第6話/読み合わせ
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放課後、映画研究会の部室で昨日買い出しで買ってきたものを部員に見せる。
買い忘れがない事に順平と咲桜はホッとした。
3日後の撮影開始に向けて咲桜と台本の読み合わせに移る。
他の部員の作業の邪魔にならないように隣の空き教室に移動して、椅子を対面に並べてお互い向き合う様に座った。
静かな教室で、役になりきり読み合わせていく。
順平は時折咲桜の方を見るが、彼女は台本から視線をそらさない。
こっちを見てほしいと思うが、当の本人はというと、昨日の出来事から順平の事を直視できないでいた。
咲桜は完全に順平に対する自分の想いに気づいてしまったので、さてどうしたものかと考えながら台本を読み合わせているのである。
二人の声しか響かない教室。
静かだった廊下から聞き覚えのある男達の声が聞こえたかと思うと、大きな音を立ててドアが開いた。