皇子と私
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お付の兵士達に紛れ出発の準備をしていると、紅炎様と白蓮様を連れた白雄様が現れた。
周りの兵士達に合わせて跪く。
「お!李鈴も行くんだな!」
「はい、私も随行させていただきます」
そう声をかけてくれた白蓮様に返答すると「何だよ。いつもはもっと軽いノリだろ?」と言い出した。
んんー、それはちょっと黙っててほしいかな。
兵士達がざわつく中、勤めて冷静に「殿下にその様な軽薄な態度をとれる訳ありませぬ」と返すが、尚も白蓮様は「そんな事ないって!」と言い募る。
「この間だって!」
「白蓮、話は後にしろ。もう出発するぞ」
白雄様が上手く話を切り上げてくれたおかげで、何とか追及は逃れられた。
兵士達が各々出発の準備をする中、私も馬に乗ろうとしたら「李鈴は女なんだから、馬車に乗ってろって!」と白蓮様に襟首を掴まれ、白雄様が乗る馬車に放り込まれた。
私が何か言う前に馬車は走り出してしまった。
「馬くらい、私だって乗れます」
不満を口にすると、白雄様は「乗れる、乗れないじゃない。女かどうかの問題だ」と仰られた。
「それとも、そんなに俺の話し相手になるのが嫌か?」
「そうじゃないですけど……。それはそうと、先程はありがとうございました。まさか、白蓮様があそこまで食い下がるとは思いませんでした……」
「白蓮もあれで強情な所があるからな」
「ご兄弟でよく似てらっしゃいますね」
諦めて白雄様の話し相手をしていると、ふと白雄様が「買い物はいつ行く?」と尋ねてきた。
あぁ、そういえば有耶無耶になっていましたね。
「そりゃ勿論、貰ったその日に行きますよ」
「一人で行くなよ?」
「はいはい、わかりましたよ」
何を言っても絶対に聞かない事はもう分かっている事なので、お座なりに返す。
それでも、白雄様は嬉しそうに相好を崩した。
本当にこの人、私の事大好きだよな。
「そういえば、温泉って私達も入れるんですか?」
「あぁ、勿論だ。ただ、混浴だから気を付けろよ」
「混浴かぁ……。入るなら夜中かな」
「何なら、俺と一緒に入るか?」
「それはダメです、アウトです」
何で人のいない時間を呟いたのにそうなるんですか。
批難する私の視線を物ともせずに「いいじゃないか減るもんじゃなし」と仰る。
「そもそも、お前は俺の裸を見たのにずるくないか?」
「あれは不可抗力と言うか、白雄様が寝ちゃったからじゃないですか」
「ずるい」
「ずるくないです」
「……貧乳、寸胴、幼児体型」
「憶測で貶すのやめてもらえません?」
「見せられない体なんだろ?」
おう、この野郎。いい度胸だな。
安い挑発だが、このまま好き勝手言わせておくのも癪に障る。
けれど、ここで乗ってしまうのは白雄様の思い通りになってしまう。
「まあ、入浴を拒むというなら……今この場で脱がす!」
「お前、本当にやめろよ?!」
思わず馴れ馴れしい口調で言ってしまったが、白雄様はやると言ったら本当にやる人だ。
しかも、私が大声で抵抗しようものなら周りに聞かれるから激しい抵抗ができないとわかっていてやる。
などと考えている間に狭い馬車の中ではすぐさま距離を詰められ、今現在、白雄様の手は私の帯を解こうとしている。
両手でその手を掴み、強行を阻むがそれでも力の差というものがあるからなのか、ただ単にいたぶっているのか少しずつ帯の締め付けが緩くなっている。
「あまり騒ぐと見られるぞ?」
「本当にやめてもらえますか?!この変態野郎!」
極力小さな声で白雄様を罵り続けるが、まったく効果がなくしゅるりと音をたてて帯が外された。
これは、まずい!
「わかりました!わかりましたから!やめてください!」
私の小声であげた悲鳴に、白雄様は満足そうに微笑み「約束だぞ」と仰った。
襟を合わせて露出しない様にしながら、白雄様が持っている帯を引っ手繰る。
「あぁ、もう!最低だ、この人!」
憤慨しながら帯を締め直すと、白雄様は「俺とお前の仲じゃないか」とおかしそうに言うけれど、親しき仲にも礼儀ありという言葉がある事を知ってほしい。
周りの兵士達に合わせて跪く。
「お!李鈴も行くんだな!」
「はい、私も随行させていただきます」
そう声をかけてくれた白蓮様に返答すると「何だよ。いつもはもっと軽いノリだろ?」と言い出した。
んんー、それはちょっと黙っててほしいかな。
兵士達がざわつく中、勤めて冷静に「殿下にその様な軽薄な態度をとれる訳ありませぬ」と返すが、尚も白蓮様は「そんな事ないって!」と言い募る。
「この間だって!」
「白蓮、話は後にしろ。もう出発するぞ」
白雄様が上手く話を切り上げてくれたおかげで、何とか追及は逃れられた。
兵士達が各々出発の準備をする中、私も馬に乗ろうとしたら「李鈴は女なんだから、馬車に乗ってろって!」と白蓮様に襟首を掴まれ、白雄様が乗る馬車に放り込まれた。
私が何か言う前に馬車は走り出してしまった。
「馬くらい、私だって乗れます」
不満を口にすると、白雄様は「乗れる、乗れないじゃない。女かどうかの問題だ」と仰られた。
「それとも、そんなに俺の話し相手になるのが嫌か?」
「そうじゃないですけど……。それはそうと、先程はありがとうございました。まさか、白蓮様があそこまで食い下がるとは思いませんでした……」
「白蓮もあれで強情な所があるからな」
「ご兄弟でよく似てらっしゃいますね」
諦めて白雄様の話し相手をしていると、ふと白雄様が「買い物はいつ行く?」と尋ねてきた。
あぁ、そういえば有耶無耶になっていましたね。
「そりゃ勿論、貰ったその日に行きますよ」
「一人で行くなよ?」
「はいはい、わかりましたよ」
何を言っても絶対に聞かない事はもう分かっている事なので、お座なりに返す。
それでも、白雄様は嬉しそうに相好を崩した。
本当にこの人、私の事大好きだよな。
「そういえば、温泉って私達も入れるんですか?」
「あぁ、勿論だ。ただ、混浴だから気を付けろよ」
「混浴かぁ……。入るなら夜中かな」
「何なら、俺と一緒に入るか?」
「それはダメです、アウトです」
何で人のいない時間を呟いたのにそうなるんですか。
批難する私の視線を物ともせずに「いいじゃないか減るもんじゃなし」と仰る。
「そもそも、お前は俺の裸を見たのにずるくないか?」
「あれは不可抗力と言うか、白雄様が寝ちゃったからじゃないですか」
「ずるい」
「ずるくないです」
「……貧乳、寸胴、幼児体型」
「憶測で貶すのやめてもらえません?」
「見せられない体なんだろ?」
おう、この野郎。いい度胸だな。
安い挑発だが、このまま好き勝手言わせておくのも癪に障る。
けれど、ここで乗ってしまうのは白雄様の思い通りになってしまう。
「まあ、入浴を拒むというなら……今この場で脱がす!」
「お前、本当にやめろよ?!」
思わず馴れ馴れしい口調で言ってしまったが、白雄様はやると言ったら本当にやる人だ。
しかも、私が大声で抵抗しようものなら周りに聞かれるから激しい抵抗ができないとわかっていてやる。
などと考えている間に狭い馬車の中ではすぐさま距離を詰められ、今現在、白雄様の手は私の帯を解こうとしている。
両手でその手を掴み、強行を阻むがそれでも力の差というものがあるからなのか、ただ単にいたぶっているのか少しずつ帯の締め付けが緩くなっている。
「あまり騒ぐと見られるぞ?」
「本当にやめてもらえますか?!この変態野郎!」
極力小さな声で白雄様を罵り続けるが、まったく効果がなくしゅるりと音をたてて帯が外された。
これは、まずい!
「わかりました!わかりましたから!やめてください!」
私の小声であげた悲鳴に、白雄様は満足そうに微笑み「約束だぞ」と仰った。
襟を合わせて露出しない様にしながら、白雄様が持っている帯を引っ手繰る。
「あぁ、もう!最低だ、この人!」
憤慨しながら帯を締め直すと、白雄様は「俺とお前の仲じゃないか」とおかしそうに言うけれど、親しき仲にも礼儀ありという言葉がある事を知ってほしい。