空欄の場合は夢主になります。
家永
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GL?/家永
最近友達ができた。
とあるSNSで知り合ったのだが、その人は写真で見る限り、私が今まで出会ってきた中で最も綺麗で可愛らしい人だった。
「カノちゃん」と言って、女の私から見てもドキッとしてしまいそうなほど美しい人だ。
でも今は誰でも加工アプリを使っているものだし、かくいう私も多少のエフェクトで誤魔化している部分がある。
そもそも私が使っていたSNSは誰もが趣味の漫画や映画や音楽の話などとりとめのない話をしているだけで、出会いを斡旋するようなアプリではなかった。
だから、意気投合したとは言えこの人と会う約束をしたときは動揺してしまった。
それに自分に幻滅されないか物凄く心配だった。
カノちゃんは引っ越しや仕事の都合で友人が少ないそうで、会うことを躊躇う私にお願いしますと何度も言ってきたのだった。
「夢主様ですか?」
待ち合わせ場所で、写真で見ていたよりも綺麗な人に声をかけられる。
以前通話をしたことがあるので、声は知っていた。
でも、実際のカノちゃんの声は通話よりずっとなめらかで美しい声色だった。
「ぁ、はい、夢主です。カノちゃん、だよね……?」
こんなに色気のある美人が私と会いたいだなんて……。
ぼーっとしてしまい、事前に色々シミュレーションしたはずの挨拶なんて何も出てこなかった。
カノちゃんは私の手を取ると、キラキラした眼差しを向けた。
「夢主様……!お会いできて嬉しいです。アプリで拝見しているお顔よりずっと可愛らしいです!」
感激、と言わんばかりに私を褒めちぎるカノちゃん。
こんなに綺麗な人に褒められる経験などなくて、つい挙動不審になってしまった。
「あ、あ、ありがとう。カノちゃんこそ、すごく綺麗……。」
私がどもりながら精一杯の言葉を返すと、カノちゃんは嬉しそうにニッコリと笑ってエスコートするように歩き出した。
「ありがとうございます。では、行きましょうか。」
今日は事前に二人で相談していた、お洒落なカフェや映える観光スポットなどを回ることになっていた。
美女の隣を歩くと道行く人の視線がこちらに集まるのを感じる。
なるほど、カノちゃんはいつもこんな視線を浴びながら生きているのだな……としみじみと感じた。
どの場所でもカノちゃんはまぶしいくらいに綺麗で、二人で写真を撮りながら色んな話をした。
会うまでは不安で仕方がなかったが、今までリアルで会ったことがなかったのが嘘みたいに、カノちゃんとまるで親友のような距離感で一日を過ごせて安心した。
夢見心地だった。
もしもカノちゃんにこのまま壺でも勧められたらきっと私は言われるがままに買ってしまうのだろう、と惚けた頭で考えていた。
お洒落なレストランでディナーをして、店を出る。
カノちゃんは、店を出てすぐ私の手を握った。
もう今となっては手をつなぐくらいなんとも思わないくらいに、今日一日、周りのどのカップルよりも私たちは親密な距離感だったと思う。
「夢主様、明日はお休みだとお伺いしました。それで、もし……もしよろしければ……。」
そう話し出したカノちゃんは、少し気恥ずかしそうな表情を浮かべた。
ああ、美人はどんな表情をしていても色っぽい。
そんな風にぼんやりとしていると、カノちゃんは驚きの言葉をつづける。
「あの、私、ラブホテルというものに行ってみたいんです。実は、行ったことがなくて……。」
「エッ、ら、ラブホ……?」
夢から急に現実へ引き戻されたような気分になった。
カノちゃんは頬を真っ赤に染めて、慌てて首を横に振った。
「ち、違うんです!最近ではカップルだけではなくて、女子会などにも使われるようなのです。」
「なるほど……?」
眉間にシワが寄ってしまっていたのだろう。
険しい表情を浮かべた私に、カノちゃんは潤んだ眼で上目遣いにこちらへ視線を向ける。
ゴク、と喉が鳴った。
私が男じゃなくて本当に良かったと思う。この目の前の美女をどうこうできる力や性欲があったら今すぐにでも押し倒してしまいそうだった。
「ここのホテル、女子会プランというものがありまして、可愛らしい寝巻やお食事があるみたいなんです……。実は、気になりすぎて、予約をとってしまいました……。」
予約までとってしまっているとは驚いた。
恥ずかしがりながらも頑張って説得しようとしているカノちゃんが可愛らしくて、私はつい笑いだしてしまった。
「あは、そこまで言うなら、行ってみようか。私もラブホ女子会なんて、初めてだよ。」
私が笑いだすと、カノちゃんは少しほっとした様子を見せた。
「ありがとうございます……!」
ホテルに入ると、手慣れた様子でチェックインするカノちゃん。
あんなに私を誘うときには手間取っていたというのに、ここではスムーズなことに若干の違和感があったが、それだけシミュレーションでもしたのだろうと愛おしくすら感じていた。
ラブホテルではカノちゃんが言っていたようにお洒落な内装や寝巻、女子会プラン限定のデザートやお菓子などが注文できて、しばらく旅行にもいっていなかった私にはとても新鮮だった。
ベッド周りや備え付けのテレビなどにはそれなりにアダルト関連のものがあってやや気まずかったが、それ以外はヘタなビジネスホテルよりもずっと充実していて、大はしゃぎで二人で写真を撮ったり部屋の設備を満喫した。
ボトルワインを注文して、お洒落なおつまみと共に今日一日の写真を見返したり、SNSにアップする。
やっぱりカノちゃんとの写真は、私がいつも一人でアップする画像なんかよりずっと好反応だった。
「夢主様~。」
お酒に酔っているのだろう、頬を赤らめたカノちゃんがニッコリ笑いながら大胆にも私に抱き着いた。
私ももうこの頃にはまんざらでもなくて、何なら周囲の目がない分、素直に受け止められた。
カノちゃんはソファに座る私に対面して膝の上にまたがるように座っていた。
私がカノちゃんを座ったまま抱っこするような体勢だ。
長身だけど細身のカノちゃんは軽かった。
まるで子供のようにぎゅうと抱きついてきたカノちゃんを、私は優しく抱きしめ返した。
「はぁ、夢主様、ほんとうに可愛らしいです……♡」
私の首元に顔を埋めて語尾にハートマークがついているような言葉を私の耳元で囁くカノちゃん。
「えー?カノちゃんも可愛いよぉ。」
もはや私はデレデレだった。
美人に好かれて嫌な人なんかいないよね。
ああ、それになんだか今日はお酒の回りがいつもよりも早い。
体を起こして私の頬を撫でたカノちゃんが、じっと私を見つめる。
その眼差しはどこか鋭くて、怖いほどに綺麗だった。
変な間が開いたかと思ったら、カノちゃんはそのまま私の頬を包んで口づけをした。
「カノちゃ…、ンっ」
口づけは一度だけではなくて、何度も落とされた。
驚いたが不思議と不快感はなかった。
そして膝の上に乗られているため私は身動きが取れない。
「ぅっ、?ん、待っ、ンぅ……」
何度も口づけを繰り返されているうちに、私の身体から力が抜けてしまった。
くた、と脱力するとカノちゃんはやっと私の唇を解放した。
そこで私は違和感に気が付いた。
膝の上に乗ったカノちゃんの身体が私に押し付けられているわけだが、カノちゃんの身体の一部分がゴリッと私のお腹にぶつかったのだ。
えっ?と思わず視線を下げると、カノちゃんの下腹部には服の上からなのに分かるほど、女性にはあるはずのない硬い「ナニか」が反り立っている。
「ぇ、ぇ、なん……なに……。」
動揺して言葉も発せない様子の私に、カノちゃんは飛びきりの笑顔を向ける。
「今まで騙していてごめんなさい。夢主様が可愛らしくて大好きなので、食べちゃいたいと思います。」
おわり。
【あとがき:あれ……尾形相手より簡単にエロい話書けてもうた。】
最近友達ができた。
とあるSNSで知り合ったのだが、その人は写真で見る限り、私が今まで出会ってきた中で最も綺麗で可愛らしい人だった。
「カノちゃん」と言って、女の私から見てもドキッとしてしまいそうなほど美しい人だ。
でも今は誰でも加工アプリを使っているものだし、かくいう私も多少のエフェクトで誤魔化している部分がある。
そもそも私が使っていたSNSは誰もが趣味の漫画や映画や音楽の話などとりとめのない話をしているだけで、出会いを斡旋するようなアプリではなかった。
だから、意気投合したとは言えこの人と会う約束をしたときは動揺してしまった。
それに自分に幻滅されないか物凄く心配だった。
カノちゃんは引っ越しや仕事の都合で友人が少ないそうで、会うことを躊躇う私にお願いしますと何度も言ってきたのだった。
「夢主様ですか?」
待ち合わせ場所で、写真で見ていたよりも綺麗な人に声をかけられる。
以前通話をしたことがあるので、声は知っていた。
でも、実際のカノちゃんの声は通話よりずっとなめらかで美しい声色だった。
「ぁ、はい、夢主です。カノちゃん、だよね……?」
こんなに色気のある美人が私と会いたいだなんて……。
ぼーっとしてしまい、事前に色々シミュレーションしたはずの挨拶なんて何も出てこなかった。
カノちゃんは私の手を取ると、キラキラした眼差しを向けた。
「夢主様……!お会いできて嬉しいです。アプリで拝見しているお顔よりずっと可愛らしいです!」
感激、と言わんばかりに私を褒めちぎるカノちゃん。
こんなに綺麗な人に褒められる経験などなくて、つい挙動不審になってしまった。
「あ、あ、ありがとう。カノちゃんこそ、すごく綺麗……。」
私がどもりながら精一杯の言葉を返すと、カノちゃんは嬉しそうにニッコリと笑ってエスコートするように歩き出した。
「ありがとうございます。では、行きましょうか。」
今日は事前に二人で相談していた、お洒落なカフェや映える観光スポットなどを回ることになっていた。
美女の隣を歩くと道行く人の視線がこちらに集まるのを感じる。
なるほど、カノちゃんはいつもこんな視線を浴びながら生きているのだな……としみじみと感じた。
どの場所でもカノちゃんはまぶしいくらいに綺麗で、二人で写真を撮りながら色んな話をした。
会うまでは不安で仕方がなかったが、今までリアルで会ったことがなかったのが嘘みたいに、カノちゃんとまるで親友のような距離感で一日を過ごせて安心した。
夢見心地だった。
もしもカノちゃんにこのまま壺でも勧められたらきっと私は言われるがままに買ってしまうのだろう、と惚けた頭で考えていた。
お洒落なレストランでディナーをして、店を出る。
カノちゃんは、店を出てすぐ私の手を握った。
もう今となっては手をつなぐくらいなんとも思わないくらいに、今日一日、周りのどのカップルよりも私たちは親密な距離感だったと思う。
「夢主様、明日はお休みだとお伺いしました。それで、もし……もしよろしければ……。」
そう話し出したカノちゃんは、少し気恥ずかしそうな表情を浮かべた。
ああ、美人はどんな表情をしていても色っぽい。
そんな風にぼんやりとしていると、カノちゃんは驚きの言葉をつづける。
「あの、私、ラブホテルというものに行ってみたいんです。実は、行ったことがなくて……。」
「エッ、ら、ラブホ……?」
夢から急に現実へ引き戻されたような気分になった。
カノちゃんは頬を真っ赤に染めて、慌てて首を横に振った。
「ち、違うんです!最近ではカップルだけではなくて、女子会などにも使われるようなのです。」
「なるほど……?」
眉間にシワが寄ってしまっていたのだろう。
険しい表情を浮かべた私に、カノちゃんは潤んだ眼で上目遣いにこちらへ視線を向ける。
ゴク、と喉が鳴った。
私が男じゃなくて本当に良かったと思う。この目の前の美女をどうこうできる力や性欲があったら今すぐにでも押し倒してしまいそうだった。
「ここのホテル、女子会プランというものがありまして、可愛らしい寝巻やお食事があるみたいなんです……。実は、気になりすぎて、予約をとってしまいました……。」
予約までとってしまっているとは驚いた。
恥ずかしがりながらも頑張って説得しようとしているカノちゃんが可愛らしくて、私はつい笑いだしてしまった。
「あは、そこまで言うなら、行ってみようか。私もラブホ女子会なんて、初めてだよ。」
私が笑いだすと、カノちゃんは少しほっとした様子を見せた。
「ありがとうございます……!」
ホテルに入ると、手慣れた様子でチェックインするカノちゃん。
あんなに私を誘うときには手間取っていたというのに、ここではスムーズなことに若干の違和感があったが、それだけシミュレーションでもしたのだろうと愛おしくすら感じていた。
ラブホテルではカノちゃんが言っていたようにお洒落な内装や寝巻、女子会プラン限定のデザートやお菓子などが注文できて、しばらく旅行にもいっていなかった私にはとても新鮮だった。
ベッド周りや備え付けのテレビなどにはそれなりにアダルト関連のものがあってやや気まずかったが、それ以外はヘタなビジネスホテルよりもずっと充実していて、大はしゃぎで二人で写真を撮ったり部屋の設備を満喫した。
ボトルワインを注文して、お洒落なおつまみと共に今日一日の写真を見返したり、SNSにアップする。
やっぱりカノちゃんとの写真は、私がいつも一人でアップする画像なんかよりずっと好反応だった。
「夢主様~。」
お酒に酔っているのだろう、頬を赤らめたカノちゃんがニッコリ笑いながら大胆にも私に抱き着いた。
私ももうこの頃にはまんざらでもなくて、何なら周囲の目がない分、素直に受け止められた。
カノちゃんはソファに座る私に対面して膝の上にまたがるように座っていた。
私がカノちゃんを座ったまま抱っこするような体勢だ。
長身だけど細身のカノちゃんは軽かった。
まるで子供のようにぎゅうと抱きついてきたカノちゃんを、私は優しく抱きしめ返した。
「はぁ、夢主様、ほんとうに可愛らしいです……♡」
私の首元に顔を埋めて語尾にハートマークがついているような言葉を私の耳元で囁くカノちゃん。
「えー?カノちゃんも可愛いよぉ。」
もはや私はデレデレだった。
美人に好かれて嫌な人なんかいないよね。
ああ、それになんだか今日はお酒の回りがいつもよりも早い。
体を起こして私の頬を撫でたカノちゃんが、じっと私を見つめる。
その眼差しはどこか鋭くて、怖いほどに綺麗だった。
変な間が開いたかと思ったら、カノちゃんはそのまま私の頬を包んで口づけをした。
「カノちゃ…、ンっ」
口づけは一度だけではなくて、何度も落とされた。
驚いたが不思議と不快感はなかった。
そして膝の上に乗られているため私は身動きが取れない。
「ぅっ、?ん、待っ、ンぅ……」
何度も口づけを繰り返されているうちに、私の身体から力が抜けてしまった。
くた、と脱力するとカノちゃんはやっと私の唇を解放した。
そこで私は違和感に気が付いた。
膝の上に乗ったカノちゃんの身体が私に押し付けられているわけだが、カノちゃんの身体の一部分がゴリッと私のお腹にぶつかったのだ。
えっ?と思わず視線を下げると、カノちゃんの下腹部には服の上からなのに分かるほど、女性にはあるはずのない硬い「ナニか」が反り立っている。
「ぇ、ぇ、なん……なに……。」
動揺して言葉も発せない様子の私に、カノちゃんは飛びきりの笑顔を向ける。
「今まで騙していてごめんなさい。夢主様が可愛らしくて大好きなので、食べちゃいたいと思います。」
おわり。
【あとがき:あれ……尾形相手より簡単にエロい話書けてもうた。】