第26話/奇人【BADEND√】
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佐山君達を化け物に変えた犯人は、今目の前にいる真人さんって言う人。
映画館を出た私達は、商店街で真人さんを見つけて、声をかけた。
そして、真人さんに連れられて、今は下水道みたいなところにいる。
どうやらここで暮らしてるみたい…。
顔とか、腕とかツギハギだらけで、変な人。
「咲桜は不思議だね」
順平君と話していた真人さんに突然そんなことを言われた。
「え?」
「普通の人間と違う」
「違うって…何がですか?…」
私が首を傾げると、真人さんはクスクスと子供みたいに笑う。
「魂ってさちゃんと形があるんだけどさ。咲桜の魂の形、面白いんだよね」
グイグイ近づいて来る真人さんに、私は後ずさった。
「そ…そうなんです…ね?」
「ねぇ。ちょっとだけ…触ってもいい?」
そう私に手を伸ばして来たとき、順平君がすごい勢いで真人さんの腕を掴んだ。
「咲桜には気安く触れないでください」
「あーごめんごめん。順平は咲桜が好きなんだねー」
両手を軽くあげて棒読みでいう真人さんは、私から一切視線を外さなかった。
ちょっと怖い。
その後は、難しいことを話す真人さんと順平君。
私はその二人を眺めてるだけ…。
楽しそうに話す順平君と、それを頷きながら話を聞いてる真人さん。
真人さんはいい人なんだろうか…。
それとも……。
私はそんなことを考えながら、二人の会話に耳を傾けた。
第27話/心酔【BADEND√】へ続く