特訓(吉野順平with悠仁+宿儺)
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昼下り、僕は悠仁に体術の特訓に付き合ってもらっていた。
ただ特訓するだけでは楽しくもなにもないから、ちょっとしたルールを付け加えた。
悠仁と僕のお腹部分に小皿が帯で結ばれていて、そのお皿を割ったほうが勝ちというルールだ。
僕は澱月を使って防御をしながら悠仁に攻撃を仕掛けるけれど、彼は体力ゴリラと言われるだけあって、一筋縄じゃいかない。
僕の拳が右をつけば、悠仁は左に避ける。
左をつけば右に…。
それから悠仁が僕に攻撃をする。
避けて攻撃、避けて攻撃を繰り返す。
「順平ってさ。なんか強くなった?」
「そんなことないと思うけど、どうして?」
僕は、悠仁から振り下ろされる拳を避けながら尋ねた。
「んー。里桜ん時もこうやって拳で語り合ったじゃん?…その時と比べると、やっぱり瞬発力とかパンチ力とか全体的に上がってるんだよな」
「え?…そうかな…?!」
悠仁から勢いよく振り下ろした拳に反応するのが遅くて、僕は転げた。
危うく自分でお皿を割るところだったけど、お腹に固定されたお皿は守れた。
次の攻撃に備えて急いで立ち上がると悠仁が攻撃してきた。
「澱月!」
僕は澱月の中に入るけど、やっぱり悠仁のパンチ力は強い。
澱月ごと数m飛ばされる。
こっちにやってくる悠仁に反撃する為、体制を整えた。
そして、なぜ悠仁は僕が強くなったと思ったのかを考えた。
僕が強くなったと思われる理由。
まずは、日々の訓練のおかげだろう。
今で一般人だった僕が、呪術師の道に身を投じたことで、みんなが僕の事を気にかけて特訓に付き合ってくれる。
それから、咲桜に強くなった僕を見せたいっていうのもあるのかもしれない。
里桜のときにみたいに、彼女に守られてばっかじゃなくて、僕が彼女を守れるくらい強くなりたい。
そんな思いで僕は日々特訓を重ねている。
悠仁の蹴りが飛んできて僕はそれを避けて、悠仁のお皿を目掛けて拳を勢いよく打った。
けれど、それを手で受け止められ
「ケヒッ」
そう笑った。