空欄の場合は夢主になります。
逆ハー・複数キャラ
お名前をどうぞ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
女に弱く、ギャンブルに弱く、酒にも弱い。基本的に頼りにはならず、ここぞというときにドジをやらかす。それが白石由竹という男だ。
どの時代にも一定数いるタイプの男だが、彼には他の追従を許さない圧倒的な技術があった。それは「脱獄王」の異名を持つほどのスキル。たとえば、身体中の関節を外すことや胃袋から出し入れ自由に隠した道具を出すような特殊な体質だった。
それだけではない。白石は相手の懐に入り込むのが上手いのだ。距離の取り方が絶妙で、こちらが依存しようとすればたちまち煙のように消えてしまうが、信頼を得られれば彼は損得を抜きに行動してくれることさえある。気まぐれなように見えて情に厚い面も時々見せる。
だから「私」は、意識的に白石を表面上興味がないような、場合によっては嫌っているような素振りさえ見せていた。内心では彼の持つ技術を尊敬していたし、大事な時に実はちゃんと実力を発揮できる人であることも分かっていた。たまに気分が良いときにおだててやる。それで白石はしばらくは「私」の言いなりだった。駆け引きと言うには随分と幼稚な戯れだったが、この掴み所のないやりとりと距離感が嫌いではなかった。
※※※※※※※※※※
俺ァ、人に執着するのは苦手でさ。
最初はどんなに面白い人間でも、途中で損得勘定や上下関係みたいな煩わしい付き合いが発生するだろ?そういうのってどうも俺には性に合わない。簡単に裏切り、裏切られる。そんなんでいいのよ。
いろんな場所をふらりふらりと渡り歩いて、いろんな人とその時の一瞬を楽しめればいいんだ。そう思ってたし、これからもそうやって生きていくつもり。
だけどよ、俺の前にいたはずの「あの子」、急に消えちまったんだよ。
どうにも自分から姿をくらませるのには慣れてても、相手に消えられるのは慣れてないみたいで。女の子にフラれるのとはまた違った後味の悪さがあったんだ。
だから時々思い出すが、俺にはどうしょうもない。追いかけるのはあんまり得意じゃねえのよ。もしまた会えたときは「あの子」に追いかけてもらえるように男に磨きをかけちゃおうかなぁ~、なんてな!