お遣い(with伏黒恵)
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任務が終って、寮に向かって街を歩いていると、偶然会った名代先輩に声をかけられた。
膝丈のスカートに、Tシャツ姿のラフな格好に、ポシェットを斜めにかけている。
周りを見ると名代先輩以外に知り合いはいない。
「名代先輩。どうしたんですか。こんなところで…」
「これから、食材買いに行くんだ。さっきじゃんけんで順平君が勝って、天津飯作る事になったんだけど、色々食材が足んなくって…伏黒君は任務の帰り?」
「ええ」
「お疲れ様」
ニコニコ笑う名代先輩を見てると、さっきまであった疲れが取れた気がした。
「…一人で買い出しなんですか?」
「え?…あぁ。うん。そうだよ。じゃんけんで負けちゃって…順平君も来るって言ってたけど、それだとじゃんけんの意味ないってみんなが…」
なるほど。
だからいつも傍にいる吉野先輩がいないのか。
「何買うんですか?」
「えーっとね!」
名代先輩はポシェットからスマホを取り出して、俺に見せた。
メモ帳アプリにずらりとうたれた品数。
「結構あるじゃないですか…てかほとんどお菓子とジュース…」
「まぁ。じゃんけんで負けちゃったから」
「…俺、一緒に行きます」
「え?…ダメダメ。だって伏黒君任務帰りでしょ?疲れてるんだから、先に帰ってて!急いで買って帰って作るからさ」
「いや。行きます。疲れてませんし…これだけ買うものあると荷物も重くなるので、荷物持ちです」
俺は名代先輩を説得して、買い物に付き合える事になった。
いつも俺達が買い出しをするスーパーで、メモを見ながらカゴに商品を入れ込みレジに通す。
虎杖と釘崎がリクエストしたであろうお菓子やスイーツ、ジュースでレジ袋が埋まった。
レジ袋は全部俺が持って、帰路に着く。
「ほんとに…すいません。あいつ等が調子のって」
「いいのいいの!丁度お菓子とか寮になかったしさ。寧ろごめんね。荷物持ちなんてさせちゃって」
眉を下げて困り顔をする名代先輩。
「気にしないでください。好きでやってるんで」
名代先輩とは普段そんなに話さない。
というか、話そうにも吉野先輩という"警備"がついているお陰で、話そうにも話せない。
吉野先輩がいない今、名代先輩と気兼ねなく話せる。
名代先輩とは高専にくる前は何をしてたとか、暇なときは何するのか……。
他愛のない話をした。
そんな時
「伏黒君ってすごいよね」
突然名代先輩はキラキラした目で俺を見た。