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カカシは静かに再不斬の元へと歩み寄る。
「…終わったみたいだな…カカシ…」
「ああ…」
あれだけの手傷を負いながらも どうやら生きていたらしい再不斬が口を開いた。
「カカシ…頼みがある」
「……何だ」
しかし、そう長くはないのだろう。
掠れた声で言う再不斬にカカシは額当てを下ろした。
「……あいつの……顔が見てェんだ…」
「…………ああ…」
そして 動けない再不斬を抱き上げると白の元へと運び出す。
その時
空から振ってくる白い雪に 一同は揃って空を見上げた。
季節外れの雪だった。
「…悪いな…カカシ」
雪が音もなく 静かに降り注ぐ。
白の傍に運ばれた再不斬は白の顔を見て…そっと撫でた。
その瞳に涙を湛えながら…
「…できるなら……お前と…
同じ所に…行きてェなぁ……オレも…」
強く 願うように言う再不斬。
非道に見える彼もまた 白の事を大事に思っていたのだ。
白がそうだったように…。
それから再不斬は 静かになった。
長い眠りについたようだった。
「…コイツ…雪のたくさん降る村で生まれたんだ……」
嗚咽を零しながら言うナルトに「そうか…」とカカシは静かに頷く。
「…雪の様に真っ白な少年だったな……」
――行けるさ…再不斬…
2人一緒に…――
ユキノは空を見上げた。
幾度となく降り注ぐ雪に手を伸ばす。
その行動に意味は無い。
ただ、そうして 彼らが一緒に空へいければと 祈りを捧げただけ。
もし、自分がサスケと一緒に死ぬことになって
もし、サスケが同じ所へ行くことを望むのであれば
それを絶対に叶えたかったからだ。
絶対に………。
二週間後
いろいろあったが なんとか橋は完成した。
ナルト達は 細めの丸太を十字に組んで作られた質素な墓の前にいた。
再不斬と白のものだ。
サクラは花冠をその墓にかけてやる。
と、そのさいにそっと供え物に伸ばすナルトの手を叩いた。
「アンタ何意地汚いことしてんの!
バチ当たるわよ!」
ナルトはへへっと笑みを零した。
それから一同は墓に手を合わせると帰る支度をした。
ついに別れの時。
完成した橋を渡って帰ることになったナルト達は橋の前まで見送りに来ていたタズナ達と挨拶を済ませる。
「おかげで橋は無事完成したが…超さみしくなるのォ」
「お世話になりました」
「まあ!まあ!
タズナのオッチャンまた遊びに来るってばよ!」
「ぜったい……か…」
ニッコリ笑って言うナルトにイナリは声を震わせながら尋ねる。
よく見れば瞳に涙が滲んでいる…が、それが零れ落ちないよう堪えているようだった。
すると、まるでそれにつられるようにナルトも涙を滲ませた。
しかし、なんとかそれを悟られまいと引き攣る顔に力を入れて笑みを浮かべる。
「イナリィ…お前ってばさみしんだろ~~泣いたっていいってばよォ!」
「泣くもんかァ!!
ナルトの兄ちゃんこそ泣いたっていいぞ!!」
「あっそう…じゃあな……」
「あ!」
「(ったく ごーじょっぱりィ!)」
結局イナリとナルトが涙を流したのはナルトが背を向けたことによりお互いの顔が見え無くなってからだった。
自分の知らない間にかなりイナリに懐かれていた様子のナルトに ユキノは相変わらずすごいなぁと胸中で呟いた。
あれだけ心を閉ざしていた少年に
少年らしい表情を与えられたナルトに尊敬の眼差しを向ける。
そして改めて今回の任務での出来事を思い出しては俯いた。
その表情は他人が見ればいつもと変わらないものだったが
たまたま見ていたサスケには酷く暗いように見えて
一人 訝しげに眉を寄せていた。
「よーし!
早く帰ってイルカ先生に任務終了祝いのラーメンおごってもらおーっと!
それにさ!それにさ!
木ノ葉丸にもオレの武勇伝きかせてやろー!!」
「じゃ 私は…
ね!サスケ君 里に帰ったらデートしない?」
「いや 断る」
「そ…そんなぁ…」
「あのさ!あのさ!
オレってばいいよ!」
「うるさい!黙れ!ナルト!」
そんないつもの彼らのやり取り。
一番後ろで見ていたユキノはわだかまりを残したまま
それえもよかったと胸中で呟く。
何も失わず
いつも通りの光景。
多少 戦闘の名残からサスケとユキノは包帯だらけではあったが
それでも無事にこの任務を終えられたことを
本当に心から安堵した。
あのまま失っていたらきっとこうして立っていることなどかなわなかった。
一度覚えた失うことへの恐怖心 それを忘れぬように
今度は絶対守り抜く
そう誓って目を閉じる。
―――大丈夫 大丈夫…
言い聞かせてまた一つ自分に枷をつける。
これが私の生き方。
これが自分の存在価値であると
そう決意するしてナルト達の後を追うのだった。
・Fin・
「…終わったみたいだな…カカシ…」
「ああ…」
あれだけの手傷を負いながらも どうやら生きていたらしい再不斬が口を開いた。
「カカシ…頼みがある」
「……何だ」
しかし、そう長くはないのだろう。
掠れた声で言う再不斬にカカシは額当てを下ろした。
「……あいつの……顔が見てェんだ…」
「…………ああ…」
そして 動けない再不斬を抱き上げると白の元へと運び出す。
その時
空から振ってくる白い雪に 一同は揃って空を見上げた。
季節外れの雪だった。
「…悪いな…カカシ」
雪が音もなく 静かに降り注ぐ。
白の傍に運ばれた再不斬は白の顔を見て…そっと撫でた。
その瞳に涙を湛えながら…
「…できるなら……お前と…
同じ所に…行きてェなぁ……オレも…」
強く 願うように言う再不斬。
非道に見える彼もまた 白の事を大事に思っていたのだ。
白がそうだったように…。
それから再不斬は 静かになった。
長い眠りについたようだった。
「…コイツ…雪のたくさん降る村で生まれたんだ……」
嗚咽を零しながら言うナルトに「そうか…」とカカシは静かに頷く。
「…雪の様に真っ白な少年だったな……」
――行けるさ…再不斬…
2人一緒に…――
ユキノは空を見上げた。
幾度となく降り注ぐ雪に手を伸ばす。
その行動に意味は無い。
ただ、そうして 彼らが一緒に空へいければと 祈りを捧げただけ。
もし、自分がサスケと一緒に死ぬことになって
もし、サスケが同じ所へ行くことを望むのであれば
それを絶対に叶えたかったからだ。
絶対に………。
二週間後
いろいろあったが なんとか橋は完成した。
ナルト達は 細めの丸太を十字に組んで作られた質素な墓の前にいた。
再不斬と白のものだ。
サクラは花冠をその墓にかけてやる。
と、そのさいにそっと供え物に伸ばすナルトの手を叩いた。
「アンタ何意地汚いことしてんの!
バチ当たるわよ!」
ナルトはへへっと笑みを零した。
それから一同は墓に手を合わせると帰る支度をした。
ついに別れの時。
完成した橋を渡って帰ることになったナルト達は橋の前まで見送りに来ていたタズナ達と挨拶を済ませる。
「おかげで橋は無事完成したが…超さみしくなるのォ」
「お世話になりました」
「まあ!まあ!
タズナのオッチャンまた遊びに来るってばよ!」
「ぜったい……か…」
ニッコリ笑って言うナルトにイナリは声を震わせながら尋ねる。
よく見れば瞳に涙が滲んでいる…が、それが零れ落ちないよう堪えているようだった。
すると、まるでそれにつられるようにナルトも涙を滲ませた。
しかし、なんとかそれを悟られまいと引き攣る顔に力を入れて笑みを浮かべる。
「イナリィ…お前ってばさみしんだろ~~泣いたっていいってばよォ!」
「泣くもんかァ!!
ナルトの兄ちゃんこそ泣いたっていいぞ!!」
「あっそう…じゃあな……」
「あ!」
「(ったく ごーじょっぱりィ!)」
結局イナリとナルトが涙を流したのはナルトが背を向けたことによりお互いの顔が見え無くなってからだった。
自分の知らない間にかなりイナリに懐かれていた様子のナルトに ユキノは相変わらずすごいなぁと胸中で呟いた。
あれだけ心を閉ざしていた少年に
少年らしい表情を与えられたナルトに尊敬の眼差しを向ける。
そして改めて今回の任務での出来事を思い出しては俯いた。
その表情は他人が見ればいつもと変わらないものだったが
たまたま見ていたサスケには酷く暗いように見えて
一人 訝しげに眉を寄せていた。
「よーし!
早く帰ってイルカ先生に任務終了祝いのラーメンおごってもらおーっと!
それにさ!それにさ!
木ノ葉丸にもオレの武勇伝きかせてやろー!!」
「じゃ 私は…
ね!サスケ君 里に帰ったらデートしない?」
「いや 断る」
「そ…そんなぁ…」
「あのさ!あのさ!
オレってばいいよ!」
「うるさい!黙れ!ナルト!」
そんないつもの彼らのやり取り。
一番後ろで見ていたユキノはわだかまりを残したまま
それえもよかったと胸中で呟く。
何も失わず
いつも通りの光景。
多少 戦闘の名残からサスケとユキノは包帯だらけではあったが
それでも無事にこの任務を終えられたことを
本当に心から安堵した。
あのまま失っていたらきっとこうして立っていることなどかなわなかった。
一度覚えた失うことへの恐怖心 それを忘れぬように
今度は絶対守り抜く
そう誓って目を閉じる。
―――大丈夫 大丈夫…
言い聞かせてまた一つ自分に枷をつける。
これが私の生き方。
これが自分の存在価値であると
そう決意するしてナルト達の後を追うのだった。
・Fin・
