相容れない
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「じゃぁ もう二人は仲直りしたってことなんだな?」
部屋には未だ二人の帰りを待っていた近藤と土方がいた。
『総悟がもう嫌なことしないって言ったの』
土方の問いにスノウはコクリと頷いて答える。
その白い頬にはやや涙の後が残っており
それを強くこすったのか僅かに赤くなってはいるもののその表情は先ほどとは打って変わってスッキリしたようだった。
まぁ見ての通り二人は仲良く手を繋いで戻ってきているので
ひとまず解決したのだろうと思われる。
そんな二人の様子に近藤もホッと胸をなでおろし安堵した表情を浮かべていた。
「と、言うわけなんで傷の治療もありやすんで
救急箱もらっていいですかぃ?
スノウは先に風呂でも入ってきな」
と沖田が少女を促すと
スノウはまた一つ頷いてその場を離れた。
「もう頼むから喧嘩しないでくれよ」
少女が去っていく背中を見送りながら
切に言う近藤に沖田は「わかってまさぁ」と頷き
ヤレヤレと言わんばかりの様子で救急箱を出してきた土方からそれを受け取った。
「で、結局大喧嘩の理由はなんだったんだよ?」
救急箱から薬を漁り、湿布を自身の頬に雑に貼り付ける沖田を見やりながら煙草を咥える土方。
「なにやら、容姿をちょいといじったことに腹立てたみたいですぜ
どうも故郷にいるころから差別を受けてたみてぇで
トラウマに触れちまったみてぇでさぁ」
沖田はスノウにやられた引っかき傷に塗り薬を塗りながら答え、土方を見る。
「ま、でも今後はこういうことがないように気をつけますよ」
と、肩を竦め
あらかた自身の手当が終わったのにも関わらずガーゼやらなにやらを箱から引っ張り出していた。
どうやらスノウの治療も彼がしてやるつもりのようだった。
そんな沖田の様子に「それならいいが・・・」と土方も口に含んだ煙草の煙を吐き出す。
まさか少女があそこまで激昂するとは思っていなかったものだから少々戸惑ったものの
それでも、少女の地雷を知れたのだからこれも雨降って地固まる かと自身を納得させた。
しばらくして、汗を流し終えたスノウが戻ってきて
やはりと言うべきか沖田が少女を呼び寄せて傷の手当をしてやっているのを見て
近藤がホロリと涙をこぼす。
「よかったぁ・・・よかったなぁトシ」
まるで兄妹のような二人の様子に
近藤は感極まったようだった。
スノウもスノウでアレだけはっきりとキライと公言していた相手からの手当てを素直に受けていることから確執が無くなっているようで
「ま・・・そうだな」
土方もこれはこれで今後の訓練や仕事もスムーズになるか と頷くのだった。
・fin・
部屋には未だ二人の帰りを待っていた近藤と土方がいた。
『総悟がもう嫌なことしないって言ったの』
土方の問いにスノウはコクリと頷いて答える。
その白い頬にはやや涙の後が残っており
それを強くこすったのか僅かに赤くなってはいるもののその表情は先ほどとは打って変わってスッキリしたようだった。
まぁ見ての通り二人は仲良く手を繋いで戻ってきているので
ひとまず解決したのだろうと思われる。
そんな二人の様子に近藤もホッと胸をなでおろし安堵した表情を浮かべていた。
「と、言うわけなんで傷の治療もありやすんで
救急箱もらっていいですかぃ?
スノウは先に風呂でも入ってきな」
と沖田が少女を促すと
スノウはまた一つ頷いてその場を離れた。
「もう頼むから喧嘩しないでくれよ」
少女が去っていく背中を見送りながら
切に言う近藤に沖田は「わかってまさぁ」と頷き
ヤレヤレと言わんばかりの様子で救急箱を出してきた土方からそれを受け取った。
「で、結局大喧嘩の理由はなんだったんだよ?」
救急箱から薬を漁り、湿布を自身の頬に雑に貼り付ける沖田を見やりながら煙草を咥える土方。
「なにやら、容姿をちょいといじったことに腹立てたみたいですぜ
どうも故郷にいるころから差別を受けてたみてぇで
トラウマに触れちまったみてぇでさぁ」
沖田はスノウにやられた引っかき傷に塗り薬を塗りながら答え、土方を見る。
「ま、でも今後はこういうことがないように気をつけますよ」
と、肩を竦め
あらかた自身の手当が終わったのにも関わらずガーゼやらなにやらを箱から引っ張り出していた。
どうやらスノウの治療も彼がしてやるつもりのようだった。
そんな沖田の様子に「それならいいが・・・」と土方も口に含んだ煙草の煙を吐き出す。
まさか少女があそこまで激昂するとは思っていなかったものだから少々戸惑ったものの
それでも、少女の地雷を知れたのだからこれも雨降って地固まる かと自身を納得させた。
しばらくして、汗を流し終えたスノウが戻ってきて
やはりと言うべきか沖田が少女を呼び寄せて傷の手当をしてやっているのを見て
近藤がホロリと涙をこぼす。
「よかったぁ・・・よかったなぁトシ」
まるで兄妹のような二人の様子に
近藤は感極まったようだった。
スノウもスノウでアレだけはっきりとキライと公言していた相手からの手当てを素直に受けていることから確執が無くなっているようで
「ま・・・そうだな」
土方もこれはこれで今後の訓練や仕事もスムーズになるか と頷くのだった。
・fin・
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