決闘
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
道場に集まった面々は
壁に沿うように輪になる。
その真ん中に土方
その左手側にスノウ
そして右手側には十番隊隊長である原田が立つ。
どうやら彼が少女の相手をするようだ。
スキンヘッドに厳つい顔。
そして近藤と並ぶほどのガタイ良い体格。
少女と比べると明らかに身体の大きさに差がある。
原田はそんな
あまりにも小さい少女を凄むように見下ろすと
厳つい顔が更に厳つくなって
子供が見れば泣き出してしまいそうなほどに恐ろしいものだった。
しかし少女は至って普通。
これでもあらゆる戦場を駆け回ってきている彼女にとって見た目だけの怖さなんてものには何も感じない。
最も恐ろしいものはその内側にあるものだから・・・
少女はケロッとした様子で
寧ろ彼などどうでも良いと言わんばかりに その瞳は明後日の方向を向いている。
そんな彼女の様子に苛立ったのか
原田は額に青筋を立てた。
「細かいルールは無し
勝負が決まったと俺が判断した時点で止める
いいな?」
原田は頷く。
しかし少女から反応は無い。
それでも土方は構わず右手を上げ
「はじめっ!!」
降り下ろしては開始の合図を出した。
「うおぉぉぉぉっ!!!」
瞬間
原田は竹刀を頭上に構え
雄叫びを上げながらスノウへと駆け出す。
しかし少女は未だ動かない。
更に苛立ちが増す。
それを糧に原田は竹刀を横に薙いだ。
――バシィッッ――
その切っ先は容易に少女の細い脇腹に入り
その小さな身体を吹き飛ばした。
――やっぱり 大したこと無ぇ。
誰もがそう思った。
しかし、近藤と土方 沖田は表情を変えずただ床に伏せる少女を見据える。
そこで原田も不思議に思う。
勝負あったはずなのに…と。
原田は戸惑いに満ちた表情で少女を見た。
そして驚愕する。
完全に脇腹に入ったはず。
原田が渾身の力を込めて打ち込んだ。
少女の華奢なあばら骨など
折れていてもおかしくないほどの衝撃だったはず。
原田自身にもその手応えはあった。
しかし
ゆっくりと のっそりと立ち上がった少女は
背中から肩 最後に頭を起こして
まるで何事も無かったかのようにピンピンしていた。
痛みなど感じていないかのように…。
自分は手加減したつもりなどない。
怒りまかせに叩き込んだはずだった。
しかしそれは効いていない。
そのことに
原田は混乱し 僅かに隙を見せる。
そこを見計らい
少女は目にも止まらぬ速さで原田の懐へ。
刹那の出来事だった。
リラックスした立ち姿から
どこにそんな力があるのか
鋭い脚力で 縮めた距離。
動けずにいる原田の脇腹を目掛け
これまた素早い動きで薙いだ。
――バシィッ――
「ぐっ…」
今度は原田の身体が吹き飛んだ。
あの巨漢を
その細腕で吹き飛ばしたのだから驚きだ。
吹き飛ばされた原田に至っては痛みを感じる間もなく現状を理解できずにいる。
「そこまで!」
壁に沿うように輪になる。
その真ん中に土方
その左手側にスノウ
そして右手側には十番隊隊長である原田が立つ。
どうやら彼が少女の相手をするようだ。
スキンヘッドに厳つい顔。
そして近藤と並ぶほどのガタイ良い体格。
少女と比べると明らかに身体の大きさに差がある。
原田はそんな
あまりにも小さい少女を凄むように見下ろすと
厳つい顔が更に厳つくなって
子供が見れば泣き出してしまいそうなほどに恐ろしいものだった。
しかし少女は至って普通。
これでもあらゆる戦場を駆け回ってきている彼女にとって見た目だけの怖さなんてものには何も感じない。
最も恐ろしいものはその内側にあるものだから・・・
少女はケロッとした様子で
寧ろ彼などどうでも良いと言わんばかりに その瞳は明後日の方向を向いている。
そんな彼女の様子に苛立ったのか
原田は額に青筋を立てた。
「細かいルールは無し
勝負が決まったと俺が判断した時点で止める
いいな?」
原田は頷く。
しかし少女から反応は無い。
それでも土方は構わず右手を上げ
「はじめっ!!」
降り下ろしては開始の合図を出した。
「うおぉぉぉぉっ!!!」
瞬間
原田は竹刀を頭上に構え
雄叫びを上げながらスノウへと駆け出す。
しかし少女は未だ動かない。
更に苛立ちが増す。
それを糧に原田は竹刀を横に薙いだ。
――バシィッッ――
その切っ先は容易に少女の細い脇腹に入り
その小さな身体を吹き飛ばした。
――やっぱり 大したこと無ぇ。
誰もがそう思った。
しかし、近藤と土方 沖田は表情を変えずただ床に伏せる少女を見据える。
そこで原田も不思議に思う。
勝負あったはずなのに…と。
原田は戸惑いに満ちた表情で少女を見た。
そして驚愕する。
完全に脇腹に入ったはず。
原田が渾身の力を込めて打ち込んだ。
少女の華奢なあばら骨など
折れていてもおかしくないほどの衝撃だったはず。
原田自身にもその手応えはあった。
しかし
ゆっくりと のっそりと立ち上がった少女は
背中から肩 最後に頭を起こして
まるで何事も無かったかのようにピンピンしていた。
痛みなど感じていないかのように…。
自分は手加減したつもりなどない。
怒りまかせに叩き込んだはずだった。
しかしそれは効いていない。
そのことに
原田は混乱し 僅かに隙を見せる。
そこを見計らい
少女は目にも止まらぬ速さで原田の懐へ。
刹那の出来事だった。
リラックスした立ち姿から
どこにそんな力があるのか
鋭い脚力で 縮めた距離。
動けずにいる原田の脇腹を目掛け
これまた素早い動きで薙いだ。
――バシィッ――
「ぐっ…」
今度は原田の身体が吹き飛んだ。
あの巨漢を
その細腕で吹き飛ばしたのだから驚きだ。
吹き飛ばされた原田に至っては痛みを感じる間もなく現状を理解できずにいる。
「そこまで!」