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――パシンッッ―
乾いた音が厭に室内に響いた。
その音に驚いたのは、近藤、土方、沖田、山崎。
スノウは、伸ばされた近藤の手を反射的に払ってしまったのだ。
その後すぐに脱兎の如く布団から飛び出す。
両足を拘束されているのも構わず必死に。
そして部屋の隅でヘタリと座り込んでは怯えたように背中を丸め 頭を抱えながらカタカタとその身を震わせた。
異常すぎるくらいな怯え様。
そんな少女を見てハッと我に返った近藤は行き場を失い宙をさ迷う右手を気まずそうにおろし、寂しそうな笑みを浮かべた。
が、それも一瞬。
それほどまでに少女が恐ろしい思いをしてきたのだと悟ると
すぐさま優しい笑みを向け
できるだけ怖がらせないように、と 優しく語りかけた。
「怖がらせてしまってすまない…」
常に腰に備えてある刀をはずすと、自分とは少し距離をあけてそれを置く。
些細な事でも
少女の負担や不安が和らげばと言う近藤なりの配慮だった。
「大丈夫、何もしないさ。
ただ…君と話がしたい」
そう柔らかく言えば激しく揺れていたスノウの瞳は次第に近藤の姿をしっかりと捕らえる。
近藤はニッコリと笑い手を伸ばす。
まるで野良猫に語りかけるようなその動作。
しばらく躊躇していたスノウもその柔らかな動作に落ちつきを取り戻したらしく
ゆっくり、ゆっくりと膝をすりながらその瞳を逸らすことなく、近藤の元へと近寄る。
と、スノウは無機質な表情で近藤をジッと見据えた後
形の整った細い眉を僅かに下げる。
そして先ほど払ってしまった方の近藤の手に恐る恐る手を伸ばした。
途中、チラリと様子をうかがうように近藤を見ては抵抗する気配が無いことを確認し、近藤の手を両手で包み込む。
近藤はただ少女になされるがまま…少女はしばし自分のものよりも幾分か大きいそれを見めた後、ふいにそっと自分の頬を寄せた。
無機質ながら微かに潤んだ瞳。
その姿は『ごめんなさい』と言っているように見えて
近藤は思わず微笑みかける。
そして「大丈夫だよ」と、その手でスノウを怖がらせないように そっと頭を撫でてやる。
すると一度はピクリと肩を震わせるもののスノウも、彼が怒ってはいないことを理解したようで安心したようにホッと緊張を解いては微かに頬を綻ばせた。
乾いた音が厭に室内に響いた。
その音に驚いたのは、近藤、土方、沖田、山崎。
スノウは、伸ばされた近藤の手を反射的に払ってしまったのだ。
その後すぐに脱兎の如く布団から飛び出す。
両足を拘束されているのも構わず必死に。
そして部屋の隅でヘタリと座り込んでは怯えたように背中を丸め 頭を抱えながらカタカタとその身を震わせた。
異常すぎるくらいな怯え様。
そんな少女を見てハッと我に返った近藤は行き場を失い宙をさ迷う右手を気まずそうにおろし、寂しそうな笑みを浮かべた。
が、それも一瞬。
それほどまでに少女が恐ろしい思いをしてきたのだと悟ると
すぐさま優しい笑みを向け
できるだけ怖がらせないように、と 優しく語りかけた。
「怖がらせてしまってすまない…」
常に腰に備えてある刀をはずすと、自分とは少し距離をあけてそれを置く。
些細な事でも
少女の負担や不安が和らげばと言う近藤なりの配慮だった。
「大丈夫、何もしないさ。
ただ…君と話がしたい」
そう柔らかく言えば激しく揺れていたスノウの瞳は次第に近藤の姿をしっかりと捕らえる。
近藤はニッコリと笑い手を伸ばす。
まるで野良猫に語りかけるようなその動作。
しばらく躊躇していたスノウもその柔らかな動作に落ちつきを取り戻したらしく
ゆっくり、ゆっくりと膝をすりながらその瞳を逸らすことなく、近藤の元へと近寄る。
と、スノウは無機質な表情で近藤をジッと見据えた後
形の整った細い眉を僅かに下げる。
そして先ほど払ってしまった方の近藤の手に恐る恐る手を伸ばした。
途中、チラリと様子をうかがうように近藤を見ては抵抗する気配が無いことを確認し、近藤の手を両手で包み込む。
近藤はただ少女になされるがまま…少女はしばし自分のものよりも幾分か大きいそれを見めた後、ふいにそっと自分の頬を寄せた。
無機質ながら微かに潤んだ瞳。
その姿は『ごめんなさい』と言っているように見えて
近藤は思わず微笑みかける。
そして「大丈夫だよ」と、その手でスノウを怖がらせないように そっと頭を撫でてやる。
すると一度はピクリと肩を震わせるもののスノウも、彼が怒ってはいないことを理解したようで安心したようにホッと緊張を解いては微かに頬を綻ばせた。