相容れない
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その翌日
沖田とスノウは傷だらけの顔で土方の前で正座をさせられていた。
やはりというかなんというか
二人は仲良くするどころかついには喧嘩をしたのだ。
原因は全体訓練での竹刀の打ち合いだった。
沖田ほどの実力者の相手ができる人物は限られている。
これが良いキッカケのなれば、と近藤はそんな沖田の相手にスノウを選んだ。
しばらくは普通に打ち合いをしていたのが
いつの間にかヒートアップし、気が付けば二人とも竹刀を放り投げ 掴み合いに発展していた。
そんな彼らを慌てて山崎をはじめ
周りの隊士が止めるもスノウの怒りは頂点に達しており
そんなスノウを沖田があおり続けるものだから止まらず
沖田に馬乗りになったスノウが沖田にその拳を振り下ろすすんでのところで土方の静止の怒号が響いてやっと止まったところだった。
土方はピタリと動きを止めた二人のもとまでズカズカと歩み寄ると沖田に馬乗りになっていたスノウの腹部に腕を周り持ち上げ小脇にかかえる。
そして、寝転がっている沖田を一瞥すると
「お前も来い!」と強い口調で行って
促し、こうして近藤の部屋へとやってきたのだった。
そうして、説教をくらって
他の隊士達との訓練を終えた近藤もあとから合流し
土方の隣にあぐらをかいて腕を組んだ。
その表情は困っているような怒っているようななんとも言えないもので
さすがのスノウもいたたまれず視線を落とす。
「俺が言いたいことはもうわかってるな?」
近藤があまりにも諭すように落ち着いた声色で言うものだから
逆にそれが怖くてスノウは小さく頷いた。
しかし、怒られ慣れしている沖田はいつもの調子で飄々としている。
そんな対極的な二人を見て近藤は大きなため息をこぼし
土方は頭を抱えた。
土方が咥えているタバコの煙がユラユラと天井に登っていくのを眺めて
少女は『(やってしまった)』と胸中で酷く反省。
しかし一度チラリと横を見て沖田と目が合うと
またその反省を忘れて
ムッと眉を寄せた。
「一体なにが原因なんだ?」
そんなあからさまなスノウの様子に土方は呆れたような様子で尋ねる。
しかし、スノウは何も答えずキュッと唇を閉じうつむくばかり。
沖田は「別になにもしてやせんよ」とあっけらかんと答えるものだから結局何も分からなかった。
しかし、少しの沈黙の後
「スノウ!」というやや強めの声色に少女が弾かれたように顔を上げた瞬間
土方は右手で少女の頬を掴むと「口をあけろ」と次は静かに行った。
周りが疑問符を浮かべながら見つめる中少女が言われるままそっと口を開くと
「口の中血だらけじゃねぇか」とこれまた呆れたように言うものだから
「えぇ!?」と近藤も驚いたように上体を前のめりにして覗き込んだ。
少女自身もそれは気づいていなかったのか
キョトンとした顔をしていた。
「口の中を噛むぐらい言葉を飲み込むぐらいなら
言いたいことはっきり言え」
言われ、ハッとしてまた土方から目を逸らす。
「一体何が気に入らねぇんだ」
次いで尋ねるのも「俺ァ別に気に入らねぇことなんてありやせんぜ」
と、答えたのも沖田で。
それを聞いた瞬間スノウはカッと頭に血が登るのを感じて
勢いのままに立ち上がると沖田を睨みつけた。
『私は総悟がキライ!』
少女にしてはハッキリとした強い言葉だった。
『・・・キライ』
そしてもう一度同じ言葉を弱々しくこぼすと
ギュッと眉を寄せ
そのまま自室の方へと走り出す。
「おい!」
「スノウちゃん!?」
わけも分からず土方と近藤が咄嗟に追いかけようと腰を上げかけたとき
「まぁまぁ」と落ち着き払ったように沖田が静止をかけて
「ここは俺が大人になりますよ」
と、ゆっくりとした動作で立ち上がって
背中越しにヒラヒラと手を降ってスノウのあとを追いかけていった。
土方と近藤はお互い視線を合わせると不安そうながらに
とりあえず待つかと今一度腰を落とした。
沖田とスノウは傷だらけの顔で土方の前で正座をさせられていた。
やはりというかなんというか
二人は仲良くするどころかついには喧嘩をしたのだ。
原因は全体訓練での竹刀の打ち合いだった。
沖田ほどの実力者の相手ができる人物は限られている。
これが良いキッカケのなれば、と近藤はそんな沖田の相手にスノウを選んだ。
しばらくは普通に打ち合いをしていたのが
いつの間にかヒートアップし、気が付けば二人とも竹刀を放り投げ 掴み合いに発展していた。
そんな彼らを慌てて山崎をはじめ
周りの隊士が止めるもスノウの怒りは頂点に達しており
そんなスノウを沖田があおり続けるものだから止まらず
沖田に馬乗りになったスノウが沖田にその拳を振り下ろすすんでのところで土方の静止の怒号が響いてやっと止まったところだった。
土方はピタリと動きを止めた二人のもとまでズカズカと歩み寄ると沖田に馬乗りになっていたスノウの腹部に腕を周り持ち上げ小脇にかかえる。
そして、寝転がっている沖田を一瞥すると
「お前も来い!」と強い口調で行って
促し、こうして近藤の部屋へとやってきたのだった。
そうして、説教をくらって
他の隊士達との訓練を終えた近藤もあとから合流し
土方の隣にあぐらをかいて腕を組んだ。
その表情は困っているような怒っているようななんとも言えないもので
さすがのスノウもいたたまれず視線を落とす。
「俺が言いたいことはもうわかってるな?」
近藤があまりにも諭すように落ち着いた声色で言うものだから
逆にそれが怖くてスノウは小さく頷いた。
しかし、怒られ慣れしている沖田はいつもの調子で飄々としている。
そんな対極的な二人を見て近藤は大きなため息をこぼし
土方は頭を抱えた。
土方が咥えているタバコの煙がユラユラと天井に登っていくのを眺めて
少女は『(やってしまった)』と胸中で酷く反省。
しかし一度チラリと横を見て沖田と目が合うと
またその反省を忘れて
ムッと眉を寄せた。
「一体なにが原因なんだ?」
そんなあからさまなスノウの様子に土方は呆れたような様子で尋ねる。
しかし、スノウは何も答えずキュッと唇を閉じうつむくばかり。
沖田は「別になにもしてやせんよ」とあっけらかんと答えるものだから結局何も分からなかった。
しかし、少しの沈黙の後
「スノウ!」というやや強めの声色に少女が弾かれたように顔を上げた瞬間
土方は右手で少女の頬を掴むと「口をあけろ」と次は静かに行った。
周りが疑問符を浮かべながら見つめる中少女が言われるままそっと口を開くと
「口の中血だらけじゃねぇか」とこれまた呆れたように言うものだから
「えぇ!?」と近藤も驚いたように上体を前のめりにして覗き込んだ。
少女自身もそれは気づいていなかったのか
キョトンとした顔をしていた。
「口の中を噛むぐらい言葉を飲み込むぐらいなら
言いたいことはっきり言え」
言われ、ハッとしてまた土方から目を逸らす。
「一体何が気に入らねぇんだ」
次いで尋ねるのも「俺ァ別に気に入らねぇことなんてありやせんぜ」
と、答えたのも沖田で。
それを聞いた瞬間スノウはカッと頭に血が登るのを感じて
勢いのままに立ち上がると沖田を睨みつけた。
『私は総悟がキライ!』
少女にしてはハッキリとした強い言葉だった。
『・・・キライ』
そしてもう一度同じ言葉を弱々しくこぼすと
ギュッと眉を寄せ
そのまま自室の方へと走り出す。
「おい!」
「スノウちゃん!?」
わけも分からず土方と近藤が咄嗟に追いかけようと腰を上げかけたとき
「まぁまぁ」と落ち着き払ったように沖田が静止をかけて
「ここは俺が大人になりますよ」
と、ゆっくりとした動作で立ち上がって
背中越しにヒラヒラと手を降ってスノウのあとを追いかけていった。
土方と近藤はお互い視線を合わせると不安そうながらに
とりあえず待つかと今一度腰を落とした。