第27話/心酔【BADEND√】
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ご飯を食べ終わった頃、順平君のお母さんは机で突っ伏して眠ってしまってる。
そろそろ、お家に帰るねって順平君に言うと、虎杖君と二人でお家まで送ってくれるって…。
二人共、優しいなぁなんて思いながら3人で街頭に照らされる夜道を歩く。
家につくまでずっと3人で映画の話をして盛り上がった。
家の前まで来たとき、虎杖君の頬に口と目が浮き上がってきて、虎杖君じゃない声で私に話しかけて来た。
「この声、この匂い、その容姿、やはり咲桜だったか」
「え?あっ!いっ虎杖君そっそれ!」
ワナワナと震える私に、虎杖君は至って普通に振る舞う。
「あぁ。驚かせてごめん、勝手に出てくるなよ。驚くだろ」
ぺしんと虎杖君は頬を叩いた。
順平君は目をパチクリさせて虎杖君を見てる。
「虎杖君、それ何?」
順平君の問に虎杖君は
「ああこれ、呪いの王の両面宿儺。今は俺の体の中にいるんだわ。あ!大丈夫悪さはさせないから」
ケロッと笑う虎杖君に宿儺さんという人が、今度は虎杖君の手のひらから声を出した。
「小僧らは黙れ。で咲桜今の今まで何をしていた」
「えっ…え?…あの…宿儺…さん?…私は咲桜ですけど…人違い……されてますよ?」
「たわけ者が!俺が間違っているとでも言うのか!」
「いや、あの…でも……私、ほんとに今初めて貴方にあったんです……」
私がそう言うと、虎杖君の手のひらの宿儺さんは怪訝な顔をしてから消えていった。
家に入る前に虎杖君に凄く謝られて、なんだか申し訳なかった。
順平君は「もしかしたら前世でなにかあったのかもね」って言ってた。
さすが頭のいい人は考え方が違うなぁ。
でも前世で、呪いの王と何かあったって、私悪い奴だったのかなぁ。
ちょっとショックだったりもする。
そんなことを考えながら私は眠った。
第28話/無為転変【BADEND√】へ続く