最終話/海月【BADEND√】
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久しぶりのお墓参りだった事もあって、二人に話すことがいっぱいで、墓石の前で手を合わせ終えた頃には夕暮れ時だった。
僕は、母さんと咲桜にまた来るねと言って霊園を跡にした。
高専に着くと、悠仁達が出迎えてくれた──。
あれから3年たったけど、寂しいと思ったことは一度もない。
だって、悠仁やほかの仲間が沢山いて、毎日目まぐるしく色んなことが起こるからね。
でも、3年たった今でも、時々涙が止まらないときがある。
それは、ふとした時。
例えば咲桜とよく見た映画を見返している時とか、知らない女の人の後ろ姿が咲桜に似ている時とか、母さんがよく作ってくれたものを食べてる時とか、自然と体中の水分が全部涙となって外に出ていっている感じ。
そうなったらもう、自分ではどうすることもできない。
だからそんな時は、気が済むまで泣く、泣きまくる。
すると、気づけば泣きつかれて朝まで眠ってるんだ。
あんまり気持ちいい朝は迎えられないけどね。
寝る支度を終えベッドに入ると、僕は左手腕につけてる2つのブレスレットのうちの1つにキスを落とした。
1つは僕の、もう1つは咲桜がつけていたものを僕がつけている。
寝る前に、咲桜のブレスレットにキスを落とすことが毎晩のルーティンになってる。
「おやすみ咲桜」
遠くまで足を運んだからか、すぐに寝てしまった。