第28話/無為転変【BADEND√】
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私は、順平君が行きそうなところを全部まわった。
四方八方探したのに、いない。
順平君、どこにいるの……?
学校の近くを走ってると、聞き慣れた声が後ろから聞こえた。
振り返ると、車から出てきた虎杖君が心配そうに私のことを見ていた。
「虎杖君!…」
「咲桜どうしたんだよ」
「じゅっ…順平君が……!」
虎杖君の所に駆け寄って、事情を説明すると、車に乗ってって言われて、向かったのは学校の正門。
いつもの学校とは雰囲気が違う。
暗くて、重い……。
「咲桜は危ないからここにいて」
そう言って虎杖君は車から降りて校内に入っていった。
私はそれを後部座席の窓ガラスから見つめる。
「名代さんは、虎杖君が戻ってくるまで、ここで私と待機となります」
運転手の人がそう言ったその時、大きな音が車外から聞こえて、目を向けると…。
「あっ…あれは…」
私は外の光景に釘付けになった。
順平君と、虎杖君が…。
戦ってる…?
「ここにいれば安全ですので…」
運転手さんは優しく私にいう。
だけど、私……。
じっとしてるだけなんて…。