第24話/映画館
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僕はあの日から満身創痍だった。
ベッドに根が張り付いたように、何も考えられず、何もできなかった。
勿論学校も休んだ。
もう学校なんて行きたくなかった。
悲しくなるだけだから。
1週間くらい家に引きこもった。
その間、家事の手伝いをして気を紛らわせたりしたけど、頭のすみには、ずっと彼女がいた。
笑ったり、泣いたり、天気みたいにコロコロ変わる彼女に会いたい。
また抱きしめて、あの甘くて心地いい香りを肺いっぱいに取り込みたい。
そんなこと出来ないのに望んでしまう。
秋人から連絡が来て、彼女もあの騒動からずっと学校を休んでることを知った。
二人してずるいぞっなんて言われた。
秋人は事情を知らないから…。
乾いた笑いでその場を凌いだ。
そっか…。
彼女も休んでるんだ。
そりゃそうだよね。
僕の言葉を聞けば、体も心も持たないよね。
僕は後悔というものに身を焼かれる思いでいっぱいだった。