巻き込み事故
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は大好きなイスナーン先生の講義だと鼻歌交じりに廊下を歩いていたら、唐突に腕を引かれて「ふがっ」と女子らしからぬ声をあげてしまった。
何だ、と腕をつかんでいる手を辿りその先にある青ざめた笑顔の練くんを見てから、練くんの腕に絡みついている超絶美少女へと視線を滑らせる。
なるほど、今日はいつになく強気な押しをしているな。
「おはよう、練くん」
「おはよう、雷。これから講堂に行くのか?」
「うん、そうだよ」
「そうか、俺も行こう」
そう言い、超絶美少女に「そういうわけだから、放してくれないか」と言うも、超絶美少女は可愛らしく頬を膨らませながら「今日くらい休もうよ」と言ったが、真面目男子練くんには逆効果だ。
ほら、険しい顔をしている。
「なら、キミだけでも休めばいい。俺は授業を受けに行く」
「えー。ぶう……。じゃあ、あたしも行くう……」
練くんが遠い目をした。
講堂に入り、練くんの左腕に絡みつく超絶美少女が奥に入り、練くんが席に着き、その隣に座ると空いている練くんの右手が私の左手を掴んだ。
おいおい、どんだけ嫌がってるんだよ。
「ねえ、ねえ、白雄くんってカラオケとか行くのお?」
「行かない」
「えー!そうなんだあ!じゃあ、今度一緒にいこうよお!」
「行かない」
「一緒にデュエットしよお?」
「しない」
めげない超絶美少女と塩対応な練くんのやりとりを間近で聞いて、笑いを耐えるのに必死だ。
面白すぎか。
練くんが、私の手を滅茶苦茶強く握る事で笑いを耐える私に静かな怒りをぶつけてきてるけど、ごめん、本当に面白い。
授業始まったら嫌でも解放されるんだろうし我慢、我慢と右手で練くんの手の甲を叩く。
とまあ、軽く見ていたのだが状況はそう甘いものではなかった。
練くんの腕を放さなかったり、しなだれかかったりするのはこちらに害がないのでいいのだが、これは許せん。
「ねえ、ねえ、白雄くん。今の話わかった?」
「……」
「ねえってばあ、お返事してえ?」
うるせえ。
ビンタして黙らせるぞ。
私の大好きなイスナーン先生の講義を邪魔する人間は許さん。
イライラして今にも怒鳴りつけそうな私を落ち着けたのは、練くんだった。
私の米神を軽く人差し指で叩いてくれたお陰で、少し気持ちが落ち着いた。
ひとつ深呼吸をし、朗らかな笑顔で「やかましい、黙れ」と静かに超絶美少女に言うと恥ずかしそうに口をつぐんだ。
授業後、上手く超絶美少女を巻くと練くんがクスクスと愉快そうに笑った。
「キミでも怒る時があるんだな」
「私も人の子だからね」
「いや、だが、あそこまで見事に米神に青筋浮かべていたのは驚いたな」
「え、嘘。浮いてた?」
練くんは面白そうに「わかりやすく浮いてたぞ」と言った。
普段、そんなに怒らない様にしているのにダメだな、と反省しながら米神を揉み解す。
「けど、練くんのおかげでだいぶ怒りは抑えられたんだよ?」
「あれでか?」
なんでだ。
そんなに怖かった?そう聞けば、練くんは笑いながら「普段の姿じゃ想像できないくらい低い声だった」と言った。
「そんなんだったかあ。いかん、いかん。私の淑やかなイメージが崩れちゃうね」
「淑やか……」
そう呟いたと思ったら盛大に噴きだした。
ちょっと待ってくれよ、今のどこが面白かった?
そんな、顔を覆って笑い耐えないといけないくらい面白かったの、練くん?
笑いが尾を引く練くんの横っ腹に軽く突きをいれる。
「そんなに淑やかな私が面白いか」
「ああ、凄い面白い……。くっ……」
「ええい!笑うな!このこのこの!」
「ははっ、つつくな、つつくな」
脇腹連打の刑だ!
何だ、と腕をつかんでいる手を辿りその先にある青ざめた笑顔の練くんを見てから、練くんの腕に絡みついている超絶美少女へと視線を滑らせる。
なるほど、今日はいつになく強気な押しをしているな。
「おはよう、練くん」
「おはよう、雷。これから講堂に行くのか?」
「うん、そうだよ」
「そうか、俺も行こう」
そう言い、超絶美少女に「そういうわけだから、放してくれないか」と言うも、超絶美少女は可愛らしく頬を膨らませながら「今日くらい休もうよ」と言ったが、真面目男子練くんには逆効果だ。
ほら、険しい顔をしている。
「なら、キミだけでも休めばいい。俺は授業を受けに行く」
「えー。ぶう……。じゃあ、あたしも行くう……」
練くんが遠い目をした。
講堂に入り、練くんの左腕に絡みつく超絶美少女が奥に入り、練くんが席に着き、その隣に座ると空いている練くんの右手が私の左手を掴んだ。
おいおい、どんだけ嫌がってるんだよ。
「ねえ、ねえ、白雄くんってカラオケとか行くのお?」
「行かない」
「えー!そうなんだあ!じゃあ、今度一緒にいこうよお!」
「行かない」
「一緒にデュエットしよお?」
「しない」
めげない超絶美少女と塩対応な練くんのやりとりを間近で聞いて、笑いを耐えるのに必死だ。
面白すぎか。
練くんが、私の手を滅茶苦茶強く握る事で笑いを耐える私に静かな怒りをぶつけてきてるけど、ごめん、本当に面白い。
授業始まったら嫌でも解放されるんだろうし我慢、我慢と右手で練くんの手の甲を叩く。
とまあ、軽く見ていたのだが状況はそう甘いものではなかった。
練くんの腕を放さなかったり、しなだれかかったりするのはこちらに害がないのでいいのだが、これは許せん。
「ねえ、ねえ、白雄くん。今の話わかった?」
「……」
「ねえってばあ、お返事してえ?」
うるせえ。
ビンタして黙らせるぞ。
私の大好きなイスナーン先生の講義を邪魔する人間は許さん。
イライラして今にも怒鳴りつけそうな私を落ち着けたのは、練くんだった。
私の米神を軽く人差し指で叩いてくれたお陰で、少し気持ちが落ち着いた。
ひとつ深呼吸をし、朗らかな笑顔で「やかましい、黙れ」と静かに超絶美少女に言うと恥ずかしそうに口をつぐんだ。
授業後、上手く超絶美少女を巻くと練くんがクスクスと愉快そうに笑った。
「キミでも怒る時があるんだな」
「私も人の子だからね」
「いや、だが、あそこまで見事に米神に青筋浮かべていたのは驚いたな」
「え、嘘。浮いてた?」
練くんは面白そうに「わかりやすく浮いてたぞ」と言った。
普段、そんなに怒らない様にしているのにダメだな、と反省しながら米神を揉み解す。
「けど、練くんのおかげでだいぶ怒りは抑えられたんだよ?」
「あれでか?」
なんでだ。
そんなに怖かった?そう聞けば、練くんは笑いながら「普段の姿じゃ想像できないくらい低い声だった」と言った。
「そんなんだったかあ。いかん、いかん。私の淑やかなイメージが崩れちゃうね」
「淑やか……」
そう呟いたと思ったら盛大に噴きだした。
ちょっと待ってくれよ、今のどこが面白かった?
そんな、顔を覆って笑い耐えないといけないくらい面白かったの、練くん?
笑いが尾を引く練くんの横っ腹に軽く突きをいれる。
「そんなに淑やかな私が面白いか」
「ああ、凄い面白い……。くっ……」
「ええい!笑うな!このこのこの!」
「ははっ、つつくな、つつくな」
脇腹連打の刑だ!