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第二十八話 お風呂
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第二十八話 お風呂
よし、それじゃあ何か偽物を見分けるための手掛かりを探そう。
意気込んでいると、土方さんがこちらに来た。
手には布を何枚か持っている。
「何かありましたか?」
「夢主、全身煤けてしまって辛いだろう、この屋敷には簡単な風呂があったぞ。入っておいで。」
「エッ、でも服がこれしか……。」
洗って乾かすには時間がない。
土方さんはニヤリと笑って手にしている服を見せる。
「剥製屋が鶴見中尉のマネキンを作って遊んでいたようだからな。軍服があったぞ。」
「うわ、本物だ……。」
そう、鶴見中尉を模したマネキンを用意するときに、おそらく月島さんか前山さんに駄々をこねて軍服をくすねてもらってきたのだろう。
他にも剥製用だろう、小さめのワイシャツや肌着まで!お宝すぎる。
それに、これでついに恥ずかしかったこのショートパンツ軍服とおさらばなのでは!?と嬉しくなって、お言葉に甘えてさっそくお風呂に入ることにした。
ちょっと普通の軍服は大きいと思うけれど、ベルトに穴を追加したり袖をまくれば問題ないはず!
武器を一応浴室から手の届く範囲においておいたが、覗きが来ないか心配だった。
土方さんは紳士だけど、手段を選ばなそうなところもあるし、尾形さんなんかむしろ堂々と見に来るタイプだ。
少し困っていると、家永さんが浴室前の廊下で男共が入ってこないよう見張っていてくださると申し出てくれた。
これが間違いだった。
廊下にて。
一か所に家永と土方と尾形が集まっていた。
「土方様、夢主さんの軍服をくすねてまいりましたわ。」
「うむ、でかしたぞ家永。」
「あいつも長風呂だが、急げよ。俺らがいるからすぐ出てくるかもしれん。」
「では、さっそく取り掛かりましょう。」
こしょこしょと話しながら、三人でごそごそと夢主が風呂上りに着る服を弄る。
そして風呂上がりの夢主の叫び声が響く。
「ええええええええぇぇ!?!?」
「ぐ、軍服がぁ……!またもショートパンツに!!!!!」
そう、廊下で三人はせっせと夢主の着替えの軍服のズボンの裾を裁断し、違和感がないようにちゃんと裏地まできれいに縫い付けたのだ。
その出来は匠の技ともいえるだろう。
怒りをあらわにしつつ、夢主が新しい軍服を着て出てくると、三人が爽やかな笑顔と拍手で出迎える。
それが余計に夢主を怒らせた。
「なんてことしてくれるんですか!せっかくあったかい長ズボンがはけると思ったのに!」
怒り狂う夢主に土方が真面目な表情で言い放つ。
「タイツも用意してあげたじゃないか。」
「土方さん!そういう問題じゃなくて……!」
それに続いて家永までにっこりと笑いながら続ける。
「ベルトも調整しておきましたわ。」
「それはありがとうございます……でも!」
尾形はニヤリと笑いながら暴露した。
「ついでにYシャツも第二ボタンまで外しておいたぞ。」
「尾形さん!?」
確かにYシャツのボタンは上まで閉められなかった。
剥製屋にあったものだから仕方がないかと胸元が開いたワイシャツを着てしまった。
その上から軍服を着たので胸元は隠れているが。
その後夢主が本気でキレたため、ボタンを返してもらい、また変な細工をされないように夢主が自分で縫い付けた。
こうしてひと悶着あったが、結局今までと同じ服装になった夢主だった。
【あとがき:ただヒロインが風呂に入って着換えただけの回。】
よし、それじゃあ何か偽物を見分けるための手掛かりを探そう。
意気込んでいると、土方さんがこちらに来た。
手には布を何枚か持っている。
「何かありましたか?」
「夢主、全身煤けてしまって辛いだろう、この屋敷には簡単な風呂があったぞ。入っておいで。」
「エッ、でも服がこれしか……。」
洗って乾かすには時間がない。
土方さんはニヤリと笑って手にしている服を見せる。
「剥製屋が鶴見中尉のマネキンを作って遊んでいたようだからな。軍服があったぞ。」
「うわ、本物だ……。」
そう、鶴見中尉を模したマネキンを用意するときに、おそらく月島さんか前山さんに駄々をこねて軍服をくすねてもらってきたのだろう。
他にも剥製用だろう、小さめのワイシャツや肌着まで!お宝すぎる。
それに、これでついに恥ずかしかったこのショートパンツ軍服とおさらばなのでは!?と嬉しくなって、お言葉に甘えてさっそくお風呂に入ることにした。
ちょっと普通の軍服は大きいと思うけれど、ベルトに穴を追加したり袖をまくれば問題ないはず!
武器を一応浴室から手の届く範囲においておいたが、覗きが来ないか心配だった。
土方さんは紳士だけど、手段を選ばなそうなところもあるし、尾形さんなんかむしろ堂々と見に来るタイプだ。
少し困っていると、家永さんが浴室前の廊下で男共が入ってこないよう見張っていてくださると申し出てくれた。
これが間違いだった。
廊下にて。
一か所に家永と土方と尾形が集まっていた。
「土方様、夢主さんの軍服をくすねてまいりましたわ。」
「うむ、でかしたぞ家永。」
「あいつも長風呂だが、急げよ。俺らがいるからすぐ出てくるかもしれん。」
「では、さっそく取り掛かりましょう。」
こしょこしょと話しながら、三人でごそごそと夢主が風呂上りに着る服を弄る。
そして風呂上がりの夢主の叫び声が響く。
「ええええええええぇぇ!?!?」
「ぐ、軍服がぁ……!またもショートパンツに!!!!!」
そう、廊下で三人はせっせと夢主の着替えの軍服のズボンの裾を裁断し、違和感がないようにちゃんと裏地まできれいに縫い付けたのだ。
その出来は匠の技ともいえるだろう。
怒りをあらわにしつつ、夢主が新しい軍服を着て出てくると、三人が爽やかな笑顔と拍手で出迎える。
それが余計に夢主を怒らせた。
「なんてことしてくれるんですか!せっかくあったかい長ズボンがはけると思ったのに!」
怒り狂う夢主に土方が真面目な表情で言い放つ。
「タイツも用意してあげたじゃないか。」
「土方さん!そういう問題じゃなくて……!」
それに続いて家永までにっこりと笑いながら続ける。
「ベルトも調整しておきましたわ。」
「それはありがとうございます……でも!」
尾形はニヤリと笑いながら暴露した。
「ついでにYシャツも第二ボタンまで外しておいたぞ。」
「尾形さん!?」
確かにYシャツのボタンは上まで閉められなかった。
剥製屋にあったものだから仕方がないかと胸元が開いたワイシャツを着てしまった。
その上から軍服を着たので胸元は隠れているが。
その後夢主が本気でキレたため、ボタンを返してもらい、また変な細工をされないように夢主が自分で縫い付けた。
こうしてひと悶着あったが、結局今までと同じ服装になった夢主だった。
【あとがき:ただヒロインが風呂に入って着換えただけの回。】