巻き込み事故
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最後の酒瓶、というか紹興酒の壺を空けて達成感を得る。
私も酒客ではあるが、練くんも中々よく飲む人だ。
床には、四十本強の瓶が転がっている。
空けた瓶はお互い半々と言った所か。
「美味しいお酒、ありがとうね!よし、じゃあ、帰るか!」
と言って立ち上がると、練くんが不思議そうな顔をしているので「どうしたの?」と聞くと「ここから歩いて行くのか?」と聞くので、そんな近い距離ではないと言うと「じゃあ、どうやって帰るつもりだ?」と尋ねてきた。
「そりゃ、電車で」
そこまで言って、あれ?今何時だ?と考えが至った。
練くんの部屋に飾られている機能性を重視した時計は二時を知らせている。
終電逃した。
「何時から飲んでたっけ」
「十八時」
八時間飲みっぱなしとか、カラオケのフリータイムかよ。
困ったな。
ここから歩きは流石にきついし、危険だ。
「タクシーか……」
痛手だ。
主に財布的な意味合いで。
「はあ、タクシー捕まるかな」
いや、でも最近は呼べるらしいしちょっと調べてみるかとケータイをいじっていたら、水を飲んでいた練くんが「泊っていけばいいんじゃないか?」と提案してきた。
だがしかし、もうその手には乗らないぞ。
「そう言って、また『ほぉーう?』て言いながら意地悪するんでしょ?」
疑いの目を向ける私に微笑みを向けながら「それはそれで楽しそうだな」と宣う練くん。
「練くんって、品行方正な王子様だと思ったけど実際は真正のドSだよね」
「それは初めて言われた。まあ、安心していい。これ以上、からかったら流石に縁を切られそうだしな」
「ご理解していただいて何より」
「それに俺は女性に無理を強いるのは好きではないし、一夜の過ちなど以ての外だ」
「ほぉーう?つまり、私は唯々無駄にからかわれたと?」
貴公子スマイルで練くんが「そういう事になるな」と言うので「おのれー!」と言いながら突進するも、びくともせずに受け止められた。
悔しい!
「そう、興奮するな。今、妹の寝間着を持ってくる」
「じゃあ、その間にお風呂入ってる」
ぶすくれながらお風呂場まで行こうとしたら「流石に、そこは警戒してほしい」と言われた。
「無理強いしないんでしょ?信用してますよー、練くん」
そう言い残して、広い、綺麗、明るい風呂場へと向かった。
うーん、うちのお風呂より綺麗だ……。
服を脱ぐ前に、練くんに「シャンプーとか借りるねー」と一声かけると「お好きに」と扉の向こうから返ってきた。
浴槽に浸かってしまうと、飲酒後なので沈みかねないのでシャワーだけで手早く終わらせる。
全身をくまなく洗うと、練くんと同じ匂いがした。
同棲とかしたら、こういうのに幸せを感じるんだろうなあ。
まあ、縁遠い話だが。
練くんが用意してくれたタオルで体をふき、妹さんの寝間着に袖を通してリビングに戻ると練くんが映画を見ていた。
「寝ようよ」
「積極的だな」
「そういう冗談やめようよ」
批難する私の視線に「悪い、悪い」と軽く返事をする。
だが、一向に動こうとしないので隣に腰を下ろして一緒に映画を見る事にする。
「寝てもいいんだぞ。客室がある、そこに案内しよう」
「いいよ。家主より先に寝られないし」
とは言うものの、お酒の所為でだいぶ気持ちよくもなってきて……眠く……。
私も酒客ではあるが、練くんも中々よく飲む人だ。
床には、四十本強の瓶が転がっている。
空けた瓶はお互い半々と言った所か。
「美味しいお酒、ありがとうね!よし、じゃあ、帰るか!」
と言って立ち上がると、練くんが不思議そうな顔をしているので「どうしたの?」と聞くと「ここから歩いて行くのか?」と聞くので、そんな近い距離ではないと言うと「じゃあ、どうやって帰るつもりだ?」と尋ねてきた。
「そりゃ、電車で」
そこまで言って、あれ?今何時だ?と考えが至った。
練くんの部屋に飾られている機能性を重視した時計は二時を知らせている。
終電逃した。
「何時から飲んでたっけ」
「十八時」
八時間飲みっぱなしとか、カラオケのフリータイムかよ。
困ったな。
ここから歩きは流石にきついし、危険だ。
「タクシーか……」
痛手だ。
主に財布的な意味合いで。
「はあ、タクシー捕まるかな」
いや、でも最近は呼べるらしいしちょっと調べてみるかとケータイをいじっていたら、水を飲んでいた練くんが「泊っていけばいいんじゃないか?」と提案してきた。
だがしかし、もうその手には乗らないぞ。
「そう言って、また『ほぉーう?』て言いながら意地悪するんでしょ?」
疑いの目を向ける私に微笑みを向けながら「それはそれで楽しそうだな」と宣う練くん。
「練くんって、品行方正な王子様だと思ったけど実際は真正のドSだよね」
「それは初めて言われた。まあ、安心していい。これ以上、からかったら流石に縁を切られそうだしな」
「ご理解していただいて何より」
「それに俺は女性に無理を強いるのは好きではないし、一夜の過ちなど以ての外だ」
「ほぉーう?つまり、私は唯々無駄にからかわれたと?」
貴公子スマイルで練くんが「そういう事になるな」と言うので「おのれー!」と言いながら突進するも、びくともせずに受け止められた。
悔しい!
「そう、興奮するな。今、妹の寝間着を持ってくる」
「じゃあ、その間にお風呂入ってる」
ぶすくれながらお風呂場まで行こうとしたら「流石に、そこは警戒してほしい」と言われた。
「無理強いしないんでしょ?信用してますよー、練くん」
そう言い残して、広い、綺麗、明るい風呂場へと向かった。
うーん、うちのお風呂より綺麗だ……。
服を脱ぐ前に、練くんに「シャンプーとか借りるねー」と一声かけると「お好きに」と扉の向こうから返ってきた。
浴槽に浸かってしまうと、飲酒後なので沈みかねないのでシャワーだけで手早く終わらせる。
全身をくまなく洗うと、練くんと同じ匂いがした。
同棲とかしたら、こういうのに幸せを感じるんだろうなあ。
まあ、縁遠い話だが。
練くんが用意してくれたタオルで体をふき、妹さんの寝間着に袖を通してリビングに戻ると練くんが映画を見ていた。
「寝ようよ」
「積極的だな」
「そういう冗談やめようよ」
批難する私の視線に「悪い、悪い」と軽く返事をする。
だが、一向に動こうとしないので隣に腰を下ろして一緒に映画を見る事にする。
「寝てもいいんだぞ。客室がある、そこに案内しよう」
「いいよ。家主より先に寝られないし」
とは言うものの、お酒の所為でだいぶ気持ちよくもなってきて……眠く……。