第27話/後悔の涙【HAPPYEND√】
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外村先生に体を揺さぶられて、私は我に帰った。
周りを見ると、さっきまでいたはずの彼が、どこにもいない。
「名代っ!君は大丈夫か?」
「あ…はい……」
彼は、どこに?
私はその事で頭がいっぱいだった。
「伊藤が大変なんだ!名代、すまないが保健室の先生を呼んできてくれ」
「あの…吉野くんは…」
「吉野は…アイツは……アイツよりもまずは伊藤の治療が先だ」
さぁ、早く。
と急かしてくる先生。
なんで?
どうして伊藤なんか。
あんな奴なんで私が助けなきゃいけないの?
「……嫌です…伊藤は、吉野くんにとっても酷いことをしました。助けたくありません。少しは苦しむべきです。私は吉野くんを探しに行きます」
私は先生の忠告を振り切って、体育館を出た。
外は夜みたいに真っ暗で、校庭の方から窓ガラスが割れる音が聞こえた。
見ると人が窓から落下しているのが目に入った。
その先には大きな海月と彼がいる。
考えるよりも先に、その方向へ足が向かった。