第22話/秘密共有
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咲桜の部屋は、咲桜の香りで充満していた。
彼女の部屋だから当たり前か。
ああ。
そうだ!
母さんがケーキ買ってからお家に行きなさいって言われてたから、ケーキ買ってから来たんだった。
咲桜にケーキ箱を渡すと、目をキラキラさせて、ジュース入れてくるって下に降りていった。
ぐるりと彼女の部屋を見渡す。
全体的にピンクと白でまとめられた部屋。
大きなクマのぬいぐるみがベッドにあって女の子だなぁって思う。
ふと、本棚に目を向けると参考書や、漫画にまぎれて一冊の本に目がいった。
【恋人の特別な存在になる方法】と題されたそれ。
え。
咲桜こんなの読んでるの?
可愛すぎでしょ。
てか、すでに咲桜は僕にとって特別な存在なのに…。
ペラペラとページを捲ると折り目がされているページにあたった。
どうやらどのページよりも読み込まれているみたいだ。
なになに?