第14話/創傷
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「なに…してるの?」
私の言葉に反応したのは順平君ではなく、しょーくんだった。
彼はパソコンから足を逃すことなく、カッターを胸ポケットにしまって、顔だけを私に向け、少年の様に笑った。
「おっ。咲桜じゃん。丁度いいところに来てくれたわ。映画見に来たんだけどさ。こいつら見せてくんねーんだよね」
パコソンを踏みつけてる足をグリグリと動かしながら言うしょーくんに、私は眉を寄せた。
何を言ってるんだろうこの人は…
「しょーくんが足を乗せてるパソコン…それで映画見れるんだけど」
「え?まじで?」
わざとらしく言うしょーくん。
絶対わかってたよね。
「うん。足置いてたら見れないよね?それに、もう上映時間は過ぎてるし…」
「おいおい。そんな硬いこと言うなよ。俺咲桜が映画出るって聞いたから見に来たのによ?」
「だったら上映時間に来てほしかったな」
だから、もう帰ってねって言おうとした時、順平君が「片付けの邪魔になるから早く帰ってくれ」としょーくんに向かって言った。