第17話/身体検査
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咲桜は家につくとすぐにトイレに駆け込んだ。
ずっと我慢してたみたい。
リビングは真っ暗で、電気を付けるとダイニングテーブルには紙切れが置かれていた。
見ると母さんの文字で『デザインの仕事の手伝いに呼ばれたので先に寝てなさいね』と書かれたあとに、『避妊はちゃんとするのよ♡』とご丁寧にハートが付け加えられた文字があった。
何書いてるんだよ母さん!!
僕は心の中で叫んだ。
「あれ?順平君のお母さんは?」
突然咲桜に話しかけられて、心臓が飛び出でるほど驚いて、紙が僕の手から床に落ちた。
「あっ!!…」
「今なにか落ちたよ?」
近づいてその紙を取ろうとする咲桜よりも早く、僕は紙を手に取ってそのまま後ろ手にした。
「あっ」
咲桜は伸ばした手はそのままに、僕の方を見た。
「かっ。かあさんはっ…仕事で遅くなるらしいからっ…先に寝ててって」
僕は書かれていたこと。
あの事以外を咲桜にいう。
それで納得すると思ったのに、咲桜は首をかしげる。
「それだけ?」
コクコクとうなずく僕を彼女は目を細めて見つめた。
ドキドキと心臓が鳴る。
「そっか…」
諦めたみたいで、安心して手を前に持ってくると
「すきあり!!」
「あっ!」
さっきまで僕の手にあった紙が、気づけば彼女の手の中にある。
咲桜は紙に書かれた内容を読むと一瞬でりんごみたいな真っ赤な顔に変わって「ごめんなさい…」と僕の顔を見ず紙を返した。