第3話/台本完成
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「ありがとう…ホントはちゃんと約束の時間に行くようにしてたんだけど……ごめんなさい……これ、読んでもいい?」
「もちろん、実は僕もまだ読んでないんだ」
「じゃぁ一緒に読もう」
順平君も読みやすいようにと、私が左に距離をつめると、肩が軽くあたてがって、お互い「あっ」って顔を見合わせる。
私は照れ笑いしてすぐに台本に視線を落とした。
台本は学園ゾンビ恋愛物。
学校の人達がみんなゾンビになる中、生き残るのは、クラスの人気者の男の子と、同じクラスの大人しい女の子。
元々お互い気になってたけど、その感情が恋愛的なものなのかわかってなかったみたい。
二人でゾンビから逃げながら学校を脱出する過程でお互い好きって気づくキュンキュンする話。
台本を読み終わって順平君の方に視線をやると、思ったより顔が近くてドキッとしちゃった。
キョロキョロと小刻みに動く瞳に、真剣に台本を読んでるんだなぁってわかる。
あんまり外に出てないのかな、順平君の肌は凄く白い。
それに睫毛も男の子にしては長い。
羨ましい。
そういえば、顔の片側髪の毛で隠してるけど不便じゃないのかな。
「もう読み終わった?」
順平君の視線と私の視線がバッチリあった。
真剣に順平君の顔を見てたみたいで気づかなかった。
「あ!う、うん!読み終わったよ!凄くいい台本だと思う。作るのが楽しみだなぁ」
「そうだね!多少荒削りのところもあるけど、いい作品ができると思うよ」
そう言いながら鞄に台本をしまう順平君は凄く楽しそう。
ほんとに映画が好きなんだろうな。
順平君と映画作れるの凄く楽しみ。
続く