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織は17歳、結莉は20歳になった。
二人が付き合ってから3年が経っていたが、進展のない二人に苛立ちを募らせていたアヤは織を捕まえて説教する。
「お兄ちゃん、結莉さんと付き合って何年経った?」
「3年だけど…。それがどーしたよ?」
「どーしたよ?じゃないわよ!慎重さもここまでくるとバカなんじゃないかと思うわ!お兄ちゃん、結莉さんと付き合って3年も経つのにキスの一つもまだなわけ!?」
「なっ!?ななな、べ、別にいーだろ、そんなの!っていうかアヤには関係ないだろ!」
「関係あるわよ!あたし、お兄ちゃんと結莉さんにうまくいってほしいのよ。いずれは、結婚してほしいって思ってるの。それなのに、お兄ちゃんってば全然…。お兄ちゃんがそんなだったら、結莉さん誰かに取られちゃうんだからねっ!!」
アヤは織を怒鳴りつけて、出ていってしまった。アヤの言葉がグサリと織に突き刺さる。
自分が慎重な性格なのはわかっているし、結莉のことがとても大切だから手を出したくないと思っていた。けれど、今のままではアヤの言うとおり、他の誰かに結莉を取られてしまうかもしれない。それよりも進展のない状況に結莉の心が離れていってしまうかもしれない。このままでは、まずい!ようやく危機感を感じた織は結莉に電話をかけ、今度の土曜日にデートの約束をする。
そして迎えた土曜日。
「織くん!」
待ち合わせ場所に結莉がやってくる。年々綺麗になっていく彼女に織は会う度にドキドキさせられていた。今日もやっぱり美人で可愛い。織は結莉の手を繋いで歩き出す。今日は水族館デートだった。
色とりどりの魚を見て、結莉は可愛い!とか綺麗!など呟き、とても楽しんでいる様子だった。織は魚よりも、そんな彼女を見てばかりいた。
水族館を出たあと、織はおしゃれなカフェに
結莉を連れて行った。
ランチのパスタセットを食べながら、談笑する二人。ニコニコと笑う結莉がとても可愛かった。織は彼女の口元に視線を運ぶ。
(結莉さんに、キス…)
意識すると、顔が熱くなる。
「織くん、どうしたの?熱い?顔が真っ赤だけれど…」
心配して、覗きこんでくる結莉に余計にドキドキする。
「な、なんでもない…」
食事を終えて、二人は店を出た。
その後はショッピングセンターでお互いの洋服を見合ったりして、あっという間に夕方になってしまった。結莉を家まで織は送る。いつもならここで別れてデート終了だが、織は思い切って口を開いた。
「結莉さん!その…あの…」
口ごもる織を不思議そうに結莉は見つめる。
そのまま5分くらいがたった。
「あ、あの、き、ききき、キス、して、いいか?」
ようやく織は言葉を絞り出す。顔はもう真っ赤だった。
織の言葉に結莉もみるみるうちに頬が染まっていく。
「は、はい…」
恥ずかしそうに結莉が容認する。
織は顔を近づける。結莉の顔が間近に迫る。心臓は爆発しそうだった。近くで見る結莉は睫毛が長く、とても綺麗だった。そっと彼女に口づける。柔らかな唇の感触に気持ちが高まった。唇を離し、目を開ける。お互い顔を真っ赤にして見つめ合った。
「じゃ、じゃあ…また」
「う、うん。また…」
結莉が家に入っていくのを見送ってから織は、はあーっとその場で大きく息を吐く。真っ赤な顔を手でおおい隠しながら、結莉への愛情が深まっていくのを感じていた。
二人が付き合ってから3年が経っていたが、進展のない二人に苛立ちを募らせていたアヤは織を捕まえて説教する。
「お兄ちゃん、結莉さんと付き合って何年経った?」
「3年だけど…。それがどーしたよ?」
「どーしたよ?じゃないわよ!慎重さもここまでくるとバカなんじゃないかと思うわ!お兄ちゃん、結莉さんと付き合って3年も経つのにキスの一つもまだなわけ!?」
「なっ!?ななな、べ、別にいーだろ、そんなの!っていうかアヤには関係ないだろ!」
「関係あるわよ!あたし、お兄ちゃんと結莉さんにうまくいってほしいのよ。いずれは、結婚してほしいって思ってるの。それなのに、お兄ちゃんってば全然…。お兄ちゃんがそんなだったら、結莉さん誰かに取られちゃうんだからねっ!!」
アヤは織を怒鳴りつけて、出ていってしまった。アヤの言葉がグサリと織に突き刺さる。
自分が慎重な性格なのはわかっているし、結莉のことがとても大切だから手を出したくないと思っていた。けれど、今のままではアヤの言うとおり、他の誰かに結莉を取られてしまうかもしれない。それよりも進展のない状況に結莉の心が離れていってしまうかもしれない。このままでは、まずい!ようやく危機感を感じた織は結莉に電話をかけ、今度の土曜日にデートの約束をする。
そして迎えた土曜日。
「織くん!」
待ち合わせ場所に結莉がやってくる。年々綺麗になっていく彼女に織は会う度にドキドキさせられていた。今日もやっぱり美人で可愛い。織は結莉の手を繋いで歩き出す。今日は水族館デートだった。
色とりどりの魚を見て、結莉は可愛い!とか綺麗!など呟き、とても楽しんでいる様子だった。織は魚よりも、そんな彼女を見てばかりいた。
水族館を出たあと、織はおしゃれなカフェに
結莉を連れて行った。
ランチのパスタセットを食べながら、談笑する二人。ニコニコと笑う結莉がとても可愛かった。織は彼女の口元に視線を運ぶ。
(結莉さんに、キス…)
意識すると、顔が熱くなる。
「織くん、どうしたの?熱い?顔が真っ赤だけれど…」
心配して、覗きこんでくる結莉に余計にドキドキする。
「な、なんでもない…」
食事を終えて、二人は店を出た。
その後はショッピングセンターでお互いの洋服を見合ったりして、あっという間に夕方になってしまった。結莉を家まで織は送る。いつもならここで別れてデート終了だが、織は思い切って口を開いた。
「結莉さん!その…あの…」
口ごもる織を不思議そうに結莉は見つめる。
そのまま5分くらいがたった。
「あ、あの、き、ききき、キス、して、いいか?」
ようやく織は言葉を絞り出す。顔はもう真っ赤だった。
織の言葉に結莉もみるみるうちに頬が染まっていく。
「は、はい…」
恥ずかしそうに結莉が容認する。
織は顔を近づける。結莉の顔が間近に迫る。心臓は爆発しそうだった。近くで見る結莉は睫毛が長く、とても綺麗だった。そっと彼女に口づける。柔らかな唇の感触に気持ちが高まった。唇を離し、目を開ける。お互い顔を真っ赤にして見つめ合った。
「じゃ、じゃあ…また」
「う、うん。また…」
結莉が家に入っていくのを見送ってから織は、はあーっとその場で大きく息を吐く。真っ赤な顔を手でおおい隠しながら、結莉への愛情が深まっていくのを感じていた。