第27話/後悔の涙【HAPPYEND√】
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友達の言うとおり、私達が教室に入った瞬間さっきまで楽しそうな声で溢れていたのに、異様な空気に変わった。
コソコソと話ながら私を見る女子や、じっとただ私を見る男子。
不思議に思いながらも、友達に手を引かれ席に着くと、直ぐ側にいたクラスの男子が他の男子に「おい、やめろよ」と小声で止められているのに、私に声をかけた。
「なぁ名代」
「なに?」
「吉野とヤりまくって子供できたって…マジ?」
その言葉は、頭を鈍器で突然殴られたみたいな衝撃的だった。
「今…なんて?」
「だからさ。学校休んでやりまくってたら子供できちゃって、吉野がビビってどっか行ったって…んで、吉野は最近青髪の女といちゃついてるところ見た奴がいるとか…だから、名代は中絶したって…」
耳を疑った。
私と、彼の間に子供?
彼が、髪の長い人と?
私が、中絶?
「貴方はそんなこと信じてるの?」
「は?いや。わかんねーから聞いてんじゃん」
私は馬鹿らしくて、ため息をついた。
「まず、私は吉野くんとヤりまくってないし、子供もできてなければ、中絶なんてしてない。それから、吉野くんが青い髪の女の人といちゃついてるかは、私は知らないからなんとも言えない」
これで満足?
そう男子に聞くと、ニタニタしながら違う男子が口を開いた。
「じゃぁなんで二人で学校休んでんだよ」
「偶然でしょ?学校に行くか、行かないかなんてその人勝手じゃない。そんなに気になるなら、吉野くんにも同じこと聞きに行けばいいんじゃないかな?…」
はぁ。
ほんとめんどくさいな。
なんて思いながら応えた後、友達が「次体育館で表彰式あるから、行こうよ」と腕を引っ張られた。
体育館に行くまでに、あの噂を流したのは伊藤だということを聞いた。
昨日、学校に来れば楽しいことあるからって言ってたのはまさか、この事?