巻き込み事故
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ごめん、今日バイトだからもう行くね!」
そう言い、慌てて荷物をまとめる雷に「送って行こうか?」と言うと「お願いしてもいいかな!」と手を合わせてお願いされた。
ベルリネッタの助手席に雷を乗せ、行き先を聞く。
「キュアアラモートっていうファミレス」
カーナビに入力し車を発進させる。
着いた先は普通のファミレスの様だったが、入っていく客はどこか異様な雰囲気を醸し出している。
駐車場に止め「何時に終わる?」と聞くと「二十時にはあがる」と言われた。
「待ってる」
「ええ?!いいよ、いいよ!」
「よくない。女性の夜中の一人歩きなど見過ごせるか」
「うーん、平気だけど譲らないでしょ?」
「譲らない」
断固とした姿勢を見せると、困った様な表情をしながらも「じゃあ、お願いする」と雷は言った。
裏手に回る雷を見送り、ファミレスの扉を開くと衝撃的な光景が広がっていた。
「いらっしゃいませー!」
「……」
胸を強く主張した制服、短いスカート、そこから伸びる生足。
そっと扉を閉じて気持ちを落ち着かせる。
なんだ、今のは。
まさか、雷もあの制服を着ているのか?
いや、まさかと現実と葛藤していると後ろから「早く入っていただけませぬかー?イケメン爆発しろ」と言われた。
意を決して店内に入ると、やはり際どい格好の女性達が出迎えた。
案内された席に着き、コーヒーを頼む。
いや、もしかしたら雷は違う制服かも知れない。
そう言い聞かせてコーヒーを待っていると「あちゃー、入っちゃったか」と雷の声がした。
顔をあげると、期待空しくやはり雷ももれなく同じ格好をしていた。
「はい、どうぞ。コーヒーです」
「着替えてこい」
「は?」
虚を突かれた表情の雷にもう一度「着替えてこい」と言う。
「バイト始まったばかりなんだけど」
「そうか。なら、店長を呼んでこい。話をつける」
俺の言葉に目を白黒させながらも店長である男を連れてきた。
「今日から、雷は辞める」
そう告げると、店長は困った表情をしながら反論をしようとしたので手持ちにあった十万程をわたせばあっさり「雷くん、クビ」と宣告した。
「ええ?!ちょっと待って、店長!私にも生活があるんですけど?!」
「そうは言っても、お金もらっちゃったし。人手も足りないってわけでもないし」
「薄情すぎやしませんか?!」
店長と口論をする雷を舐める様に見る男達に我慢ができず、雷を担ぎ上げて店を後にする。
止めてあった車に雷を放り込み雷の荷物を回収し、店長には「制服はクリーニングに出したら郵送する」と告げて車に戻ると、この世の絶望を一身に背負ったかの様な表情で雷が待ち受けていた。
「服持ってきたぞ」
「持ってきたぞ、じゃないよ練くん……。今後の生活どうしてくれるんだよ……」
「その事に関しては責任をもって新しい仕事を紹介する」
「新しい仕事って?」
雷に問いかけに「家庭教師だ」と答えた。
そう言い、慌てて荷物をまとめる雷に「送って行こうか?」と言うと「お願いしてもいいかな!」と手を合わせてお願いされた。
ベルリネッタの助手席に雷を乗せ、行き先を聞く。
「キュアアラモートっていうファミレス」
カーナビに入力し車を発進させる。
着いた先は普通のファミレスの様だったが、入っていく客はどこか異様な雰囲気を醸し出している。
駐車場に止め「何時に終わる?」と聞くと「二十時にはあがる」と言われた。
「待ってる」
「ええ?!いいよ、いいよ!」
「よくない。女性の夜中の一人歩きなど見過ごせるか」
「うーん、平気だけど譲らないでしょ?」
「譲らない」
断固とした姿勢を見せると、困った様な表情をしながらも「じゃあ、お願いする」と雷は言った。
裏手に回る雷を見送り、ファミレスの扉を開くと衝撃的な光景が広がっていた。
「いらっしゃいませー!」
「……」
胸を強く主張した制服、短いスカート、そこから伸びる生足。
そっと扉を閉じて気持ちを落ち着かせる。
なんだ、今のは。
まさか、雷もあの制服を着ているのか?
いや、まさかと現実と葛藤していると後ろから「早く入っていただけませぬかー?イケメン爆発しろ」と言われた。
意を決して店内に入ると、やはり際どい格好の女性達が出迎えた。
案内された席に着き、コーヒーを頼む。
いや、もしかしたら雷は違う制服かも知れない。
そう言い聞かせてコーヒーを待っていると「あちゃー、入っちゃったか」と雷の声がした。
顔をあげると、期待空しくやはり雷ももれなく同じ格好をしていた。
「はい、どうぞ。コーヒーです」
「着替えてこい」
「は?」
虚を突かれた表情の雷にもう一度「着替えてこい」と言う。
「バイト始まったばかりなんだけど」
「そうか。なら、店長を呼んでこい。話をつける」
俺の言葉に目を白黒させながらも店長である男を連れてきた。
「今日から、雷は辞める」
そう告げると、店長は困った表情をしながら反論をしようとしたので手持ちにあった十万程をわたせばあっさり「雷くん、クビ」と宣告した。
「ええ?!ちょっと待って、店長!私にも生活があるんですけど?!」
「そうは言っても、お金もらっちゃったし。人手も足りないってわけでもないし」
「薄情すぎやしませんか?!」
店長と口論をする雷を舐める様に見る男達に我慢ができず、雷を担ぎ上げて店を後にする。
止めてあった車に雷を放り込み雷の荷物を回収し、店長には「制服はクリーニングに出したら郵送する」と告げて車に戻ると、この世の絶望を一身に背負ったかの様な表情で雷が待ち受けていた。
「服持ってきたぞ」
「持ってきたぞ、じゃないよ練くん……。今後の生活どうしてくれるんだよ……」
「その事に関しては責任をもって新しい仕事を紹介する」
「新しい仕事って?」
雷に問いかけに「家庭教師だ」と答えた。