巻き込み事故
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「というかさ、練くんは超絶美少女のどこが嫌なの?」
私の質問に「誰だかはわかるがネーミングセンスが壊滅的だな」と練くんは苦笑した。
的を得た表現だと思うがダメなのか。
練くんは「前にも言ったが、押しが強いのは好きじゃない」と言った。
「でもさ、別に品がないって程でもないし、頭も悪くないらしいじゃん?食事くらい行ってあげたら?」
「授業中、先生の話も聞かん女はどんなに頭がよくても好かん」
「真面目だなあ」
「それに、考えてみろ。親しくもないのに下の名前で呼ぶんだぞ?怖いだろ?」
「否定はできない……」
確かに、私もぎらついたタイプの男性に突然「春泉ちゃん」とか言われたらドン引きする気がする。
なるほど、練くんが感じている恐怖はそういった類なのか。
「とにかく。どんなに容姿が整っていても、あの女はダメだ」
苦い顔で顔を横にふる練くん。
「あれ?でもさ、一、二年の時はどうしてたの?絡まれなかったの?」
素朴な疑問に、練くんは深いため息を吐きながら「地獄の日々だった」と語った。
どうやら一年の時はどんなに絡まれても流し続けてきたらしいが、毎日胃薬を飲んでやりきっていたらしい。
それも二年目で限界に近付きつつあったらしく、一度胃潰瘍で倒れたそうだ。
何とか逃げる方法を考えた結果、友達と約束してるから作戦で逃げる事にしたという。
「で、その肝心の友達がいなかったの?」
「何日か一緒にいた男がいたが、何かにつけて合コンに誘って来たから『二度と話しかけるな』と言ったら結果的にな」
「それで、練くんが目を付けたのが私だったと?」
「ああ、友達がいなさそうで押しに弱そうな所が丁度良かった」
そんな目で私を見初めたのか、この男……。
否定はしない。
実際いないし。
いないっていうか、大学ってサークル入らない限り一緒に行動する人っていなくない?普通に考えて?
「まあ、大学にはいないとしても雷にも旧友がいるだろうし、そういう時は遠慮なく拒否してくれ」
眉尻を下げながら言う練くんに「いないよ」と返す。
練くんの動きが止まった。
「地雷を踏んだか……?」
「安全な平原だよ。うち、親が共働きだから私が弟妹達の面倒見ないといけなくて、友達と遊んでる暇なかった所為か何かこう距離置かれちゃってね。必然的に勉強漬け」
「そうか、それならよかった?のか?」
「よかった、よかった。今日は私達の初友達記念日だ。よろしく、練くん」
差し出した私の手を、練くんは少し戸惑いながらもしっかりと握り返した。
「ああ、よろしく。雷」
「二人の記念日だから、食事代は明日返すね」
「意外と頑固だな、キミは」
私の質問に「誰だかはわかるがネーミングセンスが壊滅的だな」と練くんは苦笑した。
的を得た表現だと思うがダメなのか。
練くんは「前にも言ったが、押しが強いのは好きじゃない」と言った。
「でもさ、別に品がないって程でもないし、頭も悪くないらしいじゃん?食事くらい行ってあげたら?」
「授業中、先生の話も聞かん女はどんなに頭がよくても好かん」
「真面目だなあ」
「それに、考えてみろ。親しくもないのに下の名前で呼ぶんだぞ?怖いだろ?」
「否定はできない……」
確かに、私もぎらついたタイプの男性に突然「春泉ちゃん」とか言われたらドン引きする気がする。
なるほど、練くんが感じている恐怖はそういった類なのか。
「とにかく。どんなに容姿が整っていても、あの女はダメだ」
苦い顔で顔を横にふる練くん。
「あれ?でもさ、一、二年の時はどうしてたの?絡まれなかったの?」
素朴な疑問に、練くんは深いため息を吐きながら「地獄の日々だった」と語った。
どうやら一年の時はどんなに絡まれても流し続けてきたらしいが、毎日胃薬を飲んでやりきっていたらしい。
それも二年目で限界に近付きつつあったらしく、一度胃潰瘍で倒れたそうだ。
何とか逃げる方法を考えた結果、友達と約束してるから作戦で逃げる事にしたという。
「で、その肝心の友達がいなかったの?」
「何日か一緒にいた男がいたが、何かにつけて合コンに誘って来たから『二度と話しかけるな』と言ったら結果的にな」
「それで、練くんが目を付けたのが私だったと?」
「ああ、友達がいなさそうで押しに弱そうな所が丁度良かった」
そんな目で私を見初めたのか、この男……。
否定はしない。
実際いないし。
いないっていうか、大学ってサークル入らない限り一緒に行動する人っていなくない?普通に考えて?
「まあ、大学にはいないとしても雷にも旧友がいるだろうし、そういう時は遠慮なく拒否してくれ」
眉尻を下げながら言う練くんに「いないよ」と返す。
練くんの動きが止まった。
「地雷を踏んだか……?」
「安全な平原だよ。うち、親が共働きだから私が弟妹達の面倒見ないといけなくて、友達と遊んでる暇なかった所為か何かこう距離置かれちゃってね。必然的に勉強漬け」
「そうか、それならよかった?のか?」
「よかった、よかった。今日は私達の初友達記念日だ。よろしく、練くん」
差し出した私の手を、練くんは少し戸惑いながらもしっかりと握り返した。
「ああ、よろしく。雷」
「二人の記念日だから、食事代は明日返すね」
「意外と頑固だな、キミは」