砂忍
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騒がしい彼らと離れ
更に人だかりのない道を進んでいくと
よくサスケと修行するを森へと出る。
ここは本当に静かで木々もそれなりに覆い茂っているからか影も多く日中でもわりと涼しいためユキノはここを酷く気に入っている。
先ほどまではもう帰宅しようと思っていたのだが
歩いているうちに少し気分が変わって寄り道することにしたのだ
が…
「おい」
聞きなれた声に思わず微かな苦笑い。
あのまましばらくナルトに捕まっていると思っていたのに
すぐに付けて来たらしいサスケにばれないようにうなだれた。
「最近、何で避けてるんだ?」
聞かれるだろうなと思っていた言葉がそのまま彼の口から零れ出る。
もっと前々から気にはなっていただろうに
よくもまぁ今日という日まで我慢していたものだ。
ユキノは改めて彼の自分に対する寛大さに感謝した。
そして困った。
なんて答えたものなのだろうか…。
ユキノはとてつもなく説明が苦手だ。
話しているうちに何を言いたかったのかわからなくなることがあるからだ。
かと言ってこのまま黙っているわけのもいかない…。
一度、瞼を閉じると傍にあった木の幹に背中を預けてズルズルと座り込んだ。
そして深呼吸してからサスケを見ると一言
『怖かったの』
一番最初に頭に浮かんだ言葉を吐き出した。
しかし、それだけで理解できるはずも無く
サスケは怪訝そうな表情を浮かべるので
ユキノは続けて言葉を紡いだ。
『波の国で白と戦っているとき…
サスケは身を挺してナルトを守ったあの瞬間
私はナルトを庇うことを諦めていた…』
そこまで聞いてサスケは動けなかったわけではないのかと理解する。
『ナルトを庇うから思うように動けない
そう 思った
そしたらナルトが邪魔なのだと思って
あのまま、彼にナルトを殺してもらおうと思ってしまった』
その言葉にサスケは驚愕した。
確かに彼女はあまり仲間意識などあるほうではないが
まさかそこまでとはさすがに思っていなかったのだ。
『けどそう思って諦めたことで
サスケが傷ついてしまった』
俯きながら話す少女の表情は読み取れない。
それが気になって目を凝らす。
『怖かった…
もう動かないんだって思ったら…』
そうしているうちに少女は顔をあげて…
交わる視線。
その表情はあまりにも不安そうで
悲しそうで、刹那気で…
何も言えなくて黙っているとユキノは更に続ける。
『サスケさえいてくれればいいって…思っていたのに
そのサスケがいなくなってしまったって
そう思ったら目の前が真っ暗になった
サスケがいない…
そんな私は存在価値なんてない
なら、これからどうすればいいんだろう
本当はすぐに死にたかったのに
サスケは生きろっていったから…』
―――私……
そこから先は唇を閉ざしてしまったため聞くことはかなわなかった。
今生きているのだからそんなに怯えることもないだろうに
それとも見殺し発言に対して幻滅されると思っているのか…
なんしてもわかったことは
ユキノにとって自分はなくてはならない存在であるということ。
そして盲目的に自分のことを想っているということ。
なぜ彼女がそこまで自分のことを想ってくれているのかはわからない。
―――そういえばあの時…
何年かぶりに再開したとき 泣いていた…。
二年前の出来事が脳裏をよぎる。
縋るように握られた手
その細く小さな手は酷く震えていて
緊張からなのかまるで死人のように冷え切っていた。
―――捨てないで…
そう言われているような気がした。
もしここで自分が見捨てれば
このままコイツは消滅するんじゃないか と
そんな錯覚に陥って
自分が少女と共にあることを了承したときの
彼女の表情はなんとも言えないものだった。
まるで自分が神様か
何か偉大な存在であることように見る彼女の瞳を見て
ただただ裏切れないと思うとともに
何かに縛られてしまったのではないかという僅かな恐怖心と
自分に命を預けようとしている彼女に対して心配に感じたのをはっきりと覚えている。
あれは、一時の…あの瞬間のことだけだと思っていたのだが
実際は違うようで
自身がいなくなるのに生きろといわれることが
そんなにも苦痛に感じるのことなのだと思いもしなかった。
そこまで想われていることは
煩わしくもあり
しかし、嬉しいような気もしたが
本当にそれで良いのだろうかとも思った。
自分はこの今にも壊れそうな彼女になんと言葉をかけたものだろうか…。
できる限りは傍にいてやるつもりだが
自分には成せばならない野望がある…
もし彼女がその野望に対して足枷になるようなことがあれば
その時自分はどうするのだろうか…。
それだけはその時にならなければなからない。
彼女の期待を裏切る結果になるかもしれない…。
ならば自分以外にも彼女の存在理由とやらを作ってやるべきではないだろうか
そう思うもいかんせん…
彼女が他の奴に懐くのは想像するだけでも不愉快に感じてしまう。
独占欲…
愛だの恋なんていうめんどくさいものではない。
自分に言い聞かせる。
ただずっと一緒にいた。
お互いの隣は二人だけの特等席。
そんな空気がなんとなく落ち着くから
それを他人にとられるのは許せないと感じてしまったのだ と。
そうしてあれこれ考えて
それでも現状、ユキノにしてやれることは…
「ユキノ…」
手を差し伸べてやることだけだと結論出した。
『サスケ…』
その手を見たユキノはすぐさま手を取ろうとするが躊躇する。
こんなに甘えてばかりで良いのだろうか と。
けれど自分には彼はなくてはならない存在で
甘えていかなければ生きてなどいけない。
―――それならば…
暫し思考を巡らせたあと
恐る恐る手を伸ばして触れる。
いつだってサスケの手は暖かい…。
ユキノはその心地よいぬくもりに安堵して
猫のように頬に寄せてすり寄った。
その表情はこの上なく満たされているように見えて
これで良かったんだとサスケは自身に言い聞かせるのだった。
更に人だかりのない道を進んでいくと
よくサスケと修行するを森へと出る。
ここは本当に静かで木々もそれなりに覆い茂っているからか影も多く日中でもわりと涼しいためユキノはここを酷く気に入っている。
先ほどまではもう帰宅しようと思っていたのだが
歩いているうちに少し気分が変わって寄り道することにしたのだ
が…
「おい」
聞きなれた声に思わず微かな苦笑い。
あのまましばらくナルトに捕まっていると思っていたのに
すぐに付けて来たらしいサスケにばれないようにうなだれた。
「最近、何で避けてるんだ?」
聞かれるだろうなと思っていた言葉がそのまま彼の口から零れ出る。
もっと前々から気にはなっていただろうに
よくもまぁ今日という日まで我慢していたものだ。
ユキノは改めて彼の自分に対する寛大さに感謝した。
そして困った。
なんて答えたものなのだろうか…。
ユキノはとてつもなく説明が苦手だ。
話しているうちに何を言いたかったのかわからなくなることがあるからだ。
かと言ってこのまま黙っているわけのもいかない…。
一度、瞼を閉じると傍にあった木の幹に背中を預けてズルズルと座り込んだ。
そして深呼吸してからサスケを見ると一言
『怖かったの』
一番最初に頭に浮かんだ言葉を吐き出した。
しかし、それだけで理解できるはずも無く
サスケは怪訝そうな表情を浮かべるので
ユキノは続けて言葉を紡いだ。
『波の国で白と戦っているとき…
サスケは身を挺してナルトを守ったあの瞬間
私はナルトを庇うことを諦めていた…』
そこまで聞いてサスケは動けなかったわけではないのかと理解する。
『ナルトを庇うから思うように動けない
そう 思った
そしたらナルトが邪魔なのだと思って
あのまま、彼にナルトを殺してもらおうと思ってしまった』
その言葉にサスケは驚愕した。
確かに彼女はあまり仲間意識などあるほうではないが
まさかそこまでとはさすがに思っていなかったのだ。
『けどそう思って諦めたことで
サスケが傷ついてしまった』
俯きながら話す少女の表情は読み取れない。
それが気になって目を凝らす。
『怖かった…
もう動かないんだって思ったら…』
そうしているうちに少女は顔をあげて…
交わる視線。
その表情はあまりにも不安そうで
悲しそうで、刹那気で…
何も言えなくて黙っているとユキノは更に続ける。
『サスケさえいてくれればいいって…思っていたのに
そのサスケがいなくなってしまったって
そう思ったら目の前が真っ暗になった
サスケがいない…
そんな私は存在価値なんてない
なら、これからどうすればいいんだろう
本当はすぐに死にたかったのに
サスケは生きろっていったから…』
―――私……
そこから先は唇を閉ざしてしまったため聞くことはかなわなかった。
今生きているのだからそんなに怯えることもないだろうに
それとも見殺し発言に対して幻滅されると思っているのか…
なんしてもわかったことは
ユキノにとって自分はなくてはならない存在であるということ。
そして盲目的に自分のことを想っているということ。
なぜ彼女がそこまで自分のことを想ってくれているのかはわからない。
―――そういえばあの時…
何年かぶりに再開したとき 泣いていた…。
二年前の出来事が脳裏をよぎる。
縋るように握られた手
その細く小さな手は酷く震えていて
緊張からなのかまるで死人のように冷え切っていた。
―――捨てないで…
そう言われているような気がした。
もしここで自分が見捨てれば
このままコイツは消滅するんじゃないか と
そんな錯覚に陥って
自分が少女と共にあることを了承したときの
彼女の表情はなんとも言えないものだった。
まるで自分が神様か
何か偉大な存在であることように見る彼女の瞳を見て
ただただ裏切れないと思うとともに
何かに縛られてしまったのではないかという僅かな恐怖心と
自分に命を預けようとしている彼女に対して心配に感じたのをはっきりと覚えている。
あれは、一時の…あの瞬間のことだけだと思っていたのだが
実際は違うようで
自身がいなくなるのに生きろといわれることが
そんなにも苦痛に感じるのことなのだと思いもしなかった。
そこまで想われていることは
煩わしくもあり
しかし、嬉しいような気もしたが
本当にそれで良いのだろうかとも思った。
自分はこの今にも壊れそうな彼女になんと言葉をかけたものだろうか…。
できる限りは傍にいてやるつもりだが
自分には成せばならない野望がある…
もし彼女がその野望に対して足枷になるようなことがあれば
その時自分はどうするのだろうか…。
それだけはその時にならなければなからない。
彼女の期待を裏切る結果になるかもしれない…。
ならば自分以外にも彼女の存在理由とやらを作ってやるべきではないだろうか
そう思うもいかんせん…
彼女が他の奴に懐くのは想像するだけでも不愉快に感じてしまう。
独占欲…
愛だの恋なんていうめんどくさいものではない。
自分に言い聞かせる。
ただずっと一緒にいた。
お互いの隣は二人だけの特等席。
そんな空気がなんとなく落ち着くから
それを他人にとられるのは許せないと感じてしまったのだ と。
そうしてあれこれ考えて
それでも現状、ユキノにしてやれることは…
「ユキノ…」
手を差し伸べてやることだけだと結論出した。
『サスケ…』
その手を見たユキノはすぐさま手を取ろうとするが躊躇する。
こんなに甘えてばかりで良いのだろうか と。
けれど自分には彼はなくてはならない存在で
甘えていかなければ生きてなどいけない。
―――それならば…
暫し思考を巡らせたあと
恐る恐る手を伸ばして触れる。
いつだってサスケの手は暖かい…。
ユキノはその心地よいぬくもりに安堵して
猫のように頬に寄せてすり寄った。
その表情はこの上なく満たされているように見えて
これで良かったんだとサスケは自身に言い聞かせるのだった。
