皇子と私
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白雄様に命じられ毎夜夜長、お茶を淹れて紅炎様を交えて白雄様の部屋でのんびりと罠にかかるのを待っていると、三日目にして部屋の周りから阿鼻叫喚が響き渡った。
「かかったな」
「かかりましたね」
悲鳴がやむまでお茶を飲み、頃合いを見て紅炎様に「ちょっと回収してきますね。護衛お願いします」と一声かけて、かかった兵士を回収していく。
数にして二十。
少し手間取ったが、一人一人簀巻きにして隊長と思しき男を引きずって白雄様の前へと転がす。
「はあ、疲れた」
「鍛錬不足か、李鈴。今度、鍛錬でもつけてやろうか?」
喉で笑う白雄様に「結構です」ときっぱりお断りをした。
「それで?もう、そいつは喋れるのか?」
「解薬飲ませれば、すぐにでも話せますよ」
そう言い、袋から薬を取り出し飲ませようとするが、兵士は口を頑なに開けようとしない。
紅炎様が、剣を振りかざすがそれを白雄様が手で制し私に一瞬視線をやり「喋らなくてもいいが、少々痛い目をみてもらう事になるぞ」と、兵士に言った。
「この女は、たいそう拷問に慣れている。さて、どこまで耐えられるかな?李鈴。まずはどうする?」
「……そうですね。まずは爪を剥いで、次に骨を折り、砕き、皮を剥き、塩を塗り込み、指の関節に釘を打ち込み、指の関節から順を追って四肢まで切り落とし、それでも喋らない舌ならいりませんね。根元から切り落として呼吸困難になってのた打ち回っている姿を次の兵士に見せてまた一からやり直しますね」
にこりと、微笑みを兵士にやると怯えて震えている。
私がもう一度「飲みますか?」と尋ね口元へ解薬を持っていくと口を開けて薬を飲みこんだ。
痺れのとれた兵士は、計画の何もかもを話した。
「どうしますか、殿下」
紅炎様の問いかけに白雄様は「今から国王に会いに行こう」と言い出し、兵士の鎧を脱がしそれに着がえ始めた。
ポカンとする紅炎様に代わり「何をなさるつもりですか?」と問いかけると「国王自身からも言質をとっておきたいからな」と仰った。
「お前達は、扉の前で待機していろ。何かあれば呼ぶ」
「で、ですが殿下!それはあまりにも危険では!私がやります!」
慌てふためく紅炎様に「お前では背丈が足りん」と一蹴した。
私は袋から煙玉をだして「何かあれば、これを地面に叩きつけて退避してくださいね」と言う。
廊下の角まで白雄様を送り届ける。
兜で顔が見えない為、部屋を護る二人の兵は白雄様とも知らずに「皇子暗殺の件でご報告に上がりました」という言葉に騙されそのまま部屋へと通した。
私は袋から吹き矢を取り出し、即効性の睡眠針を仕込み兵士の一人の首目がけて放つ。
突然倒れた相棒に「お、おい、どうした?」と声をかけている兵士にも眠っていただく。
紅炎様に縄と轡を渡し、片方を私が縛り上げ轡をはめて扉の前で待機する。
「貴殿は多芸だな」
「そうですか?」
「ああ、茶にトラン語、剣技に薬の調合、吹き矢。しかも、拷問までできるとは……」
感心する紅炎様に「できませんよ、拷問」と軽く否定する。
虚を突かれた紅炎様が「できない?」と聞き返したきたので、もう一度「できませんよ」と言う。
紅炎様は狼狽しながら「し、しかし殿下は……」と言うので、私もしみじみ「私も驚きましたよ」と返す。
「あんな無茶振りされるとは思いませんでしたよ。適当にあわせられてよかったです」
「驚いた様子は微塵も見えなかったが……」
「私、演技はとても得意なんですよ」
悪戯っぽく笑うと、紅炎様は「演技……」と感心したように呟いた。
「かかったな」
「かかりましたね」
悲鳴がやむまでお茶を飲み、頃合いを見て紅炎様に「ちょっと回収してきますね。護衛お願いします」と一声かけて、かかった兵士を回収していく。
数にして二十。
少し手間取ったが、一人一人簀巻きにして隊長と思しき男を引きずって白雄様の前へと転がす。
「はあ、疲れた」
「鍛錬不足か、李鈴。今度、鍛錬でもつけてやろうか?」
喉で笑う白雄様に「結構です」ときっぱりお断りをした。
「それで?もう、そいつは喋れるのか?」
「解薬飲ませれば、すぐにでも話せますよ」
そう言い、袋から薬を取り出し飲ませようとするが、兵士は口を頑なに開けようとしない。
紅炎様が、剣を振りかざすがそれを白雄様が手で制し私に一瞬視線をやり「喋らなくてもいいが、少々痛い目をみてもらう事になるぞ」と、兵士に言った。
「この女は、たいそう拷問に慣れている。さて、どこまで耐えられるかな?李鈴。まずはどうする?」
「……そうですね。まずは爪を剥いで、次に骨を折り、砕き、皮を剥き、塩を塗り込み、指の関節に釘を打ち込み、指の関節から順を追って四肢まで切り落とし、それでも喋らない舌ならいりませんね。根元から切り落として呼吸困難になってのた打ち回っている姿を次の兵士に見せてまた一からやり直しますね」
にこりと、微笑みを兵士にやると怯えて震えている。
私がもう一度「飲みますか?」と尋ね口元へ解薬を持っていくと口を開けて薬を飲みこんだ。
痺れのとれた兵士は、計画の何もかもを話した。
「どうしますか、殿下」
紅炎様の問いかけに白雄様は「今から国王に会いに行こう」と言い出し、兵士の鎧を脱がしそれに着がえ始めた。
ポカンとする紅炎様に代わり「何をなさるつもりですか?」と問いかけると「国王自身からも言質をとっておきたいからな」と仰った。
「お前達は、扉の前で待機していろ。何かあれば呼ぶ」
「で、ですが殿下!それはあまりにも危険では!私がやります!」
慌てふためく紅炎様に「お前では背丈が足りん」と一蹴した。
私は袋から煙玉をだして「何かあれば、これを地面に叩きつけて退避してくださいね」と言う。
廊下の角まで白雄様を送り届ける。
兜で顔が見えない為、部屋を護る二人の兵は白雄様とも知らずに「皇子暗殺の件でご報告に上がりました」という言葉に騙されそのまま部屋へと通した。
私は袋から吹き矢を取り出し、即効性の睡眠針を仕込み兵士の一人の首目がけて放つ。
突然倒れた相棒に「お、おい、どうした?」と声をかけている兵士にも眠っていただく。
紅炎様に縄と轡を渡し、片方を私が縛り上げ轡をはめて扉の前で待機する。
「貴殿は多芸だな」
「そうですか?」
「ああ、茶にトラン語、剣技に薬の調合、吹き矢。しかも、拷問までできるとは……」
感心する紅炎様に「できませんよ、拷問」と軽く否定する。
虚を突かれた紅炎様が「できない?」と聞き返したきたので、もう一度「できませんよ」と言う。
紅炎様は狼狽しながら「し、しかし殿下は……」と言うので、私もしみじみ「私も驚きましたよ」と返す。
「あんな無茶振りされるとは思いませんでしたよ。適当にあわせられてよかったです」
「驚いた様子は微塵も見えなかったが……」
「私、演技はとても得意なんですよ」
悪戯っぽく笑うと、紅炎様は「演技……」と感心したように呟いた。