最終話/海月【BADEND√】
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継承者は、とても強力な反転術式の持ち主らしいけれど、本人にはその力の半分も使えず、せいぜい傷を治す程度なんだって。
自分以外の人物に効力が発揮される特殊な術式らしい。
もっというと、継承者は愛の交歓によって交わった人物の魂をコピーし、体内に取り込むことができ、その人物にこそ、最大限の反転術式を発揮するのだそうだ。
なぜ、宿儺がここまで知っているのか。
それは宿儺が女子供を食らっていた頃、傷を癒せる能力のある咲桜の先祖が呪術師達によって、宿儺のところへ捧げられたそうだ。
所謂生贄らしい。
だけど宿儺は、咲桜の先祖の、凛とした立ち居振る舞いに見え隠れする妖美な姿に惚れ、食うことなく傍においたそうだ。
そこで、彼女のことを色々と聞いたのだと言っていた。
その後咲桜の先祖は、呪術界のゴタゴタに嫌気がさし、呪術とは縁を切り慎ましく生きてきたそうだ。
咲桜が自分に強力な呪力があることを知らずに生活していたのも、無理もない。
僕はそう感じた。
もっとも呪力だとか、呪いだとか、知らずにいてたら、咲桜も、母さんも生きていたんじゃないか…。
今でもそう考えてしまう。