第28話/無為転変【BADEND√】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
声が出なかった。
何度も楽しく食事を取ったダイニングは、惨憺
血溜まりの椅子に、床…。
椅子からはぽたりぽたりと赤い雫が落ちる。
順平君は??
私は階段を急いで駆け上がって順平君の部屋の扉開けた。
「いない……」
階下の光景とは似つかないほど綺麗に整えられた部屋。
不安はどんどん大きくなる。
ふと、廊下の床を見ると血痕が一本の線のようにずっと続いてるのに気づいた。
その線をたどると……。
閉ざされた一つの扉にたどり着く。
ここって……… 。
順平君のお母さんの、寝室…。
だったよね…。
私は、一声声をかけて、ゆっくりとその扉を開けた。
血痕は部屋の中にも続いていて、それはベッドのところで終わっている。
引き寄せられるようにそのベッドに近づいて、私は『何か』に被せられた布団を捲った。
そして、その『何か』は、私の知っている人だった。
優しくて、頼もしくて……。
「ぇっ………ぁ順平君の……………お母…さん?」
でも、下半身がなくて代わりに沢山の保冷剤と、氷のうで埋め尽くされてる。
「けっ!警察に電話!!!」
ポケットからスマホをとりだして電話をかけようとしたけど、その手が止まる。
こんなに沢山の保冷剤に氷のう…。
順平君がなにかに、関わってる……?
もしかして…………………。
もしかすると………。
真人、さんと…?
順平君を、探さなくちゃ!!!!