最終話/海月【BADEND√】
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「ケーキ入刀のケーキはどんなのがいい?」
「そうだなぁ。チョコレート工場で作ってそうなのとかどうかな」
「すっごくいい!!なんか美味しそう!」
でもあれってハリボテで食べれないんだよねって残念そうに言う咲桜に僕は
「でもほら、入刀のする部分は本物だからちゃんと食べれるよ」
「そっか!…あっあれって、あ~んし合うんでしょ?…なんか恥ずかしいね」
なんて頬を染めて笑う咲桜。
これが夢なんだと思うと胸が苦しくなる。
プランナーの勧めで、次はウエディングドレスを選ぶことになった。
いくつのもハンガーラックに、沢山の種類のウエディングドレスがかけられている。
部屋一面真っ白で少し眩しい。
咲桜は子供みたいに目をキラキラさせて白に包まれたそこを歩く。
「ねぇ順平君はどれがいいと思う?」
時折ハンガーをかき分けながら聞く咲桜。
どれも似合うって言えば、またほっぺを膨らますんだろうなぁと思いながら、触るのに躊躇するくらい真っ白なそれを僕は何個か触る。
「これは…どうかな」
目についた1つを出して、彼女にみせる。
スカートの部分がふわっと広がっている白いウエディングドレス。
「わぁ!すごくいい!お姫様みたい!…これ着てみる!」
目をキラキラさせる咲桜は、僕からドレスを受け取ると、プランナーの人に案内されて試着室に入っていった。
「旦那様はこちらでかけてお待ちください」
呼ばれなれない言葉に僕はドギマギしながら、試着室のカーテンの前に置かれたソファーに腰をおろした。