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それから
近藤は改めて少女が真選組では異例の女隊士として働くことになったうまを伝えた。
地位は副長補佐官。
つまり土方のサポート役。
少女の知らぬ間に
上と話をつけたらしい。
近藤が言った言葉の八割を理解できなかったスノウはただただキョトンと首を傾げていたが…。
「まぁ、わからないことがあればトシに聞いてくれ」
そう言って、少女の小さな頭を優しく撫でてやる。
この動作を数回繰り返しているうちに少女のほうは大分慣れてきたのかあからさまに肩を震わせる事はなかった。
「と、部屋なんだがまだ用意できてなくな…すまないんだがしばらくトシと同じ部屋になる」
と、思い出したように言う近藤に、スノウはなんとなく土方を見てみる。
するとばっちり目が合ってしまいビクリと肩を揺らした。
なんだか睨まれたような気がしたからだ。
それだけではない
まるで見定められるような
見透かされているような…
強い眼差しに
少女は一度目を伏せると視線を近藤に戻しぎこちなくコクリと頷いた。
近藤はそのスノウのぎこちなさに気づかなかったのかホッとしたように笑いかけ、すぐに用意するように言っておくからな と穏やかな声色で言った。
実を言うと部屋が無いというのは嘘だった。
ただ、まだ少女を一人にするのは心配だから と
少女をここに置く条件として土方が提案したのだ。
いたいけな少女に嘘をつくのは
少々心を痛めるが
彼女のためだと自身に言い聞かせ胸中に留める。
そこで「あっそうそう」と上着のポケットを漁る近藤を
スノウは不思議そうに見た。
スノウちゃんが起きるのを待ってたんだが…
あまり時間が作れなかったんだ」
一体何の話をしているのか
それはポケットから姿を現した物を見てすぐにわかった。
「アクアちゃんの物だよ…」
キラリと輝く
少女の瞳と同じ色の
長い雫形のピアス。
「せめて、何か一つだけでもと思ってな
勝手ではあるが取って置いた」
言いながら少女の手を取ると、そっとピアスを乗せてやる。
少女はそれを暫し見つめた後
まるで抱(いだ)くように、両手で包みこむと胸に抱(かか)えた。
近藤は改めて少女が真選組では異例の女隊士として働くことになったうまを伝えた。
地位は副長補佐官。
つまり土方のサポート役。
少女の知らぬ間に
上と話をつけたらしい。
近藤が言った言葉の八割を理解できなかったスノウはただただキョトンと首を傾げていたが…。
「まぁ、わからないことがあればトシに聞いてくれ」
そう言って、少女の小さな頭を優しく撫でてやる。
この動作を数回繰り返しているうちに少女のほうは大分慣れてきたのかあからさまに肩を震わせる事はなかった。
「と、部屋なんだがまだ用意できてなくな…すまないんだがしばらくトシと同じ部屋になる」
と、思い出したように言う近藤に、スノウはなんとなく土方を見てみる。
するとばっちり目が合ってしまいビクリと肩を揺らした。
なんだか睨まれたような気がしたからだ。
それだけではない
まるで見定められるような
見透かされているような…
強い眼差しに
少女は一度目を伏せると視線を近藤に戻しぎこちなくコクリと頷いた。
近藤はそのスノウのぎこちなさに気づかなかったのかホッとしたように笑いかけ、すぐに用意するように言っておくからな と穏やかな声色で言った。
実を言うと部屋が無いというのは嘘だった。
ただ、まだ少女を一人にするのは心配だから と
少女をここに置く条件として土方が提案したのだ。
いたいけな少女に嘘をつくのは
少々心を痛めるが
彼女のためだと自身に言い聞かせ胸中に留める。
そこで「あっそうそう」と上着のポケットを漁る近藤を
スノウは不思議そうに見た。
スノウちゃんが起きるのを待ってたんだが…
あまり時間が作れなかったんだ」
一体何の話をしているのか
それはポケットから姿を現した物を見てすぐにわかった。
「アクアちゃんの物だよ…」
キラリと輝く
少女の瞳と同じ色の
長い雫形のピアス。
「せめて、何か一つだけでもと思ってな
勝手ではあるが取って置いた」
言いながら少女の手を取ると、そっとピアスを乗せてやる。
少女はそれを暫し見つめた後
まるで抱(いだ)くように、両手で包みこむと胸に抱(かか)えた。