鬼人
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水の中から上がったナルトが
一番最初に見たものは 首に数本の針が突き立てられ、目を見開いたまま倒れている再不斬の姿だった。
そして 木の枝の上に悠々と立つ少年とおもわしき人物。
長い後ろ髪を結い上げ、横髪は髪留めで先だけをまとめ、流している。
それが風に揺られては ゆらゆらと靡いた。
カカシは素早く再不斬の元へ移動すると彼の首元に触れる。
「(……確かに死んでるな)」
やはり、脈は無い。
途端 仮面の少年はカカシを見遣るとペコッと一礼。
「ありがとうございました
ボクはずっと……確実にザブザを殺す機会をうかがっていた者です」
カカシはスッと目を細め、少年を見遣る。
「確か その面……お前は霧隠れの追い忍だな……」
「………さすが…
よく知っていらっしゃる」
「追い忍?」
サクラが小首を傾げた。
その傍ら ナルトは一人駆け出した。
ユキノは訝しげにナルトを視線だけで追う。
「そう ボクは"抜け忍狩り"を任務とする
霧隠れの追い忍部隊の者です」
「(…背丈や声からして まだナルト達と大して変わらないってのに…追い忍か…
ただのガキじゃないね どーも…)」
すると仮面の少年の足元にやってきたナルトは何故か少年と再不斬を交互に何度も見遣る。
―― 一体なんなのだろう?
そう疑問が浮かんだとき、ナルトはいきなり少年を指差すなり大口を開いて叫んだ。
「なんなんだってばよ !!!
お前は!!?」
一同が怪訝な表情で見つめる中 カカシはゆっくりと立ち上がるといつもの調子で話し出す。
「安心しろ ナルト
敵じゃないよ」
「ンなこと聞いてんじゃねーの!オレってば!!
あのザブザが…あのザブザが殺されたんだぞ!!
あんなに強えー奴が…」
カカシは叫ぶナルトのもとへと歩み寄る。
「オレと変わんねェあんなガキに簡単に殺されちまったんだぞ!
オレ達バカみてーじゃん!
納得できるかァ!!」
「ま!信じられない気持ちも分かるが
これも事実だ」
そしてナルトの頭をポフ と撫でながら
「この世界にゃお前より年下で オレより強いガキもいる」
諭すように言えばナルトは気まずげに視線を反らした。
そして少し距離の離れた所でサスケが 一人悔しげに奥歯を噛み締めているのを 傍にいたユキノはチラリと盗み見る。
やはり納得しがたいことはしがたいのだ。
すると突如 仮面の少年が周囲の風を巻き上げたと同時に素早く再不斬のもとへと移動する。
そして自分よりも幾分か大きいその身体を背負うと カカシ達を見遣りながら言った。
「…あなた方の闘いも ひとまずここで終わりでしょう
ボクはこの死体を処理しなければなりません
何かと秘密の多い死体なもので…」
言うなり少年は印を結んで
「…それじゃ 失礼します」
まるで空気に溶け込むかのように再不斬とともに姿を消した。
カカシは安堵の溜め息を零しながら額当てを下ろし、左目の車輪眼を隠す。
