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鯉登
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ある日、ドキドキそわそわしながら、鯉登さんを呼び出した。
本当はもう何回も告白未遂をしている。
いつも未遂、というか、適当に誤魔化して終わっていた。照れ屋で、声が小さくて、いつも届かないのだ。
今日こそはと意気込む。
ああ、待っている時間が凄く長く感じる。
鯉登さんが来るなり私はすぐに告白しようと思った。
いつも変な間が開いてしまって、お互い変な空気になってしまうから。
「あの、わた、私…す、すぅ……すっ…う…」
きっと今私は変顔をしているだろう、口をすぼめて、すぅ、すぅ、と不気味に無意味な音を発する。
しかし、鯉登さんは私の様子からすべてを悟った様子。
「おなごに言わせっわけにはいかん!好いちょっ付き合うてくれ!!!!」
ああ、サラリと言えちゃうんだからこの人はずるい。
私も負けてられない。
「私も好きです……」
消え入りそうな声で言ったが、鯉登さんは聞き取れた様子。
キエエエ!と一通り猿叫しながらその場を走り回る。
あまりの喜びように通報されないかと違う意味でもドキドキした。
地面だけでは飽き足らず、壁まで走って私の前に戻ってきた鯉登さんはそのまま私をガバッと抱きしめた。
「ひゃ……」
「わい意味わかってゆちょるんか!おいはわいを逃がさんぞ!」
「はい……」
その後は公然と付き合った。
しかし、いつになっても照れ屋の私の小さな声と、鯉登さんの猿叫混じりの大声を聞いた月島さんに、
「あなたたちの会話を聞いていると遠近感がおかしくなる。」
と言われましたとさ。
おわり
本当はもう何回も告白未遂をしている。
いつも未遂、というか、適当に誤魔化して終わっていた。照れ屋で、声が小さくて、いつも届かないのだ。
今日こそはと意気込む。
ああ、待っている時間が凄く長く感じる。
鯉登さんが来るなり私はすぐに告白しようと思った。
いつも変な間が開いてしまって、お互い変な空気になってしまうから。
「あの、わた、私…す、すぅ……すっ…う…」
きっと今私は変顔をしているだろう、口をすぼめて、すぅ、すぅ、と不気味に無意味な音を発する。
しかし、鯉登さんは私の様子からすべてを悟った様子。
「おなごに言わせっわけにはいかん!好いちょっ付き合うてくれ!!!!」
ああ、サラリと言えちゃうんだからこの人はずるい。
私も負けてられない。
「私も好きです……」
消え入りそうな声で言ったが、鯉登さんは聞き取れた様子。
キエエエ!と一通り猿叫しながらその場を走り回る。
あまりの喜びように通報されないかと違う意味でもドキドキした。
地面だけでは飽き足らず、壁まで走って私の前に戻ってきた鯉登さんはそのまま私をガバッと抱きしめた。
「ひゃ……」
「わい意味わかってゆちょるんか!おいはわいを逃がさんぞ!」
「はい……」
その後は公然と付き合った。
しかし、いつになっても照れ屋の私の小さな声と、鯉登さんの猿叫混じりの大声を聞いた月島さんに、
「あなたたちの会話を聞いていると遠近感がおかしくなる。」
と言われましたとさ。
おわり