砂忍
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波の国から帰ってきて数日間
まるであの出来事が夢だったかのように いつもの平和な時間が流れていた。
そして今日も
なんてことない 雑用のような任務の日。
カカシが遅刻してくるとわかっていながらも
ユキノは待ち合わせ時間よりも早く来ていた。
それはアカデミー時代からのユキノの癖のようなもの。
人が多い時間に街中を歩くことを嫌うようで 必ず人が少ないうちに移動しておくのだ。
が、ここ最近は少し理由が違う。
実を言うとサスケと共に行動することに僅かな気まずさを覚えていまったのだ。
あの日、波の国でサスケを殺してしまった瞬間のことが忘れられずどうにもこうにも傍に居難い。
もちろんユキノ的にはサスケと一緒にいたい。
離れていたくはないのだが…
矛盾した思いはサスケから遠ざけるばかりだった。
到着があまりに早過ぎたのか誰もいない。
ユキノは暇だと言わんばかりに空を見上げた。
それから、しばらくして
サクラがやってきた。
「あら ユキノじゃない」
ユキノを見つけたサクラが真っ先に声をかける。
ユキノはゆるゆるとした動作でサクラを見遣った。
『おはよう』
そして、朝の挨拶。
「おはよ」
サクラはニッコリと笑って答えればユキノの隣に腰かけた。
――サクラはいつも笑顔だ…―
すぐに怒りもするが……
なんて事を思いながらまた空を見上げた。
『……』
「…」
サクラにとっては何やら気まずい沈黙が流れる。
よくよく考えればまともに口を聞いたことがなかったのだから当然と言えば当然だが…
あげくにサクラは どちらかと言えばユキノに対して苦手意識を持っていたほう。
クールビューティーと言えば聞こえはいいが
ただひたすらに何を考えているのかがわからない。
唯一、理解していることは盲目的サスケのことを想っていることぐらいだった。
別に無理に話す必要は無いのだが…
いくらなんでもこの沈黙は辛い。
何か話題はないか と横目でユキノを見遣った時
ふ、と 彼女のトレードマークとも言えるべき薄紫の髪が目についた。
よくよく見れば 薄い色と濃い色のツートンカラーであることを知った。
そして太陽の光を反射して 光沢を宿している。
緩やかに描くウェーブも枝毛一つ無いようで
その上質さは同じ女性としては 羨ましい限りだった。
「綺麗な髪ね」
口をついて出た言葉はサクラの本音。
『?』
ユキノはサクラを見てキョトンと首を傾げた。
そして自分の髪を見て、一房掴み取るとまたサクラを見る。
そうかな?と小首をかしげながら感触を確かめてみるがわからない。
むしろ…
『サクラの方がキレイだよ
私のと違って真っ直ぐ…』
ユキノは彼女の髪のほうが羨ましかった。
どうやら、ユキノは髪がウェーブを描いているのがあまり好きではないらしい。
サクラは自分が最も気を使っている部分を褒められたことに喜びを覚え、笑みを深めた。
「そんなことないわよ!
それだけ長いのにキューティクルで、羨ましいわ」
『きゅ…?』
言葉の意味を理解しかね首を傾げるユキノに サクラはそっと手を伸ばすと「触っていい?」と小首を傾げる。
そんな彼女の可愛いらしい仕草にユキノはコクリと頷いた。
承諾を得たサクラはユキノの髪に触れた瞬間
感嘆に息を漏らした。
一本一本が細く 柔らかい髪。
まるで絹のような手触りに 女性特有の本能がチラリと覗く。
「ちょっと結んでみていい!?」
少し興奮気味に尋ねるサクラ。
『私はサクラの髪の方がいいのにな』と胸中で呟きながら頷けば
一体どこから出したのか
サクラは手にした櫛でユキノの髪をときはじめた。
背に感じる人のぬくもりと優しく梳かれる髪の感覚…
そういえば波の国以来、サスケに梳いてもらってないな
なんて思いながらその心地よさに瞼を細めた。
そんなユキノの傍ら
サクラはまた新たに取り出した髪留めで、両サイド 高い位置に結わえる。
いわばツインテールだった。
初めて感じる頭の重み
うなじを撫でる風の感触に違和感を覚える。
それに対してサクラは 「うまくできたわ」と満足げ。
出来栄えに数回頷いた後にまるで花が咲いたように明るい笑みを浮かべた。
「ユキノは美人なんだからもっとお洒落とかすればいいのよ」
そう言って 何時も「可愛い」と言うサクラにユキノは酷く戸惑った。
綺麗や可愛いなどという言葉は
誰かに言われた記憶がない。
そのため どういった反応をすれば良いのかわからないのだ。
妙にくすぐったくて肩を竦める。
ただ、わかることは 純粋に嬉しいと言うこと。
ユキノは相変わらず無表情だったが
どこか照れ臭そうに 頬をほんのり紅に染め、サクラから視線をそらした。
そしてポツリ――
『ありがとぅ』
小さく呟やいた。
そんな珍しい少女の動作にサクラは 何故か嬉しさが込み上げた。
いつ 何時もノーリアクションなユキノ。
だが今どうだろう?
サクラの言葉 行動
一つ一つに 瞬いたり、戸惑ったり 照れたり…
不器用ながらも反応してみせている。
ほんの些細な動作 仕草だが
それでも今までには無い
なんとかサクラに答えようとする少女に喜びを感じた。
そんな時
サスケがやってきた。
「サスケ君!おはよう」
その事実により、一層テンションが上がったサクラは 満面の笑みで挨拶する。
サスケは「あぁ」と、素っ気なく返事をしながら二人を見遣った。
―――また、置いていきやがったな
そんな思いをこめてユキノを見た。
ユキノはなんとなく悟って視線を逸らそうとしたが
「見てみてサスケ君!
可愛いでしょ?」
そんな二人の様子に気づかないサクラはユキノの肩を掴むとサスケに見せるように自身に引き寄せる。
ユキノはすぐ傍にあるサクラの頬に少し戸惑うが
動かないサスケに思わず不思議そうな表情を浮かべた。
「サスケ君?」
もう一度呼び掛けれると
やっと我に返ったらしいサスケ
かと思えばふぃっと勢い良くそっぽを向いて「そーだな」と また素っ気なく呟いた。
サクラとユキノは揃って見合うと小首を傾げた。
まるであの出来事が夢だったかのように いつもの平和な時間が流れていた。
そして今日も
なんてことない 雑用のような任務の日。
カカシが遅刻してくるとわかっていながらも
ユキノは待ち合わせ時間よりも早く来ていた。
それはアカデミー時代からのユキノの癖のようなもの。
人が多い時間に街中を歩くことを嫌うようで 必ず人が少ないうちに移動しておくのだ。
が、ここ最近は少し理由が違う。
実を言うとサスケと共に行動することに僅かな気まずさを覚えていまったのだ。
あの日、波の国でサスケを殺してしまった瞬間のことが忘れられずどうにもこうにも傍に居難い。
もちろんユキノ的にはサスケと一緒にいたい。
離れていたくはないのだが…
矛盾した思いはサスケから遠ざけるばかりだった。
到着があまりに早過ぎたのか誰もいない。
ユキノは暇だと言わんばかりに空を見上げた。
それから、しばらくして
サクラがやってきた。
「あら ユキノじゃない」
ユキノを見つけたサクラが真っ先に声をかける。
ユキノはゆるゆるとした動作でサクラを見遣った。
『おはよう』
そして、朝の挨拶。
「おはよ」
サクラはニッコリと笑って答えればユキノの隣に腰かけた。
――サクラはいつも笑顔だ…―
すぐに怒りもするが……
なんて事を思いながらまた空を見上げた。
『……』
「…」
サクラにとっては何やら気まずい沈黙が流れる。
よくよく考えればまともに口を聞いたことがなかったのだから当然と言えば当然だが…
あげくにサクラは どちらかと言えばユキノに対して苦手意識を持っていたほう。
クールビューティーと言えば聞こえはいいが
ただひたすらに何を考えているのかがわからない。
唯一、理解していることは盲目的サスケのことを想っていることぐらいだった。
別に無理に話す必要は無いのだが…
いくらなんでもこの沈黙は辛い。
何か話題はないか と横目でユキノを見遣った時
ふ、と 彼女のトレードマークとも言えるべき薄紫の髪が目についた。
よくよく見れば 薄い色と濃い色のツートンカラーであることを知った。
そして太陽の光を反射して 光沢を宿している。
緩やかに描くウェーブも枝毛一つ無いようで
その上質さは同じ女性としては 羨ましい限りだった。
「綺麗な髪ね」
口をついて出た言葉はサクラの本音。
『?』
ユキノはサクラを見てキョトンと首を傾げた。
そして自分の髪を見て、一房掴み取るとまたサクラを見る。
そうかな?と小首をかしげながら感触を確かめてみるがわからない。
むしろ…
『サクラの方がキレイだよ
私のと違って真っ直ぐ…』
ユキノは彼女の髪のほうが羨ましかった。
どうやら、ユキノは髪がウェーブを描いているのがあまり好きではないらしい。
サクラは自分が最も気を使っている部分を褒められたことに喜びを覚え、笑みを深めた。
「そんなことないわよ!
それだけ長いのにキューティクルで、羨ましいわ」
『きゅ…?』
言葉の意味を理解しかね首を傾げるユキノに サクラはそっと手を伸ばすと「触っていい?」と小首を傾げる。
そんな彼女の可愛いらしい仕草にユキノはコクリと頷いた。
承諾を得たサクラはユキノの髪に触れた瞬間
感嘆に息を漏らした。
一本一本が細く 柔らかい髪。
まるで絹のような手触りに 女性特有の本能がチラリと覗く。
「ちょっと結んでみていい!?」
少し興奮気味に尋ねるサクラ。
『私はサクラの髪の方がいいのにな』と胸中で呟きながら頷けば
一体どこから出したのか
サクラは手にした櫛でユキノの髪をときはじめた。
背に感じる人のぬくもりと優しく梳かれる髪の感覚…
そういえば波の国以来、サスケに梳いてもらってないな
なんて思いながらその心地よさに瞼を細めた。
そんなユキノの傍ら
サクラはまた新たに取り出した髪留めで、両サイド 高い位置に結わえる。
いわばツインテールだった。
初めて感じる頭の重み
うなじを撫でる風の感触に違和感を覚える。
それに対してサクラは 「うまくできたわ」と満足げ。
出来栄えに数回頷いた後にまるで花が咲いたように明るい笑みを浮かべた。
「ユキノは美人なんだからもっとお洒落とかすればいいのよ」
そう言って 何時も「可愛い」と言うサクラにユキノは酷く戸惑った。
綺麗や可愛いなどという言葉は
誰かに言われた記憶がない。
そのため どういった反応をすれば良いのかわからないのだ。
妙にくすぐったくて肩を竦める。
ただ、わかることは 純粋に嬉しいと言うこと。
ユキノは相変わらず無表情だったが
どこか照れ臭そうに 頬をほんのり紅に染め、サクラから視線をそらした。
そしてポツリ――
『ありがとぅ』
小さく呟やいた。
そんな珍しい少女の動作にサクラは 何故か嬉しさが込み上げた。
いつ 何時もノーリアクションなユキノ。
だが今どうだろう?
サクラの言葉 行動
一つ一つに 瞬いたり、戸惑ったり 照れたり…
不器用ながらも反応してみせている。
ほんの些細な動作 仕草だが
それでも今までには無い
なんとかサクラに答えようとする少女に喜びを感じた。
そんな時
サスケがやってきた。
「サスケ君!おはよう」
その事実により、一層テンションが上がったサクラは 満面の笑みで挨拶する。
サスケは「あぁ」と、素っ気なく返事をしながら二人を見遣った。
―――また、置いていきやがったな
そんな思いをこめてユキノを見た。
ユキノはなんとなく悟って視線を逸らそうとしたが
「見てみてサスケ君!
可愛いでしょ?」
そんな二人の様子に気づかないサクラはユキノの肩を掴むとサスケに見せるように自身に引き寄せる。
ユキノはすぐ傍にあるサクラの頬に少し戸惑うが
動かないサスケに思わず不思議そうな表情を浮かべた。
「サスケ君?」
もう一度呼び掛けれると
やっと我に返ったらしいサスケ
かと思えばふぃっと勢い良くそっぽを向いて「そーだな」と また素っ気なく呟いた。
サクラとユキノは揃って見合うと小首を傾げた。
