★12話 体調崩した時ほど寂しくなったりするもの★
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朝
いつものように食堂で朝食を食べていた
結月「·····」〈ボーッ〉
ルッスーリア「あらどうしたの?ゆずちゃん」
結月「大丈夫だよなんかボーっとするけど」
マーモン「···それ大丈夫だって言わないよ」
〈ピト〉マーモンが結月の額を触った
マーモン「!?ゆずすごい熱じゃないか」
結月「そういえばなんか熱いって思ってたへへっ」
力無く笑う結月
マーモン「笑い事じゃないよ···ゆず」
ルッスーリア「今日はお部屋で休んだらどうかしら」
結月「うん···そうする」〈ガタッ〉〈ガグッ〉
立ち上がろうとしたら膝から崩れ落ちた
マーモン·ルッス「ゆず(ちゃん)!?」
バタンと倒れた結月そのままプツンと意識を手放した
結月「ん···?」
気づいた時は最近見慣れた自分の部屋
結月「あ···れ?私···」
ルッスーリア「あらゆずちゃん目が覚めたのね」
結月「ルッス···姐?」
ルッスーリア「大丈夫?あなた食堂で倒れた後ワタシがあなたの部屋まで運んだのよ」
結月「ありがとう···」
ルッスーリア「良いのよきっと疲れ出たのね」
結月「えっ?」
ルッスーリア「ほらゆずちゃんって急にこっちの世界に来たでしょう?慣れないことも多くて不安や緊張が今まであったんじゃないかしら」
結月「···」
ルッスーリア「その糸が解れたのね今日は部屋で休みなさい」
結月「うん···ごめんねルッス姐」
ルッスーリア「えっ?」
結月「···ご飯食べれなかった」
ルッスーリア「それは良いのよまたゆずちゃんが元気になったらいっぱい作ってあげるわ〜」
結月「いっぱい···」
ルッス姐なら張り切ってたくさん作りそうだと思った結月は
結月「ふふっそんなには食べれないかも···」
ルッスーリア「大丈夫よゆずちゃんが食べれない分は食べ盛りの子達が食べるわ」
それは想像できると
結月「確かに」笑みを浮かべながら言った
ルッスーリア「じゃあワタシは行くわ何かあったら遠慮なく言ってね」
結月「はーい」
ルッスーリアが部屋から出ようとしたらベルが入ってきた
ベル〈ガチャ〉「ゆず体調崩したんだって王子が見舞いに来てやったぜししっ」
結月「ベル君···ありがとう大した事ないよ」
ベル「ぶっ倒れといて大した事ねぇなんて無くない?」
結月「クスッ···それもそうね」
ベル「任務終わらせて戻ろうとしたら意識失ったってマーモンに聞いたから急いで帰ってきたけど思ったより元気そうだな心配して損した〜」
結月「心配してくれたの?」
ベル「ったりめーじゃんだって俺王子だもん」
フラン「相変わらず意味がわかりませんよーベル先輩」
ベル「フラン···てめぇ」
フラン「ゆずさんただでさえ具合悪いのにベル先輩の話に耳傾けたら余計体調悪化しますよー」
ベル「あ"っ···」ナイフを構えようとする
今にも喧嘩しそうな2人をルッスーリアが止める
ルッスーリア「ちょっ···ちょっと2人ともここでは喧嘩はダメよ!」
ベル「チッ···まっ元気そうなら良いや王子腹減ったし」
ルッスーリア「それなら朝食のがあるわまだ出てるから食べてらっしゃい」
ベル「ん···ゆずまたあとで来るわ」
結月「···うんベル君任務お疲れ様」
ベル「ししっ···じゃバイビー」
ベルは部屋を出た
フラン「ミーも行きますねこれから任務なんで」
結月「うん···任務前なのにありがとう」
フラン「これぐらいお安い御用ですー」
フランも部屋から出た
しばらくすると入れ違いにスクアーロが来た
スクアーロ「ゔぉ"お"い!大丈夫か‼︎」
結月〈キーン〉「ゔっ···」
ルッスーリア「スクアーロ声、声!」
結月「み···耳」
スクアーロ「ゔぉ···い···すまねぇ土産だ」〈ピチピチ〉
スクアーロの手に活きのいい魚を結月の前に出す
結月「魚···?」
スクアーロ「そぉーだ!ルッスーリアからお前が倒れたと聞いた具合悪ぃ時は飯食って治すのが1番だこれを食べて精をつけろ」
結月「ありがとう···でも今は要らないかな···なんて」
スクアーロ「そぉ···か···」
受け取って貰えると自信たっぷりだったので心做しか少し落ち込む
結月「で···でも多分直ぐに良くなると思うし元気なったらいただきますありがとスッくんの気持ちが嬉しい」
スクアーロ「あぁ!じゃまた来るぜ俺はこれをおろしてくる」
スクアーロは魚を手に部屋を出た
その様子を見ていたルッスーリアは
ルッスーリア「良かったわねお見舞いに来てくれて」
結月「うん···みんなを見てたらちょっと元気になったよ」
ルッスーリア「ちょっと元気過ぎるぐらいだけどゆずちゃんにそう言われたらみんなも嬉しいわねじゃワタシも一旦出るわねゆっくり寝てて」
結月「はぁーい」
ルッスーリアも部屋から出た