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今日は織が結莉に料理を教わる日だ。
買い出しを済ませた彼女が隠神探偵事務所にやってくる。
簡単な料理、とのことなので使う食材はそんなに多くなかった。
ハム、卵、ピーマン、玉ねぎ、ご飯のみ。
織も結莉もエプロンをつけて、準備万端だ。結莉は長い髪をポニーテールに結んでいる。いつも髪をおろしている姿しか見ていない織にとって、ポニーテール姿は新鮮だった。
エプロン姿で台所に立つ彼女を見て、結婚したらこんな感じなのだろうかと、ふと思ってしまう。
「それじゃあ、お料理を始めます!今日は、チャーハンを作ります!何を作ろうか迷ったんだけれど、皆男の子だから簡単でガッツリ食べられるものが良いかなと思って」
「なるほど!」
「それじゃあまずは、玉ねぎの皮をむいてみじん切りにします」
「おう」
言われる通りに織は玉ねぎのみじん切りに取りかかる。おぼつかない手先を見て結莉はスッと手を伸ばした。
「包丁の持ち方と切り方をおさらいしましょうか」
持ち方はこうで、おさえる手はこうで、と結莉は織の手に触れ教えてくれた。ぴったりと隣についているので距離が近い。
ドキドキしながら織は玉ねぎを刻んでいく。
「そうそう、織くん上手よ!」
隣でニッコリ笑う結莉が可愛くて、ますます心臓が跳ね上がった。
「でででできた」
「うーん、ちょっと荒いかな。こうやって、もうちょっと細かく刻んで…」
結莉の顔が織の間近に迫る。顔が熱い。もはや料理どころではない。
「わわわわかった」
玉ねぎを何とか刻み終え、ピーマンもみじん切りにし、ハムも荒いみじん切りにする。
やっとの思いで下ごしらえを済ませ、いよいよフライパンの登場だ。
「油の量はこれくらいね。火加減は中火で、先に卵を溶いて炒り卵を作りましょう」
「おう」
ぐるぐると菜箸でかき混ぜて炒り卵を作り一度お皿に取り出す。
そしてフライパンを洗ってから、みじん切りにしたピーマン、玉ねぎ、ハムを炒めていく。
「そうそう、上手上手」
フライパンをのぞき込んでくる結莉。一緒に料理をすると、どうにも近くて織は意識してしまう。
具材を炒め終えて調味料を入れて混ぜ、ご飯を投入し、パラパラになるまで炒めていく。
最後に味見をして、塩こしょうで調整し、無事にチャーハンが完成した。
「完成!織くん、とっても上手ね」
「結莉さんの教え方がうまいから!ありがとう」
「ふふっ、どういたしまして。また一緒にお料理しましょうね。今度は、カレーね」
楽しそうに結莉はにっこりと微笑む。
彼女はまったく自分を意識していないようで、自分ばかりがドキドキして織はちょっと悔しかった。
作ったチャーハンはとてもおいしかった。これなら、一人でも作れそうだ。
隠神達にもチャーハンは大好評だった。
織は今度カレーを一緒に作る約束をして、結莉を見送った。
距離感に慣れないと心臓がもたない。
でも、たまにはこうやってドキドキさせられるのも悪くないかもな…なんて思っていた。
買い出しを済ませた彼女が隠神探偵事務所にやってくる。
簡単な料理、とのことなので使う食材はそんなに多くなかった。
ハム、卵、ピーマン、玉ねぎ、ご飯のみ。
織も結莉もエプロンをつけて、準備万端だ。結莉は長い髪をポニーテールに結んでいる。いつも髪をおろしている姿しか見ていない織にとって、ポニーテール姿は新鮮だった。
エプロン姿で台所に立つ彼女を見て、結婚したらこんな感じなのだろうかと、ふと思ってしまう。
「それじゃあ、お料理を始めます!今日は、チャーハンを作ります!何を作ろうか迷ったんだけれど、皆男の子だから簡単でガッツリ食べられるものが良いかなと思って」
「なるほど!」
「それじゃあまずは、玉ねぎの皮をむいてみじん切りにします」
「おう」
言われる通りに織は玉ねぎのみじん切りに取りかかる。おぼつかない手先を見て結莉はスッと手を伸ばした。
「包丁の持ち方と切り方をおさらいしましょうか」
持ち方はこうで、おさえる手はこうで、と結莉は織の手に触れ教えてくれた。ぴったりと隣についているので距離が近い。
ドキドキしながら織は玉ねぎを刻んでいく。
「そうそう、織くん上手よ!」
隣でニッコリ笑う結莉が可愛くて、ますます心臓が跳ね上がった。
「でででできた」
「うーん、ちょっと荒いかな。こうやって、もうちょっと細かく刻んで…」
結莉の顔が織の間近に迫る。顔が熱い。もはや料理どころではない。
「わわわわかった」
玉ねぎを何とか刻み終え、ピーマンもみじん切りにし、ハムも荒いみじん切りにする。
やっとの思いで下ごしらえを済ませ、いよいよフライパンの登場だ。
「油の量はこれくらいね。火加減は中火で、先に卵を溶いて炒り卵を作りましょう」
「おう」
ぐるぐると菜箸でかき混ぜて炒り卵を作り一度お皿に取り出す。
そしてフライパンを洗ってから、みじん切りにしたピーマン、玉ねぎ、ハムを炒めていく。
「そうそう、上手上手」
フライパンをのぞき込んでくる結莉。一緒に料理をすると、どうにも近くて織は意識してしまう。
具材を炒め終えて調味料を入れて混ぜ、ご飯を投入し、パラパラになるまで炒めていく。
最後に味見をして、塩こしょうで調整し、無事にチャーハンが完成した。
「完成!織くん、とっても上手ね」
「結莉さんの教え方がうまいから!ありがとう」
「ふふっ、どういたしまして。また一緒にお料理しましょうね。今度は、カレーね」
楽しそうに結莉はにっこりと微笑む。
彼女はまったく自分を意識していないようで、自分ばかりがドキドキして織はちょっと悔しかった。
作ったチャーハンはとてもおいしかった。これなら、一人でも作れそうだ。
隠神達にもチャーハンは大好評だった。
織は今度カレーを一緒に作る約束をして、結莉を見送った。
距離感に慣れないと心臓がもたない。
でも、たまにはこうやってドキドキさせられるのも悪くないかもな…なんて思っていた。