巻き込み事故
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「え、えっと、改めて雷春泉です。よろしくお願いします……」
あのあと、練くんが「大丈夫」と念押しをしてくれて、私の担当する白蓮くん、紅覇くん、紅玉ちゃんたちはテレビ前のローテーブルで教材と飲み物を広げ、練くんたちはダイニングテーブルで他の弟妹さん、従兄弟さんたちの勉強を見るらしい。
敵意しかないメンバーで、胃に穴が空きそうだ。
「あー、えっと、まずは自己紹介とか質問してお互いに理解を深めようか。私、まだ三人の名前、ちゃんと知らないしさ!」
胡散臭そうな顔をされているが、対話をすればきっとなにかが変わる!はず!と信じて提案をすれば、黒髪の子から自己紹介してくれた。
「練白蓮。白雄兄上の弟です。よろしくお願いします」
「はい!よろしくお願いします!」
「練紅覇~。雄兄たちの従兄弟で、さっきから睨んでる人の弟で~す」
チラリ、とダイニングテーブルを見れば瞳孔開ききった赤いお兄さんと目があったので、すぐさま視線をそらした。
ワタシハナニモミナカッタ。
「じゃあ、最後に」
「練紅玉ですわ……紅炎お兄様たちの末っ子です……」
「僕ら愛人の子供だから、同い年なんだ」
避けるように言われていた地雷源を紅覇くん自ら駆け抜けていき、一瞬びっくりしたが「そうなんだ~」と軽く流す。
こういうのって、同情しても反感買うだけだからね。
「じゃあ、僕からしつもーん」
挙手する紅覇くんに、「はいどうぞー」と軽く返したら、「雷はなに目当てなの」と思いジャブがきた。
まぁ、疑われてるからね。
しゃーない、しゃーない。
「なに目当てって聞かれても、アルバイト代くらいかなぁ」
「アルバイトなら他にもあるのに、なんで?」
「練くん……白雄くんに、制服が気にくわないからって理由で無理矢理辞めさせられたから」
そう包み隠さず答えて、元アルバイト先のホームページをだしたら、「は、破廉恥だ!」「これはいけませんわぁ!」と白蓮くんと紅玉ちゃんは悲鳴をあげた。
紅覇くんだけは、「あ~可愛い~」と好感度はよかった。
「ただのファミレスだけど、制服がこれだから時給がよかったんだけどねぇ。まさか、あんなに怒られるとは思わなかったわぁ」
乾いた笑いをもらす私に、白蓮くんが「一体、兄上とはどんなご関係なんですか?」と問うて来たので「買収された関係?」と、自分でも謎な回答をしてしまい、三人にも首を捻らせてしまった。
「白雄くんを胃潰瘍にさせた女の子から逃げる為に上手く利用されて、なかなか全額即金で返せない額の食事に連れていかれては、返せるまではその女の子から助けてるって感じなんだよね」
「お友達ではありませんのぉ?」
「うーん、なんていうか、友達って対等じゃん?私、与えられてばかりいてなにも返せてないから、友達なんておこがましいっていうか」
「お金目的でもないの?」
「自分で手に入れたもの以外は簡単になくなる。努力して自分で手に入れるからこそ価値があると私は思うんだよね。誰かの力で手に入れた幸せって、無価値じゃない?」
私の持論に、三人は顔を見合わせ「違うね」と言ってから、敵意を消して「じゃあ、先生よろしくお願いします」と、漸く授業が始められる状態になった。
なんだかよくわからんが、信用してもらえてよかった。
あのあと、練くんが「大丈夫」と念押しをしてくれて、私の担当する白蓮くん、紅覇くん、紅玉ちゃんたちはテレビ前のローテーブルで教材と飲み物を広げ、練くんたちはダイニングテーブルで他の弟妹さん、従兄弟さんたちの勉強を見るらしい。
敵意しかないメンバーで、胃に穴が空きそうだ。
「あー、えっと、まずは自己紹介とか質問してお互いに理解を深めようか。私、まだ三人の名前、ちゃんと知らないしさ!」
胡散臭そうな顔をされているが、対話をすればきっとなにかが変わる!はず!と信じて提案をすれば、黒髪の子から自己紹介してくれた。
「練白蓮。白雄兄上の弟です。よろしくお願いします」
「はい!よろしくお願いします!」
「練紅覇~。雄兄たちの従兄弟で、さっきから睨んでる人の弟で~す」
チラリ、とダイニングテーブルを見れば瞳孔開ききった赤いお兄さんと目があったので、すぐさま視線をそらした。
ワタシハナニモミナカッタ。
「じゃあ、最後に」
「練紅玉ですわ……紅炎お兄様たちの末っ子です……」
「僕ら愛人の子供だから、同い年なんだ」
避けるように言われていた地雷源を紅覇くん自ら駆け抜けていき、一瞬びっくりしたが「そうなんだ~」と軽く流す。
こういうのって、同情しても反感買うだけだからね。
「じゃあ、僕からしつもーん」
挙手する紅覇くんに、「はいどうぞー」と軽く返したら、「雷はなに目当てなの」と思いジャブがきた。
まぁ、疑われてるからね。
しゃーない、しゃーない。
「なに目当てって聞かれても、アルバイト代くらいかなぁ」
「アルバイトなら他にもあるのに、なんで?」
「練くん……白雄くんに、制服が気にくわないからって理由で無理矢理辞めさせられたから」
そう包み隠さず答えて、元アルバイト先のホームページをだしたら、「は、破廉恥だ!」「これはいけませんわぁ!」と白蓮くんと紅玉ちゃんは悲鳴をあげた。
紅覇くんだけは、「あ~可愛い~」と好感度はよかった。
「ただのファミレスだけど、制服がこれだから時給がよかったんだけどねぇ。まさか、あんなに怒られるとは思わなかったわぁ」
乾いた笑いをもらす私に、白蓮くんが「一体、兄上とはどんなご関係なんですか?」と問うて来たので「買収された関係?」と、自分でも謎な回答をしてしまい、三人にも首を捻らせてしまった。
「白雄くんを胃潰瘍にさせた女の子から逃げる為に上手く利用されて、なかなか全額即金で返せない額の食事に連れていかれては、返せるまではその女の子から助けてるって感じなんだよね」
「お友達ではありませんのぉ?」
「うーん、なんていうか、友達って対等じゃん?私、与えられてばかりいてなにも返せてないから、友達なんておこがましいっていうか」
「お金目的でもないの?」
「自分で手に入れたもの以外は簡単になくなる。努力して自分で手に入れるからこそ価値があると私は思うんだよね。誰かの力で手に入れた幸せって、無価値じゃない?」
私の持論に、三人は顔を見合わせ「違うね」と言ってから、敵意を消して「じゃあ、先生よろしくお願いします」と、漸く授業が始められる状態になった。
なんだかよくわからんが、信用してもらえてよかった。