第25話/声をかけれなかった【HAPPYEND√】
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映画館で、彼と出逢った。
すぐには体が動かなくて…。
気づいた時には映画館を後にしていた。
もしかしたら、彼が追いかけて来てくれてるかも。
なんて、何処から湧いて出てきたのかわからない期待が、私を映画館の方へ身体を向けさせる。
けれど、その期待は泡となって消えた。
そんなのわかってたことじゃない。
期待しすぎ。
自惚れだよ。
私から、声をかけていたら変わってたのかな……。
見た目よりもサラサラしてる彼の髪の毛。
男の子なのに、女の子みたいに、おっきな瞳。
映画のことを話ししている時の瞳は、宝石に光を当てた時みたくキラキラ光って…。
そんな瞳に、また私を映してくれていたのかも。
そう考えれば考えるほど、後悔という闇に飲まれて家に帰る足取りが重くなった。