最終話/海月【BADEND√】
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「なるよ。なる。私がそう思うんだもん」
咲桜の優しさに、僕の涙は段々と速度を落としていく。
「咲桜……。僕は、咲桜が好き。大好き」
「うん。知ってるよ。私も順平君のこと大好きだよ」
「愛してるんだ。君以外誰も好きになれない」
「うん。うれしい」
「咲桜と一緒にいたい」
「それは…」
困ったように微笑む咲桜。
「僕は、咲桜といたいんだ」
僕のワガママ。
叶わないとわかってる。
だけど、ほんとに咲桜といれるのなら、僕はなんだってする。
少しの沈黙の後、咲桜が震える声で「……私も、順平君と、いたいよ……」と言った。
僕を写す彼女の大きな瞳がから大粒の涙が流れる。
「だって…だって私。鎌倉の神社でっ……順平君と、ずっと…一緒にいれますようにって…お祈り、したんだよ」
大粒の涙は頬を伝って、純白のドレスにシミをいくつも作っていく。
「でも、叶わなかったや……」
私のお祈りの仕方がだめだったのかな…。
眉を
咲桜の陽だまりのような暖かさと、甘く心地よい香りが肺いっぱいに取り込まれた。
夢なのに、なんで…。
ぎゅうと力を込めて抱きしめると、柔らかな感覚が僕の皮膚を通って脳に伝わる。
もしかしたら夢じゃないのかも、と思わせるリアルな感覚に僕は、また涙が止まらなくなった。
「僕もっ僕もあの時、……咲桜とっ…一緒にいれますようにって…お祈りしたんだっ…」
「うん。うん…ありがとう…」
二人で声をあげてないた。