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逆ハー・複数キャラ
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土方歳三が生きていると誰もがはじめは認められないだろう。史実と明らかに食い違っているのだから。しかし実際の土方の目の光、熟練された太刀筋を見ればまだ存命であったことに納得がいくはずである。
彼には積み重ねてきたものがある。それは剣であり知恵であり、戦そのものでもあり、生き抜く術でもある。輝きを失わずにいられるのは土方の魂がまだまだ野望を失っていないからだ。
若者にはない気迫と優位に立つ戦術、老いたからこそ待てる姿勢、ゆっくりとした歩みでありながら着実に目標へと向かう様子は、目を見張るものがあった。怒涛の人生を生き抜いた人間でなければ、心身ともにここまで熟成することは難しいだろう。
そんな鬼のような土方歳三が時折見せる優しい瞳が「私」は好きだった。穏やかな老人らしい眼差し。それでありながら、その瞳の奥ではメラメラと燃え上がる闘志が彼の魅力だ。
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若い者には負けていられない。
強がりに聞こえるだろうか?しかし私は負けないと本気で思っている。これまで培ってきた技術、目、経験があるからだ。
若者には無茶ができて無謀なことにも挑戦できる良さがある。だが、逆も然り。年老いたからこそできることというものもある。
幸いどんなに達観しても、私の心の中の刃が丸くなることはなかった。「彼女」といるときを除いて。
私は「彼女」に対して、この歳で恋心と表現するにはあまりに不可思議な感情を持っていた。うら若い「彼女」に対して、どこか尊敬や敬服の念を抱いていると気がついたときはさすがに動揺した。
歳を取ると新しい刺激に出会うことは少なくなる。それなのに、まだまだ知らない自分に出会えるということに感動した。
私のような人間はいつ死んでも志半ばなのだと思う。やりたいことが、知りたいことが、魂の灯火が消えない。今となってはこの気持ちの持っていき場などないが、もしも私が歩み続けた先に「彼女」がいてくれたらと思う。