第16話/エスケープ
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昼休みには、誰もいない屋上で、咲桜とお弁当を囲むのが日課になってる。
今は、お弁当を食べ終わって、残りの時間、2人並んで仰向けになって、流れる雲が何に見えるかのゲームをしてる。
思いつかなかったり、無理があると負けで、相手の好きなところを一つ言う。
僕にとっては、凄く恥ずかしいからできれば負けたくないゲーム。
勿論考えたのは咲桜。
これも日課になりつつある。
「あれは、ねこ。次順平君」
咲桜は一つの雲を指差して言う。
今日は雲も多いし、風もあるから沢山出そう。
「馬」
「あ!うさぎ」
「食パン」
「リス!」
「うーん…飛行機」
「えー!どれ?!」
「あの雲」
僕は飛行機に…
見えなくもない雲を指差す。
「えーーあれは飛行機じゃない…どっちかというとワニの横顔だよ」
「いや。絶対飛行機」
「ううん。ワニの横顔」
一瞬静かになって、咲桜が「じゃんけんで決めよ。負けた人が『相手の好きなところを言うだよ』」と、空に拳を突き上げたから、僕も同じようにする。
「「最初はぐー。じゃんけんポン!」」
咲桜がチョキ。
僕は…。