第28話/無為転変【BADEND√】
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私は運転手さんの静止も聞かずに、車から飛び出した。
さっき二人がいた場所2階あたりだよね。
急いでいけば、きっと間に合う!
私は全速力で2階に向かった。
2階につくと、順平君と虎杖君が対面しているのを見つけて、私はすぐに駆け寄った。
「順平君!!!」
「なんで咲桜がここに!?」
順平君はまるで幽霊を見るかのような瞳で私を見た。
「順平君!!心配したんだよ!?なんで…なんで私を置いて行っちゃうのっ!」
「それは…」
順平君が続けて話そうとした時、そばにいたはずの虎杖君が一瞬のうちに、窓に打ち付けられた。
腕のようなもの先には、順平君が心酔仕切っている真人さんが立っている。
「はじめまして、だね。宿儺の器」
「逃げろ順平っ!コイツとどんな関係かは知らん!けど今は!咲桜ちゃん連れて逃げろ!」
押さえつけられている虎杖君が叫ぶ中、順平君は虎杖君に真人さんは悪い人じゃないって説得する。
悪い人じゃない…?
でも、真人さんって映画館で……。
ねぇ、順平君。
順平君が心酔してる真人さんはやっぱり…。
彼はいい人じゃないよ…。
真人さんは「順平はさ、君が馬鹿にしてる人間のその次くらいに馬鹿だから」
だから死ぬんだよ。
そう言って、順平君の肩に手をのばした。
私にはそれがスローモーションに見えた。
映画館でのことが、フラッシュバックする。
あの人に触れられた佐山くんたちは───。
「順平君!!!」
私は、これ以上ない力で順平君を突き飛ばした。
そして、順平君の肩に置くはずだった手は────。
「無為転変」
最終話/海月【BADEND√】へ続く