第26話/奇人【BADEND√】
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刹那、さっきまでうるさかった3人が静かになって、咲桜が僕の肩を叩いた。
「順平君…っ…なんだか変だよ…あの3人」
僕は咲桜と不自然に静かになった3人に近づいた。
目を疑った。
それは、人ではない何か…。
妖怪?
見るも無惨な姿、醜い者に変わっていた。
小さく悲鳴をあげる彼女の目を、僕は慌てて手で塞いだ。
「咲桜は、見ちゃだめ」
「順平君は…平気なの?」
「まあ…ね………」
「順平君…さっきね…人がいたよ。…暗くてよく見えなかったけど…髪が長くて、佐山君と何か話してる感じだった…」
僕も一瞬だけみた。
髪が長い人を…。
だけど、周りを見渡してもそんな人はどこにもいない。
「…僕、その人を探してみるよ」
駆け出そうとした時、咲桜に腕を引っ張られた。
「私も行く!」
「いや…でも…」
「絶対行く!連れてって!」
こうなれば咲桜は絶対に折れないのを僕は知ってる。
咲桜に、『絶対僕から離れないこと』を条件に、僕らは人探しを開始した。