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二階堂
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双子トリップ夢/二階堂
トリップしたら自分が第🕖️師団でハーレム築いていた!
「あ、あ、あんた誰……なんで!」
わなわなと震えながら夢主が叫ぶ。その視線の先には和服を着た、夢主と同じ歳くらいの同じ顔、同じ背丈の女が軍服を纏った男たちに囲まれていた。
自分のそっくりさんは最初こそ目を丸くしたが、すぐに悪戯に笑ってみせた。
「あら、私とそっくり!双子みたいね、うふふ♡」
「貴女は一体誰なの……」
「私は夢子よ、第七師団で働いてるの」
二人のやりとりを見ていた男たちから次々に声があがった。
眉毛が特徴的で褐色肌のオーラのあるイケメンが叫ぶ。
「月島ぁん!夢子が増えたぞ!」
その横で両頬に左右対称の黒子がある美男子がはぁはぁと荒い呼吸をしながら言う。
「鶴見中尉に報告しなければ!僕がイってきます♡いいですよね⁉月島軍曹!」
月島軍曹、と呼びかけられた仏頂面でやや背の低い男は明らかに(めんどくさい)と言わんばかりの表情でため息をついた。
そして、その月島の横にいた顔がそっくりな男が二人でこしょこしょと内緒話を始める。
「双子かなぁ、浩平?」
「本当だ、俺たちみたいだな洋平」
結局、明治時代を生きる夢主、もとい「夢子」が生き別れた双子の妹ということにしてくれて時間をかけて皆と打ち解けた夢主。二人はいつも仲良く一緒にいた。
「ねえ、夢主ちゃん。お話があるのだけれど……ちょっといい?」
「なによ改まって」
「私、洋平が好きなの」
夢子が顔を近付けて小さな声で告げ、夢主は思わず苦笑してしまう。
「はー……やっぱりね」
「貴女は浩平が好きでしょ?」
夢子は少しばかり赤面しているようだったが、トン、と夢主の肩を人差し指でつついた。
「えっ、ばれてた?」
今度は図星をつかれた夢主が赤面する番だった。夢子は悪戯に笑った。
「見てればわかるわ。私の可愛い妹、夢主ちゃん」
「お姉ちゃんには敵わないなぁ」
こんな会話をしつつ無事二階堂兄弟と結ばれた二人だったが、別れの時は突然やってくる。
トリップした夢主か現代へ帰る方法がわかったのだ。
夢子が悲しそうな顔をして問いかける。
「帰っちゃうの?」
夢子の隣にいた洋平も小さく震える夢子の肩を抱きながら言う。
「夢主ちゃんがいないなんて耐えられないよ……」
一歩前に出た浩平は半ば叫ぶように夢主を引き留めようとする。
「俺たちと一緒に生きようよ!」
夢主は俯くことしかできなかった。ぽつりと謝る。
「ごめん……」
夢子が割り込んで二階堂兄弟に言う。
「二人とも我が儘言わないの!」
夢子の言葉を聞いても誰も何も言えずに沈黙が流れた。気丈に振る舞う夢子自身も目元が涙で濡れている。
夢子はしばらく考え込んだ後、手を打った。
「じゃあ、こうしましょ!私たちがここで天寿を全うしたら一緒に夢主ちゃんのところに行きましょう。夢主ちゃん、必ず貴女のいる世界に会いに行くからね」
そんな事を言いながら夢子は夢主の両手を包み込むように握った。夢主はぽろりと涙を零した。
「……ごめんね、ありがとう」
夢子が夢主から離れると、浩平が夢主を抱き寄せて腕の中に閉じこめる。
「約束だよ、いつか必ず会いに行くから。そしたら結婚しよう」
痛いほど抱きしめながら震える声でそう言ってくれる浩平に涙が止まらなくなった夢主。静かに泣きながらただ謝ることしかできない。
「うん……、ごめんね、浩平」
そんな夢主の顎を持ち上げると浩平は優しく夢主に口づけをした。
「愛してるよ、夢主」
夢主が目を覚ますと病室にいた。
起き上がれずにぼんやりとしていると、周囲が夢主の様子に気がついて慌ただしく動いている。
医者が説明するには夢主は事故に遭って手術をした後、長く昏睡状態だったらしい。
そんな話を聞いてもまだ頭の中は明治時代に残してきた人たちでいっぱいで、ぼんやりとしている夢主。
さすがにまだ混乱しているのだろうと判断され、詳しい話は明日以降ということになったため、夢主は一人病室に残された。
そして医師たちが退室して間もなく、病室に一人の男が入ってきた。夢主はその様子をぼんやりと視線で追う。
男は迷わず真っ直ぐに夢主の傍まで来ると、穏やかに微笑みながら夢主の顔を覗き込む。
「やっと見つけた」
「……浩平?」
夢主がかすれた声で呟くと「そうだよ」と浩平は笑った。
そっと夢主の手を両手で包み込むように取った浩平は、じっと夢主を見つめながら問いかけた。
「昔の約束覚えてる?」
「うん」
「俺と結婚してくれますか?」
「はい」
「今度こそ、一緒に生きようね」
「うんっ、大好きだよ浩平」
手を握り合い二人の世界に入ってると、病室の入り口の扉がコンコンとノックされた。
「ねーぇ?私たちを忘れてないかしら?」
「俺もいるよ~夢主ちゃん!」
夢主が視線を移すとそこには夢子と洋平がいた。明治時代とは違って二人はカジュアルな洋服を身に纏っている。
「洋平っ!夢子っ!」
夢主が声を上げると二人も嬉しそうに笑いながら病室に入ってきて、夢主の傍に来た。
「約束したものね。今世でも宜しくね、夢主ちゃん」
「これからはずっと一緒だよ!」
そう笑いかけてきた二人に夢主も微笑み返す。浩平が夢主の手を持ち上げてちゅ、と手の甲にキスを落とす。
「洋平も夢子ちゃんも一緒だから、寂しくないね。今度は皆で一緒に幸せになろ?」
夢主は涙をポロポロとこぼしながら頷いた。
おわり
トリップしたら自分が第🕖️師団でハーレム築いていた!
「あ、あ、あんた誰……なんで!」
わなわなと震えながら夢主が叫ぶ。その視線の先には和服を着た、夢主と同じ歳くらいの同じ顔、同じ背丈の女が軍服を纏った男たちに囲まれていた。
自分のそっくりさんは最初こそ目を丸くしたが、すぐに悪戯に笑ってみせた。
「あら、私とそっくり!双子みたいね、うふふ♡」
「貴女は一体誰なの……」
「私は夢子よ、第七師団で働いてるの」
二人のやりとりを見ていた男たちから次々に声があがった。
眉毛が特徴的で褐色肌のオーラのあるイケメンが叫ぶ。
「月島ぁん!夢子が増えたぞ!」
その横で両頬に左右対称の黒子がある美男子がはぁはぁと荒い呼吸をしながら言う。
「鶴見中尉に報告しなければ!僕がイってきます♡いいですよね⁉月島軍曹!」
月島軍曹、と呼びかけられた仏頂面でやや背の低い男は明らかに(めんどくさい)と言わんばかりの表情でため息をついた。
そして、その月島の横にいた顔がそっくりな男が二人でこしょこしょと内緒話を始める。
「双子かなぁ、浩平?」
「本当だ、俺たちみたいだな洋平」
結局、明治時代を生きる夢主、もとい「夢子」が生き別れた双子の妹ということにしてくれて時間をかけて皆と打ち解けた夢主。二人はいつも仲良く一緒にいた。
「ねえ、夢主ちゃん。お話があるのだけれど……ちょっといい?」
「なによ改まって」
「私、洋平が好きなの」
夢子が顔を近付けて小さな声で告げ、夢主は思わず苦笑してしまう。
「はー……やっぱりね」
「貴女は浩平が好きでしょ?」
夢子は少しばかり赤面しているようだったが、トン、と夢主の肩を人差し指でつついた。
「えっ、ばれてた?」
今度は図星をつかれた夢主が赤面する番だった。夢子は悪戯に笑った。
「見てればわかるわ。私の可愛い妹、夢主ちゃん」
「お姉ちゃんには敵わないなぁ」
こんな会話をしつつ無事二階堂兄弟と結ばれた二人だったが、別れの時は突然やってくる。
トリップした夢主か現代へ帰る方法がわかったのだ。
夢子が悲しそうな顔をして問いかける。
「帰っちゃうの?」
夢子の隣にいた洋平も小さく震える夢子の肩を抱きながら言う。
「夢主ちゃんがいないなんて耐えられないよ……」
一歩前に出た浩平は半ば叫ぶように夢主を引き留めようとする。
「俺たちと一緒に生きようよ!」
夢主は俯くことしかできなかった。ぽつりと謝る。
「ごめん……」
夢子が割り込んで二階堂兄弟に言う。
「二人とも我が儘言わないの!」
夢子の言葉を聞いても誰も何も言えずに沈黙が流れた。気丈に振る舞う夢子自身も目元が涙で濡れている。
夢子はしばらく考え込んだ後、手を打った。
「じゃあ、こうしましょ!私たちがここで天寿を全うしたら一緒に夢主ちゃんのところに行きましょう。夢主ちゃん、必ず貴女のいる世界に会いに行くからね」
そんな事を言いながら夢子は夢主の両手を包み込むように握った。夢主はぽろりと涙を零した。
「……ごめんね、ありがとう」
夢子が夢主から離れると、浩平が夢主を抱き寄せて腕の中に閉じこめる。
「約束だよ、いつか必ず会いに行くから。そしたら結婚しよう」
痛いほど抱きしめながら震える声でそう言ってくれる浩平に涙が止まらなくなった夢主。静かに泣きながらただ謝ることしかできない。
「うん……、ごめんね、浩平」
そんな夢主の顎を持ち上げると浩平は優しく夢主に口づけをした。
「愛してるよ、夢主」
夢主が目を覚ますと病室にいた。
起き上がれずにぼんやりとしていると、周囲が夢主の様子に気がついて慌ただしく動いている。
医者が説明するには夢主は事故に遭って手術をした後、長く昏睡状態だったらしい。
そんな話を聞いてもまだ頭の中は明治時代に残してきた人たちでいっぱいで、ぼんやりとしている夢主。
さすがにまだ混乱しているのだろうと判断され、詳しい話は明日以降ということになったため、夢主は一人病室に残された。
そして医師たちが退室して間もなく、病室に一人の男が入ってきた。夢主はその様子をぼんやりと視線で追う。
男は迷わず真っ直ぐに夢主の傍まで来ると、穏やかに微笑みながら夢主の顔を覗き込む。
「やっと見つけた」
「……浩平?」
夢主がかすれた声で呟くと「そうだよ」と浩平は笑った。
そっと夢主の手を両手で包み込むように取った浩平は、じっと夢主を見つめながら問いかけた。
「昔の約束覚えてる?」
「うん」
「俺と結婚してくれますか?」
「はい」
「今度こそ、一緒に生きようね」
「うんっ、大好きだよ浩平」
手を握り合い二人の世界に入ってると、病室の入り口の扉がコンコンとノックされた。
「ねーぇ?私たちを忘れてないかしら?」
「俺もいるよ~夢主ちゃん!」
夢主が視線を移すとそこには夢子と洋平がいた。明治時代とは違って二人はカジュアルな洋服を身に纏っている。
「洋平っ!夢子っ!」
夢主が声を上げると二人も嬉しそうに笑いながら病室に入ってきて、夢主の傍に来た。
「約束したものね。今世でも宜しくね、夢主ちゃん」
「これからはずっと一緒だよ!」
そう笑いかけてきた二人に夢主も微笑み返す。浩平が夢主の手を持ち上げてちゅ、と手の甲にキスを落とす。
「洋平も夢子ちゃんも一緒だから、寂しくないね。今度は皆で一緒に幸せになろ?」
夢主は涙をポロポロとこぼしながら頷いた。
おわり