第23話/言靈
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
伊藤の嫌がらせは日に日にエスカレートしていっている気がする。
順平君は、ほとんど毎日どこかしら怪我をしてて、絆創膏と消毒液が手放せない。
できるだけ私は順平くんのそばから離れないようにした。
私がいると、順平君にいたずらはしてこないみたいだから。
今は体育の時間、運動場で男女に別れて50メートル走をするの。
女子から離れたところで、男の子が走ってる。
順平君は後ろの方で並んで待ってるみたい。
私の番は次の次。
ふと、順平君と目があった。
ニッコリ笑って彼に向かって手をふると、順平君は少し口角をあげて小さく手を振ってくれた。
順平君、私が走ってるところ見てくれるかな。
そんな事を考えてると雷管がなり、フラッグが下がった瞬間に全速力で走った。