実力(with釘崎野薔薇)
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交流会も終わって2週間立った頃。
順平は恵と悠仁の男子グループ。
咲桜は野薔薇と始めての任務(どれくらいの祓う実力があるのか診断するためのもの)に当たっていた。
─
──
───
とある廃屋。
咲桜と野薔薇は呪霊がいそうなところを手当たり次第にまわっていく。
「咲桜は、吉野のどこがいいの?」
「え?順平君の?」
野薔薇からの唐突な質問に咲桜は聞き返した。
「そう。だってあいつ案外嫉妬深そうだし」
「…えー。順平君すごく優しいよ?いつも私の事、気にかけてくれるし」
「…虎杖とか伏黒と咲桜が喋ってる時なんてすっごい見てるんだけど?」
「そうなの?!」
「見てるというよりアレは、睨んでるな…あんた知らなかったの?」
「うん…知らなかった」
咲桜の言葉にあっけらかんとする野薔薇。
「順平君が嫉妬深いかはわからないけど、心配性なところはあるかなぁ」
「例えば?」
「順平君以外の人とお買い物行くとか、遊びに行くとか、ものすごーーーく色々聞いてくるし、言ってくるよ!今日も野薔薇ちゃんと初任務だって知ったら、なんか色々言ってた」
「へぇ。私一発なぐるかもしれない」
指をポキポキ鳴らす野薔薇を咲桜が宥めていると、今まで経験したことのない戦慄が走った。
「野薔薇ちゃん。今」
「このあたりにいるわね…」
さっきまでの雰囲気とは打って変わって、張り詰めた空気に咲桜の心拍数は増加する。
二人は呪力を強く感じる場所に足を進め、一番強く感じる扉の前に立つ。
「ここみたいね」
「うん…」
「ここ来る前言った様に、私がおびき寄せて、咲桜が祓う…いいわね?」
「うん!」
野薔薇は扉を開け、中に入った。
咲桜は、扉の外で深く呼吸をし、右手に着けているブレスレットに触れ、速る鼓動を落ち着かせた。
部屋の奥には呪霊がおり、野薔薇は部屋の外へと誘き出した。
「咲桜!今よ!」
野薔薇の言葉と共に、咲桜はポシェットから霊符を取り出し自分に向かってきた呪霊に向かって投げた。
「祓い給え!清め給え!」
呪霊に霊符が張りつき、咲桜が手を合わせ祈りを唱えた瞬間、呪霊は眩い光に包まれ消えた。
──
─
「初めてなのに、案外やるわね」
野薔薇は、スカートについたホコリを払いながら咲桜のそばに寄った。
「そ、そうかな?でも野薔薇ちゃんに言われると嬉しい。これで合格もらえるかな?」
「祓えたんだからもらえるでしょ?でも、咲桜は硝子さんの手伝いが中心だから、任務なんて行けないんじゃない?それに、アンタは吉野専属なんだし」
「えー。でも私だってみんなと任務行きたい」
「アンタだけ出張の任務あたったら、吉野悲鳴あげそうね」
「えー!どー言うこと?」
「言葉のままよ。さっ、祓い終わったし、さっさと男共と合流して買い物行きましょ」
野薔薇が廃屋を後にするのを、咲桜はいそいそと着いていく。
頭の隅で順平は上手く祓えたのか気になりながら…。
おわり