決闘
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途端、試合終了の合図。
しかし止めたのは土方では無く近藤だった。
隊士等は状況を把握できないまま
それでいて不満そうに近藤を見た。
「わかったろう?
スノウちゃんの実力が
隊士として申し分ないはずだ」
確かに近藤の言い分はわかる。
目にもとまらぬ速さと
原田を吹き飛ばすほどの怪力
力としてはなんの文句もない
それでも…
彼らはただ悔しげに唸るだけで何も言いはしなかった。
認めたくはない
けれど認めざる負えない。
そんな複雑な思いが
少女に吹き飛ばされてしまった原田の顔を険しくさせた。
それでも…
やはり少女で
天人であるスノウを受けいることはできなかった。
しかし、少女のことを思ってか
あるいは近藤のためか
今度は土方がこの件に関して一切の反論や不満を口にすることを禁止とした。
さすがにそこまで言われては何も言えず
隊士たちはとぼとぼと各自仕事に戻ることとなった。
土方は癖になりつつある溜息を深く、深く吐き出した。
そしてこの問題の原因である少女を見やる。
戦闘態勢を解くとまたボー、と天井を仰ぐ少女。
何事もなかったように…
かと思えばスノウはスッと近藤を見て緩やかな足取りで彼に歩み寄ると
『勝ったよ…私』
まるで褒めてほしいとすり寄る子供のような
否、もっと深く暗い想い
執着…
なんとしても居場所を失わぬようにと必死にしがみつくような
怪しい狂気のようなものがその紅い瞳の奥に見え隠れする。
「よくやったな」
近藤はそんな少女が哀れにみえて
ただそれだけしか言えなかった。
土方は問題はまだまだ山積みだなと近藤に視線を移す。
近藤はそれに気づくと困ったような笑み浮かべ、瞳で「悪いな」と申し訳なさそうに目配せした―――。
しかし止めたのは土方では無く近藤だった。
隊士等は状況を把握できないまま
それでいて不満そうに近藤を見た。
「わかったろう?
スノウちゃんの実力が
隊士として申し分ないはずだ」
確かに近藤の言い分はわかる。
目にもとまらぬ速さと
原田を吹き飛ばすほどの怪力
力としてはなんの文句もない
それでも…
彼らはただ悔しげに唸るだけで何も言いはしなかった。
認めたくはない
けれど認めざる負えない。
そんな複雑な思いが
少女に吹き飛ばされてしまった原田の顔を険しくさせた。
それでも…
やはり少女で
天人であるスノウを受けいることはできなかった。
しかし、少女のことを思ってか
あるいは近藤のためか
今度は土方がこの件に関して一切の反論や不満を口にすることを禁止とした。
さすがにそこまで言われては何も言えず
隊士たちはとぼとぼと各自仕事に戻ることとなった。
土方は癖になりつつある溜息を深く、深く吐き出した。
そしてこの問題の原因である少女を見やる。
戦闘態勢を解くとまたボー、と天井を仰ぐ少女。
何事もなかったように…
かと思えばスノウはスッと近藤を見て緩やかな足取りで彼に歩み寄ると
『勝ったよ…私』
まるで褒めてほしいとすり寄る子供のような
否、もっと深く暗い想い
執着…
なんとしても居場所を失わぬようにと必死にしがみつくような
怪しい狂気のようなものがその紅い瞳の奥に見え隠れする。
「よくやったな」
近藤はそんな少女が哀れにみえて
ただそれだけしか言えなかった。
土方は問題はまだまだ山積みだなと近藤に視線を移す。
近藤はそれに気づくと困ったような笑み浮かべ、瞳で「悪いな」と申し訳なさそうに目配せした―――。